Automation 360 と今後の Internet Explorer 11 のサポート終了 (EOL) について
マイクロソフト社は、2022 年 6 月初頭をもって、Microsoft Internet Explorer サポート終了 (EOL) を発表しました。これに伴い、Microsoft Edge または Microsoft Edge の Internet Explorer モードを使用するように推奨しています。これがオートメーション (bots) に影響するかは、bots が実行されている現在ご使用のオペレーティング システムにより異なります。
詳しくは、以下の表をご覧ください。
Microsoft オペレーティング システム | Automation 360 と Enterprise 11 bots |
---|---|
Windows 10 半期チャネル | bots をアップグレードして互換性のあるブラウザを使用できるようにします。 サポートされているブラウザのリストについては、「RPA Workspace のブラウザ要件」をご覧ください。 |
その他すべてのサポートされているオペレーティング システム | 直接の影響はありません |
Automation 360 v.25 リリースからは、Internet Explorer の代わりに Google Chrome または Microsoft Edge (Chromium) などのサポートされている別のブラウザを使用して Control Room にアクセスするよう促すメッセージが表示されます。Internet Explorer では Control Room にアクセスできなくなります。当社は、マイクロソフト社のブラウザ サポートに関する方針に合わせることで、Google Chrome や Microsoft Edge といった最新ブラウザならではの技術的に高度な機能をお客様に提供できます。
一般的な FAQ (よくある質問)
- Internet Explorer の EOL で生じる影響について確認する方法を教えてください。
- Internet Explorer の EOL の影響を実際に受けるかどうかを判断するには、次の操作を行う必要があります。
- 基盤となるレガシー アプリケーションや Web サイトが Internet Explorer 上でのみ実行でき、他のどのブラウザにも移行できないかどうかを確認します。
- bot が実行しているデバイスに、半期チャネル (SAC) ライセンスを使用した Windows 10 バージョンが搭載されているかどうかを確認します。
上記のいずれにも該当する場合、Internet Explorer の EOL で影響を受けることになります。
- なぜこのような変更を行うのですか?
- マイクロソフト社は最近、Windows オペレーティング システムの特定のバージョンについて、2022 年 6 月 15 日をもって Internet Explorer のサポートを終了することを発表しました。
当社は Internet Explorer での Control Room のサポートを終了しますが、今後も引き続き、代替ブラウザでサポートされる新機能や高度な機能を追加していく予定です。
- サポートはいつ終了しますか?
- Automation 360 v.25 のリリース以降、Internet Explorer を使用して Control Room にアクセスしようとすると、Google Chrome や Microsoft Edge (Chromium) などの代替ブラウザを使用するように求められます。
- Enterprise 11 や Enterprise 10 の Control Room には接続できますか?
- 引き続き、Internet Explorer を使用して Enterprise 11 の Control Room に接続できます。
- Internet Explorer で構築済みのオートメーションはどうなりますか?
- マイクロソフト社は 2022 年 6 月以降、特定のオペレーティング システムについて Internet Explorer
のサポートを終了する予定です。この変更によって影響を受ける場合は、Microsoft Edge
(Chromium) などの他のブラウザを使用するように、オートメーションを更新する計画を立てる必要があります。
Internet Explorer をサポートしている Windows オペレーティング システムのリストについては、「ライフサイクルに関する FAQ - Internet Explorer および Microsoft Edge」をご覧ください。
シナリオベースのオートメーションの更新について詳しくは、「移行に関する FAQ (よくある質問)」をご覧ください。
- 半期チャネル (SAC) でライセンスされた Windows 10 Professional や Enterprise 以外の OS バージョンで実行されている場合、実行中のオートメーションは EOL の影響を受けますか?
- いいえ、SAC でライセンスされた Windows 10 Professional や Enterprise 以外の OS バージョンで実行されている場合、オートメーションは影響を受けません。詳しくは、マイクロソフト社が公開している FAQ (よくある質問) をご覧ください。
- 私の組織には、Automation 360 を使用して自動化されている Internet Explorer 11 をベースにしたレガシー アプリと Web サイトがあります。EOL 日前に、レガシー アプリを Microsoft Edge の Internet Explorer モードに移動する予定です。Internet Explorer 11 で構築された既存のオートメーションはどうなりますか?
- レガシー アプリを Internet Explorer モードの Microsoft Edge に移動した後、Internet Explorer 11 で以前に構築したオートメーションを実行するには、Internet Explorer モードの Microsoft Edge 用に編集し、動作を確認する必要があります。
Microsoft Edge の Internet Explorer モードでオートメーションを正常に実行できるように、オブジェクトを再度キャプチャし、これらのオブジェクトに対応するアクションを更新することが必要になる場合があります。
- アプリケーションは Microsoft Edge の Internet Explorer モードで実行されています。Automation 360 を使用して、Microsoft Edge の Internet Explorer モードでオブジェクトベースのオートメーションを作成・実行することはできますか?
- はい、Automation 360 v.23 から、オブジェクトベースのオートメーションは Microsoft Edge の Internet Explorer モードでサポートされます。Universal Recorder を使用してオブジェクトを記録し、さまざまなアクションを実行することで、Microsoft Edge の Internet Explorer モードで実行しているアプリケーションを自動化することができます。注: 別のプラグイン拡張機能は必要ありません。Microsoft Edge ブラウザの Internet Explorer モードで、Microsoft Edge のプラグイン拡張機能を使用することもできます。
- Automation Anywhere では、Internet Explorer を使用するオートメーションを Microsoft Edge に変換するためのツールを提供する予定はありますか?
- マイクロソフト社は、Microsoft Edge の Internet Explorer 互換モードを使用することを推奨しています。オートメーション・エニウェアでは、Internet Explorer を使用するオートメーションを Microsoft Edge の Internet Explorer 互換モードを使用するように変換するユーティリティを提供します。
移行に関する FAQ (よくある質問)
- 変換ツールの一般公開について、Automation 360 ユーザーにどのように案内していますか?
- Automation 360 ユーザーに対しては、On-Premises および Cloud ユーザー向けの Automation 360 v.24 のパッチ リリースを予定しています。Microsoft Edge の Internet Explorer モードのサポートを利用するには、このパッチにアップグレードする必要があります。このパッチには Microsoft Edge の Internet Explorer モードで認定されたパッケージと、bot 更新ウィザードが含まれます。Microsoft Edge の Internet Explorer モードで動作するように、bots を手動で更新することも、bot 更新ウィザードを使用して bots を一括で更新することもできます。注: On-Premises ユーザーは、早期にこのパッチにアクセスして、開発環境でテストすることができます。
- 変換ツールの一般公開について、Enterprise 11 ユーザーにどのように案内していますか?
- Enterprise 11 のユーザーには、Microsoft Edge の Internet Explorer モードをサポートする Version 11.3.5.x トレイルのパッチをリリースする予定です。このパッチを利用するには、最新のバージョンにアップグレードする必要があります。このパッチに伴い、変換ユーティリティと強化された Bot Scanner もリリースされる予定です。強化された Bot Scanner を使用すると、ユーザーは、bots における Internet Explorer の使用状況を統計的に把握できるため、全体的な変換方針の立案・検討に活用することができます。ユーザーは、Microsoft Edge の Internet Explorer モードで動作するように、bots を手動で更新することも、変換ユーティリティを使用して bots を一括で変換することもできます。注: ユーザーは、早期にこのパッチにアクセスして、開発環境でテストすることができます。
Enterprise 11 から Automation 360 に移行しているユーザーは、bots の移行と変換を組み合わせて、Automation 360 v.24 パッチへのアップグレード後に単一の操作で Microsoft Edge の Internet Explorer モードを使用できます。
- オートメーションが Internet Explorer の EOL の影響を受ける場合、事業継続性の維持のためにどのようなオプションが用意されていますか?
- ユーザーは、次のいずれかのオプションを選択して、事業継続性を維持できます。
- Windows バージョンのライセンスを半期チャネル (SAC) から長期サービス チャネル (LTSC) に変更します。
詳しくは、「ライフサイクルに関する FAQ - Internet Explorer および Microsoft Edge」をご覧ください。
- オートメーションを実行しているデバイスの Windows オペレーティング システムのバージョンを、Windows 10 SAC
以外のバージョンにアップグレードします。
詳しくは、「ライフサイクルに関する FAQ - Internet Explorer および Microsoft Edge」をご覧ください。
- サポートされているブラウザ (Internet Explorer 以外) を使用してアプリケーション オブジェクトを再キャプチャすることにより、影響を受けた bots を手動で編集し、ウィンドウ タイトル、変数、またはブラウザ固有の対応アクションのいずれかを変更します。オートメーションを検証し、選択したブラウザのターゲット アプリケーション上で、更新した bots を実行します。注: これは、Web Recorder コマンドを使用する、移行した Enterprise 11 または Enterprise 10 の bots には適用されません。
- bots を再作成し、Microsoft Edge や Google Chrome などのサポートされているブラウザを使用して古いものに置き換えます。
- Automation Anywhere が提供する変換ツールを使用して、Internet Explorer に基づく bots を Microsoft Edge の Internet Explorer モードに変換します。注: このツールを使用して、Internet Explorer で構築した bots を Google Chrome、Microsoft Edge (標準モード)、Mozilla Firefox などのサポートされているブラウザに変換することはできません。
- Windows バージョンのライセンスを半期チャネル (SAC) から長期サービス チャネル (LTSC) に変更します。
- Windows の更新後、Internet Explorer のリクエストは、Microsoft Edge にリダイレクトされます。IE モードは自動的に設定されるのでしょうか、それとも手動で設定する必要があるのでしょうか?
-
- マイクロソフト社が推奨している方法は、Internet Explorer
上で実行しているサイトやアプリケーションを Microsoft サイト リスト マネージャーに登録するというものです。
詳しくは、「エンタープライズ モードとエンタープライズ モード サイト一覧」をご覧ください。
- または、Microsoft Edge で Microsoft Edge IE モード互換性設定を使用して、IE モードのみで開く特定の Web サイトをリストアップすることも可能です。なお、これらの設定は 30 日ごとに更新する必要があります。
- マイクロソフト社が推奨している方法は、Internet Explorer
上で実行しているサイトやアプリケーションを Microsoft サイト リスト マネージャーに登録するというものです。
移行シナリオ A: Automation 360 のご利用が初めてで、Internet Explorer を使用して bots を構築している場合、あるいは Enterprise 11 または Enterprise 10 から Automation 360 に移行しており、Internet Explorer を使用して bots を構築している場合は、次の情報を確認してください。
- Internet Explorer が EOL になった後でも、Internet Explorer 上で構築されたオートメーションを引き続き実行できるようにするには、何をする必要がありますか?
- EOL 後も Internet Explorer 上でオートメーションを引き続き実行できるようにするには、次の操作を行う必要があります。
- Internet Explorer が実行しているサイトやアプリケーションを、Microsoft サイト リスト マネージャーに登録します。詳しくは、「エンタープライズ モードとエンタープライズ モード サイト一覧」をご覧ください。
- Automation 360 を、Microsoft Edge の Internet Explorer モードをサポートする Automation 360 v.24 リリースの最新パッチに更新します。
- bot の更新ウィザードを使用して、Internet Explorer で実行しているそれぞれの bot を Microsoft Edge の Internet Explorer モードに変換します。注:
- Internet Explorer に関連するコマンドを使用しない Bots は変換されません。
- bot の更新がエラーなしで完了すると、Control Room の公開リポジトリに新しいバージョンの bot が作成されます。
- bot の更新レポートを調べて、更新した bot を見直す必要があるか、何らかのアクションを実行する必要があるかを確認します。
-
更新した bot を実行して、bot が Microsoft Edge の Internet Explorer モードで正常に実行していることを検証します。
移行シナリオ B: 現在 Enterprise 11 または Enterprise 10 をご利用で、Automation 360 に移行する予定がある場合、次の情報を確認してください。
- まだ Automation 360 への移行を開始していません。移行を計画するうえでの推奨事項を教えてください。
- Automation 360 への移行では、変換した bot が Automation 360 で正しく実行するように、Enterprise 11 または
Enterprise 10
bots から Automation 360 互換形式への変換が行われます。
これらの bots が Internet Explorer 11 を使用して自動化される場合、これらの bots をさらに Microsoft Edge の Internet Explorer モードに変換し、新しいブラウザで bots を検証する必要があります。
Enterprise 11 を使用しており、Internet Explorer の EOL の影響を受ける場合は、EOL 日以前に bots をテストおよび検証できるように、Enterprise 11 を引き続き使用して、Internet Explorer に関連した bots を Microsoft Edge の Internet Explorer モードに変換することをお勧めします。
変換ツールについて詳しくは、「Enterprise 11 と今後の Internet Explorer 11 のサポート終了 (EOL) について」をご覧ください。Automation 360 への移行は、ご都合に応じて後日に予定することができます。
Enterprise 10 を使用しており、Internet Explorer の EOL の影響を受ける場合は、EOL 日以前に bots をテストおよび検証できるように、まず Enterprise 11 に移行して、Internet Explorer に関連した bots を Microsoft Edge の Internet Explorer モードに変換することをお勧めします。
変換ツールについて詳しくは、「Enterprise 11 と今後の Internet Explorer 11 のサポート終了 (EOL) について」をご覧ください。Automation 360 への移行は、ご都合に応じて後日に予定することができます。
今後 Enterprise 11 または Enterprise 10 で新しい bots を構築する場合は、Internet Explorer の EOL の影響を最小限に抑えるため、サポートされているブラウザのいずれかを使用して Automation 360 で構築することをお勧めします。
移行シナリオ C: 現在 Enterprise 11 または Enterprise 10 をご利用で、Automation 360 に移行している途中の場合、次の情報を確認してください。
- Internet Explorer を使用している Automation 360 にいくつかの bots を移行しており、Internet Explorer を使用している Enterprise 11 での移行を保留しているいくつかの bots があります。2 つの並列環境の維持に関する推奨事項を教えてください。
- 移行作業の途中にあり、Enterprise 11 と Automation 360 の両方のバージョンで Internet Explorer をベースとする bots が存在する 2 つの並列環境を維持しているとします。その場合は、Internet Explorer の EOL 以前に保留中の Enterprise 11 bots を Automation 360 へ完全に移行できない場合に備え、これらの bots がそれぞれの環境で Microsoft Edge の Internet Explorer モードで使用できるよう変換されるようにする必要があります。
Internet Explorer を使用した Enterprise 11 bots の場合、Microsoft Edge の Internet Explorer モードをサポートしている最新の Version 11.3.5.x パッチ リリースに Enterprise 11 をアップグレードします。アップグレード後、これらの bots が、Internet Explorer の EOL 後でも Enterprise 11 で動作するように、Enterprise 11 変換ユーティリティを使用して、Microsoft Edge の Internet Explorer モードで動作するよう、これらの bots を変換します。
同様に、Internet Explorer を使用した Automation 360 bots の場合、Microsoft Edge の Internet Explorer モードをサポートしている最新の Automation 360 v.24 パッチ リリースにアップグレードします。アップグレード後、これらの bots が、Internet Explorer の EOL 後でも Automation 360 で実行し続けられるように、Automation 360 bot 更新ウィザードを使用して、Microsoft Edge の Internet Explorer モードでこれらの bots を変換します。
Microsoft Edge の Internet Explorer モードに変換された Enterprise 11 bots を Automation 360 にいつ移行するかは、後で決めることができます。決める際には、[IE で構築された Bot を Edge の IE モードに変換する] オプションを使用せずに、Automation 360 Bot 移行ウィザードを使用できることに注意してください。
詳しくは、「Bot Migration Wizard」をご覧ください。
注: Internet Explorer に基づく Enterprise 10 bots の場合、Microsoft Edge の Internet Explorer モードをサポートする Enterprise 10 でのパッチをリリースする予定はありません。したがって、Enterprise 10 ユーザーは、Internet Explorer に基づく bots が Automation 360 v.24 パッチ リリースに移行されることを確認する必要があります。 - Internet Explorer に関連するコマンドやアクションを使用し、したがって Microsoft Edge の Internet Explorer モードへの変換が必要である bots をどのように判断すればよいのでしょうか?
- Enterprise 11 bots の場合、オプションとともに Bot Scanner ユーティリティを実行して、Internet Explorer の使用状況について bots をスキャンできます。このユーティリティは、Internet Explorer に関連したコマンドを使用するすべての bots をリストしたレポートを生成します。
Automation 360 bots の場合、bots をスキャンし、Internet Explorer の使用状況レポートを生成するツールは、現在、提供されていません。
この変更に関するその他のご質問については、担当 CSM またはサポートにお問い合わせください。