SAP BAPI パッケージ
- 最終更新日2024/03/08
SAP BAPI パッケージ
SAP BAPI パッケージには、SAP ビジネス アプリケーション プログラミング インターフェース (BAPI) を使用してタスクとプロセスを自動化するアクションが含まれています。BAPI は、サードパーティ アプリケーションを SAP システムと連携させる標準的な方法です。
SAP BAPI の概要
ビジネス アプリケーション プログラミング インターフェース (BAPI) は、外部アプリケーションが SAP ビジネス オブジェクトにアクセスできるようにする API です。
通常、BAPI は以下のパラメーターで構成されています。
- インポート パラメーター: 呼び出しを行うアプリケーションからデータを受信するために使用されます。
- エクスポート パラメーター: 呼び出しを行うアプリケーションにデータを返信するために使用されます。
- インポート/エクスポート テーブル パラメーター: データ受信とデータ返信の両方に使用されるテーブル。
パラメーターは、以下のいずれかのタイプに分類できます。
- データ要素: スカラー データ タイプ
-
構造: 通常、複数のフィールドを含みます
インポート パラメーターがタイプ構造の場合、複数の値をキーと値のペアで渡すことができます。
- テーブル: 複数の行を含むデータ構造
BAPI メソッドが動作するには、呼び出しを行うアプリケーションが以下の方法で BAPI 内のメソッドを呼び出すことができます。
- BAPI 名
- インポート パラメーター (スカラー、構造、テーブル)
- エクスポート パラメーター (スカラー、構造、テーブル)
開始前
注:
SAP の Web サイトから SAP
Java コネクター パッケージおよび DLL をダウンロードします。これは [接続] アクションを使うときに必要です。
利用可能なアクション セットを使用する一環として、SAP BAPI
パッケージ内で以下のアクションを実行します。- [接続] アクションを使用して、SAP アプリケーションとの接続を確立します。
- [関数を作成] アクションを使用して、指定した SAP BAPI 関数のユーザー定義関数を作成します。
[シーケンスを開始] オプションを選択して、プロセスの開始をマークし、続いてそのアクションでタスクを自動化します。
- [関数を実行] アクションを使用して、[関数を作成] アクションで作成した関数を実行します。
[シーケンスを終了] オプションを選択してプロセスの終了をマークし、[トランザクションを確定] オプションを選択して変更を確定します。
SAP BAPI パッケージのアクション
SAP BAPI パッケージには、以下のアクションが含まれています。
アクション | 説明 |
---|---|
接続 | SAP BAPI での [接続] アクション の使用。 |
関数を作成 | [関数を作成] アクション。 |
フィールド値を取得 | [フィールド値を取得] アクション。 |
構造を取得 | [構造を取得] アクション。 |
テーブルを取得 | [テーブルを取得] アクション。 |
関数を実行 | [関数を実行] アクション。 |
フィールド値を設定 | [フィールド値を設定] アクション。 |
標準ワークフローの実行 | [標準ワークフローの実行] アクション。 |
カスタム ワークフローを実行 | [カスタム ワークフローを実行] アクション。 |
SAP BAPI パッケージを使用したビルドのサンプル Bots
SAP BAPI パッケージの使用を開始する場合、次のチュートリアルを参考にして、サンプルの Bots を作成することをお勧めします。このチュートリアルは、SAP BAPI パッケージでさまざまなアクションを使用して、SAP BAPI を呼び出し、重要なパラメーターを渡し、エクスポート パラメーターからデータを取得する方法を学習することを目的としています。
- SAP BAPI パッケージで [構造を取得] コマンドを使用する例: このチュートリアルでは SAP デモ フライト データ アプリケーションから BAPI_FLIGHT_GETLIST を呼び出す Bot をビルドします。実行すると、Bot は航空会社 ID と目的地情報を入力して BAPI 関数を呼び出し、フライト リストを取得し、応答データを CSV ファイルに書き出します。
- SAP BAPI パッケージを使用した SAP へのデータ書き込み例: このチュートリアルでは SAP デモ フライト データ アプリケーションから BAPI_FLCUST_CREATEFROMDATA を呼び出す Bot をビルドします。CUSTOMER_DATA インポート パラメーターを使用して、顧客データを BAPI に渡します。実行すると、Bot は、SAP データベースに新規の顧客レコードを作成し、BAPI から返された顧客番号を表示します。
- SAP BAPI パッケージで [標準ワークフローの実行] を使用する例: このチュートリアルでは、関数モジュールのリストから BAPI を選択し、インポート パラメーターを設定し、応答データを取得するためにアクションを 1 つだけ使用する Bot をビルドします。実行すると、Bot は、入力されたデータに基づいてフライト予約状況データを取得し、CSV ファイルに書き込みます。