テンプレート

Automation 360 には、新しいオートメーションを素早く作成およびビルドするために使用できる、定義済みの (すぐに使える) テンプレートが用意されています。これらのテンプレートには、ビジネス プロセスに基づいて選択できる事前にビルドされたオートメーション コード構造が含まれています。

概要

重要: 現在、テンプレートの作成は、TaskBot からのみ行うことができます。

テンプレートは、チームが一般的なビジネス シナリオを迅速に自動化することを可能にし、コーディング スキルが不要なため、市民開発者が簡単に使用できます。たとえば、給与管理チームは、事前に定義されたテンプレートを使用して、組織の従業員の給与明細書を作成することができます。同様に、人事チームはテンプレートを使って、応募処理、面接のスケジュール、求人、従業員のオンボーディング、オフボーディング、退職などのプロセスを自動化することができます。

テンプレートのメリット

  • テンプレートにより、オートメーションの作成プロセスが簡素化され、コーディングの知識がほとんどない、または全くない市民開発者は、ビジネスの事例向けにあらかじめ定義されたテンプレートを使用できます。
  • 専門的開発者は、あらかじめ定義されたテンプレートを使用して、複雑なオートメーションをすばやくビルドし、カスタマイズすることができます。
  • 事前に構築されたコード構造を使用することで、エラーを減らし、コーディングのベスト プラクティスを実施することができます。
  • テンプレートにより、複数のオートメーションに重複した情報を再入力する必要がなくなり、迅速かつ効率的にオートメーションの取り組みを開始できます。
  • テンプレートはコストを削減し、生産性を高め、開発を加速します。

テンプレートを使用するメリット

ユーザー ロールのテンプレート

専門的開発者: リード開発者や上級開発者は、新しいテンプレートを作成して使用するか、既存のテンプレートをカスタマイズして使用してオートメーションをビルドすることができます。
  • 開発者がより複雑なビジネスの事例向けのテンプレートを開発できるようにします。
  • エラーを減らすことで、オートメーションの信頼性を向上させます。
  • コメントのプレースホルダー、例外処理、ロギングなど、コーディングのベスト プラクティスを遵守することで、プロセス効率を向上させて信頼性の高いオートメーションを実現します。
市民開発者: ビジネス ユーザーは、デスクトップ アプリケーション、データ収集、データ プロセス、リクエストの承認、タスクの割り当てなど、日常業務のオートメーション向けに、事前に定義されたテンプレートを使用したり、簡単なテンプレートを作成したりすることができます。
  • 一般的なビジネスの事例向けのテンプレートにより、アプリケーションの開発を簡単かつ迅速に行い、品質を確保することができます。
  • コードの設定済み構造に従って、オートメーションの目標を達成します。特定のビジネスの事例のパッケージアクション、トリガーに関する詳細な知識は必要ありません。

ユーザー ロールのテンプレート

権限

テンプレートにアクセスするには、次の権限が必要です。
  • [マイ Bot を表示] 権限
  • また、更新したいテンプレートが格納されているフォルダーに対して、以下のような権限が必要です。
    • チェックイン
    • チェックアウト
    • コンテンツを表示

テンプレートの種類

テンプレートの種類

テンプレートの使用

非公開ワークスペース内のテンプレートは、作成したユーザーのみが利用可能です。非公開ワークスペースで作成したテンプレートは、公開ワークスペースにテンプレートをチェックインすることで、他のユーザーが使用できるようになります

ロールベースのアクセス制御 (RBAC) は、テンプレートには適用されません。テンプレートが存在するフォルダー レベルやファイル レベルの権限に応じて、公開ワークスペースのすべてのテンプレートにアクセスすることができます。たとえば、RBAC がパッケージ レベルで設定されており、特定のパッケージ にアクセスできなくても、特定のテンプレートにはアクセスできるとします。この場合、テンプレートにはアクセスできますが、テンプレート内のパッケージにはアクセスできません。そのパッケージにアクセスできないことを示すメッセージが表示されます。

次のビデオでは、テンプレートの作成方法と使用方法を紹介します。