Enterprise A2019.10 リリース ノート

Enterprise A2019.10 (Build 2545) リリースの新機能、サポートされるパッケージ、変更された機能、修正された機能、および既知の制限事項を確認します。このリリースではセキュリティ上の修正はありません。

Enterprise A2019

このリリースと互換性のある Bot Agent バージョンを確認するには、「Bot Agent compatibility」を参照してください。

新機能
Enterprise 11.3.x Task Bots を Enterprise A2019 に移行する

Enterprise A2019

リモート アプリケーションからオブジェクトをキャプチャする AISense Recorder

これは Enterprise A2019 (Cloud デプロイのみ) と Community Editionベータ版リリースです

AISense Recorder を使用して、通常、複雑なユーザー インターフェース (UI) を使用してリモートでアクセスされるアプリケーションからタスクを記録しオブジェクトをキャプチャします。

AISense Recorder を使用したタスクの記録

リソースの最適化とワークロードのオートメーションのための Work Items として自動化を管理する

Enterprise A2019 と Community Edition

新しい Work Items 機能を使用して、Workload と呼ばれる小さな論理モジュールにオートメーションを分割します。キューを使用してこれらの Work Items を同時に処理し、組織のオートメーション目標が最適なリソース使用率で達成されるようにします。

ワークロード キューを作成および管理し、ワークロード キューを介して Unattended botsBot Runners を実行するには、ワークロード モジュールを使用します。また、Work Item 変数を使用して [キュー付きの Bot を実行] するときに、Work Item の属性または値を Control Room から bot に渡します。

ワークロードの管理

Control RoomRed Hat Enterprise Linux 7.7 および Linux CentOS 7.7 にインストール

Enterprise A2019

コマンド ラインを使用して、Control Room をデータセンター内の Linux サーバーにインストールします。

Linux への Control Room のインストール

[暗号化と復号化] actionsのフォルダーおよびファイル パス フィールドでワイルドカード文字を使用する

Enterprise A2019 と Community Edition

1 つ以上の不明な英数字または記号をアスタリスク (*) に置き換えます。これにより、検索結果が最大化され、指定した文字列を含むすべてのフォルダーとファイルが返されます。

暗号化 | 復号化

システム変数を使用して、実行中の Bot Agentに接続されているコンピューターからデータを返す

Enterprise A2019 と Community Edition

次のシステム変数を使用できます。

  • AAControlRoomControl Room の URL が返されます。
  • CPUUsage: CPU の使用率が返されます。
  • RAMUsage: RAM の使用量がメガバイト単位で返されます。
  • OSName: オペレーティング システム名が返されます。
  • TotalRAM: 使用可能な RAM の総容量が返されます。
Universal Recorderを使用して Oracle EBS と Oracle Forms のタスクを自動化する

Enterprise A2019 と Community Edition

ブラウザで Oracle EBS アプリケーションを Java Web Start アプリケーション、またはシック Client として開きます。Universal Recorder では、次のオブジェクトをキャプチャできます。

  • ウィンドウ/タブ
  • ボタン
  • テキスト ボックス
  • ラベル (読み取り専用)
  • ラジオボタン
  • チェックボックス
  • テーブル/グリッド
  • スクロール バー
  • メニュー
  • コンボ ボックス/ドロップダウン リスト

サポートされているパッケージ

パッケージ バージョン
ノード マネージャー 2.0.2885
Application 2.0.0-20200131-085947
分析 2.1.0-20200204-154550
Boolean 2.0.0-20200131-085949
Browser 2.0.0-20200127-180439
Clipboard 2.0.0-20200131-085958
Comment 2.0.0-20200130-183435
CSV/TXT 2.0.0-20200205-175938
Database 2.0.0-20200205-175940
Data Table 2.0.0-20200131-200235
Datetime 2.0.0-20200131-090006
Delay 2.1.0-20200131-090007
Dictionary 2.0.0-20200205-175946
Run DLL 2.0.0-20200205-230300
Email 2.0.0-20200206-135926
Error handler 2.0.0-20200130-183452
Excel basic 2.0.0-20200205-110122
Excel advanced 2.0.0-20200205-110012
File 2.0.0-20200131-090018
Folder 2.0.0-20200131-090021
FTP / SFTP 2.0.0-20200206-110020
IF/ELSE 2.0.0-20200131-090025
Image Recognition 2.0.0-20200131-090028
IQ Bot 2.0.0-20191031-150538
JavaScript 2.0.0-20200205-180013
Simulate keystrokes 2.0.0-20200205-105955
List 2.0.0-20200131-090039
Log To File 2.0.0-20200131-090040
Loop 2.0.0-20200131-090041
Message Box 2.0.0-20200131-090041
移行 1.1.0-20200206-180601
Mouse 2.0.0-20200131-090044
Number 2.0.0-20200205-110015
OCR 2.1.0-20200131-090053
Microsoft 365 Excel 2.0.0-20200205-180122
Microsoft 365 Calendar 2.0.0-20200206-105949
Microsoft 365 OneDrive 2.0.0-20200127
PDF 2.1.0-20200131-090152
PGP 2.1.0-20200205-110117
Ping 2.0.0-20200131-090156
Play Sound 2.0.0-20200127-180654
Prompt 2.0.0-20200127-180707
Python Script 2.0.0-20200205-180148
Recorder 2.0.0-20200212
REST Web Service 2.0.0-20200206-110309
SAP 2.1.0-20200205-180245
Screen 2.0.0-20200131-090311
SNMP 2.0.0-20200207-090446
SOAP Web Service 2.0.0-20200127-180819
String 2.0.0-20200131-090323
System 2.0.0-20200205-110240
Terminal Emulator 2.0.0-20200131-090330
VBScript 2.0.0-20200205-180309
Wait 2.0.0-20200131-090335
Window 2.0.0-20200131-090337
XML 2.0.0-20200131-090339
変更された機能
Bot Scanner によって生成される概要レポートのレイアウトを更新

概要レポートのレイアウトが更新され、スキャンされた bots の数、およびスキャンされた bots で使用され、Enterprise A2019 でサポートされているコマンドと変数に関する情報を提供するようになりました。

移行のために Bot Scanner レポートを分析する
Python スクリプトと VBScript packagesで返される引用符なしの出力

Python スクリプトと VBScript packagesactions が引用符なしの出力を返すようになりました。たとえば、action が以前は”ABC” を出力として返していた場合、この actionABC のみを返すようになりました。

データベースのエイリアスとして Microsoft SQL Server アドレスを使用

Service Cloud ケース ID: 00401484

Control Room は、インストール中にデータベースのエイリアスとして Microsoft SQL Server アドレスを使用することができるようになりました。

Automation 360: Steps to change database server post Control Room installation (A-People login required)

修正された機能

Service Cloud ケース ID 説明
00463210 リモート デスクトップ プロトコルを使用する仮想マシンでは、[キーストローク] actionが特殊文字エラーを表示せずに正しく機能するようになりました。
00455359、00466407、00475122 Google ChromeControl Room を使用すると、[マイ Bot] セクションでフォルダーの名前を変更する際に、ブラウザがクラッシュしなくなりました。
00440659 [データ テーブル] packageでは、[ファイルへの書き込み] actionの [フォルダー/ファイルが存在しない場合は作成する] オプションが正しく機能し、オプションが選択されていない場合にファイルが作成されることはなくなりました。
00377861、00466104 Amazon Relation Database Service (RDS) で Enterprise A2019 On-Premises をインストールする場合、インターネット接続がなくてもインストールが正常に完了します。

00472738、00496476

Control Room では、bot は、どのような状況でも、インタラクティブな bot エラー メッセージを表示することなく正常に動作するようになりました。
00472655 [Loop] アクションで [ループ範囲] オプションを使用して [セル範囲] を選択した際に、[反復子] オプションの [ワークシート内の各行] で適切に機能するようになりました。
00475040 Google Chromebot を開発する場合に、一時停止と再開のオプションが正しく機能するようになりました。
00445671 Control Room への接続にかかる時間が、Control Room サービスを再起動してから 2 分未満になりました。
00421864 Google Chrome ブラウザを使用して Bot Agent を設定できるようになりました。今後、次のエラー メッセージは表示されません。Chrome を使用して Bot エージェントを設定してください
00462095 Bot のコンパイル時間が短縮されたことにより、bot の実行時間が短縮されました。以前は、bots には、前処理モードで最大 40 秒かかることもありました。

IQ Bot

このリリースでは、前回のリリースから追加された機能や更新がある、IQ Bot On-Premises バージョンを利用できます。この IQ Bot バージョンでは、IQ Bot Version 6.5.2 で使用できる機能がすべてサポートされています。

IQ Bot の機能比較表

IQ Bot A2019 On-Premises バージョンとそれに対応する Automation Anywhere Control Room On-Premises バージョンの互換性を確認します。

Automation 360 IQ Bot のバージョンの互換性

新機能
IQ Bot On-Premises統合データベース

IQ Bot Build 2545 On-Premisesは統合データベースをサポートするようになりました。移行スクリプトを実行して、ビルド 1089、1598、および 2079 のデータベースを Build 2545 に移行する必要があります。

IQ Bot On-Premises データベースの移行スクリプトの実行

注: IQ Bot インストーラーのバージョン番号が正しくありません。この問題は、次のリリースで修正される予定です。

Bot Insight A2019

新機能
新しい Bot Insight ホームページ

新しいホームページでは、使用可能なすべてのダッシュボードが 1 つのページに表示され、選択したダッシュボードに直接アクセスできます。スマート検索機能を使用すると、[検索] テキスト フィールドでダッシュボードを検索できます。ホームページでは、お気に入りのダッシュボードをブックマークに追加したり、次のパラメーターに基づいてダッシュボードをソートしたりすることもできます。

  • ダッシュボード名
  • タイプ
  • 合計表示数
  • 最終更新日

Bot Insight ダッシュボード

オペレーション ダッシュボード

さまざまな Bot Runner マシンにデプロイされている bots に関する情報と、Bot Insight [オペレーション] ダッシュボードからのパフォーマンスに基づく統計を表示します。この情報を生産性の向上に役立て、RPA のデプロイに関するリアルタイムの情報に基づいて対策を講じることができます。

[Bot] および [監査] ダッシュボードには、[オペレーション] ダッシュボードのハイパーリンクから直接アクセスできます。

オペレーション ダッシュボード

トランザクション データ

[プロフィール] メニューの [トランザクション] データ機能を使用して、Bot Runner マシンにデプロイされたときに bots によって集計および記録されたデータを表示します。この機能には [ビジネス] ダッシュボードからアクセスできます。

ビジネス ダッシュボード

ウィジェットからのデータのエクスポート

さまざまなスマート ウィジェットによって生成されたデータを、[カスタム ビジネス] ダッシュボードからローカル ドライブ上のカンマ区切り値 (CSV) ファイルにエクスポートします。[データ テーブル チャート] および [米国地図] を除くすべてのウィジェットのエクスポート ファイルには、次のヘッダーが含まれています。

  • グループ
  • サブグループ
  • 指標
  • ボリューム

[データ テーブル チャート] エクスポート ファイルには、[データ テーブル チャート] に表示されるヘッダーがすべて含まれています。[米国地図] エクスポート ファイルには、州コード、メトリック値、およびボリューム ヘッダーが含まれています。

ダッシュボード ウィジェットからのデータのエクスポート

可視化機能のアップデート

Bot Insight ダッシュボードのウィジェットをカスタマイズして、特定のシナリオに関する有益な情報を引き出します。次のウィジェットが Bot Insight に追加されました。

  • [ヒート マップ]
  • データ テーブル チャート

Bot Insight の可視化

既知の制限事項

Oracle EBS アプリケーションでの Universal Recorder の使用:
  • [テキストで項目を選択] アクションでは、選択した [ListView] オブジェクトの値が取得されません。
    回避策: オブジェクト コントロールをキャプチャした後、項目の値を手動で入力するか、[インデックスで項目を選択] アクションを使用します。
    注: 項目のインデックス数は 1 から始まります。
  • 実行時に、[テキストで項目を選択] と [インデックスで項目を選択] アクションは、[PageTab] オブジェクトで指定された項目を選択しているように見えませんが、bot はアクションを正常に実行します。
  • 実行時に、[テキストで項目を選択] と [インデックスで項目を選択] アクションは、[ComboBox] オブジェクトで指定された項目を選択しているように見えませんが、bot はアクションを正常に実行します。
Enterprise A2019 On-Premises では、現在、以下のアクティビティはワークロード ログに記録されていません。
  • キューの作成
  • デバイス プールの作成
  • bot の作成
  • キュー付きの bot の実行
ログには、C:\ProgramData\AutomationAnywhere\Logs フォルダーからアクセスできます。