SAP BAPI パッケージで [標準ワークフローの実行] を使用する例
- 最終更新日2022/11/10
SAP BAPI パッケージで [標準ワークフローの実行] を使用する例
SAP BAPI パッケージの [標準ワークフローの実行] アクションを使用して、SAP システムからデータを取得する Bot を作成します。
前提条件
SAP Java コネクターと DLL を SAP の Web サイトからダウンロードします。
このチュートリアルでは、[標準ワークフローの実行] アクションを使用する Bot を作成します。[標準ワークフローの実行] アクションには、ユーザー インターフェースが提供され、BAPI を選択し、選択した BAPI のパラメーターを設定することができます。
この単一の SAP BAPI パッケージ アクションを使用することで、次のアクションが実行されます。
- BAPI (BAPI_FLIGHT_CHECKAVAILABILITY) を、接続されている SAP システムで利用可能な関数モジュールのリストから選択します。
- 選択した BAPI のインポートおよびエクスポート パラメーターの値を設定します。
- 取得した構造体やテーブルをディクショナリやテーブル変数に代入します。
実行すると、Bot は、入力されたデータに基づいてフライト予約状況データを取得し、CSV ファイルに書き込みます。
手順
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SAP-BAPI-CheckFlightAvailability という名前の Bot を作成します。
- Control Room にログインします。
- 左側のペインで [オートメーション] をクリックします。
- [Bot を作成] アイコンをクリックします。
- [名前] フィールドに「SAP-BAPI-CheckFlightAvailability」と入力し、[作成と編集] をクリックします。
-
Bot を SAP システムに接続するには、[アクション] パネルで [SAP BAPI] > [接続] アクションを見つけて、Bot エディターに追加します。
- [JCo: [SAP Java コネクター パッケージ] で、Java コネクター .jar ファイルのパスを指定します。
- [JCo DLL 依存性] で、DLL ファイルのパスを指定します。
- [カスタム アプリケーション サーバー] に [接続タイプ] を選択します。
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[アプリケーション サーバーのホスト名] で、SAP アプリケーション サーバーのホスト名を指定します。
注: ベスト プラクティスとして、Credential Vault を使用して、ホスト名、ユーザー名、パスワードなどの機密情報を指定します。
- [システム番号] に、インスタンス番号を入力します。
- [SAP インスタンスのシステム ID] に、システム ID を入力します。
- [クライアント番号] に、クライアント番号を入力します。
- [ログオン言語コード] に、[EN] またはお使いのシステムで使用する言語を入力してください。
- [ルーター文字列] に、SAP ルーター文字列を入力します。
- [ユーザー名] に、SAP ユーザー名を入力します。
- [パスワード] に、パスワードを入力します。
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Bot を実行して、接続をテストします。
指定された接続プロパティが正しい場合、Bot が正常に実行されます。
- [アクション] パネルで、[接続] アクションを実行してから、[SAP BAPI] > [標準ワークフローの実行] アクションを検索します。
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BAPI を選択します。
- [ワークフローを選択] オプションをクリックします。
- [標準 BAPI セレクタ] ウィンドウで、[標準 BAPI を選択] から [SAP モジュール] を展開します。
- [航空便と乗り継ぎデータ (SAP 学習)] を検索して展開します。
- [航空便と乗り継ぎデータ (SAP 学習)] で、[一般] > [作成] を展開し、[BAPI_FLIGHT_CHECKAVAILABILITY] を選択して、[選択] をクリックします。
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インポート パラメーターのフィールドに値を指定します。[BAPI にインポート] で、次の操作を実行します。
- [航空会社 ID] フィールドの縦の 3 点リーダーをクリックして、[編集] を選択します。
- [値] に「DL」と入力し、[適用] をクリックします。
- [接続 ID] フィールドの縦の 3 点リーダーをクリックして、[編集] を選択します。
- [値] に「1699」と入力し、[適用] をクリックします。
- [フライト データ] フィールドの縦の 3 点リーダーをクリックして、[編集] を選択します。
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[値] に「20170418」と入力し、[適用] をクリックします。
SAP システム用 Java コネクターは、yyyymmdd 形式の日付の値を使用します。
BAPI_FLIGHT_CHECKAVAILABILITY は、タイプ構造の AVAILABILITY エクスポート パラメーターにデータを返します。 -
[BAPI にエクスポート] で、次の手順を実行します。
- [使用の可/不可] フィールドの 3 点リーダーをクリックします。
- [使用の可/不可] ウィンドウで、[フィールド名] チェックボックスを選択し、構造内のすべてのフィールドを選択してから、[適用] をクリックします。
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BAPI がエクスポートするデータを変数に格納します。
- [エクスポートした構造とスカラーを保存] ウィンドウで、(x) をクリックして変数を作成し、ReturnStructure という名前を付けます。
- [エクスポートした構造とスカラーを保存] ウィンドウで、(x) をクリックして変数を作成し、ReturnStructure という名前を付けます。
- [標準ワークフローの実行] アクションを保存します。
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エクスポートされたデータをテーブルに変換します。
- [アクション] パネルから、[ディクショナリ] > [Get] アクションを見つけ、それを [標準ワークフローの実行] アクションの後に実行します。
- [ディクショナリ変数] 内をクリックして、[ReturnStructure] を選択します。
- [キー] に「AVAILABILITY」と入力します。
- [出力を変数に代入] で、(x) をクリックして変数を作成し、Availability という名前を付けます。
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取得したテーブルのデータを CSV ファイルに書き込むには、[データ テーブル] > [ファイルへの書き込み] アクションを追加します。
- [データ テーブル] で、[Availability] を選択します。
- [ファイル名を入力] で、データを書き込む CSV ファイルのパスを指定します。
- [フォルダー/ファイルが存在しない場合は作成する] を選択します。
- [既存のファイルを上書き] をクリックします。
- Bot を保存して実行します。