Excel の高度な操作 パッケージ

Excel の高度な操作 パッケージには、Microsoft Excel スプレッドシートで作業をする際の反復タスクの多くを自動化できるアクションが含まれています。

このアクションは、ブック、ワークシート、行、列、セルの操作に関連するタスクを自動化します。これらのアクションは、Microsoft Excel 関連のタスクの自動化に使用するデバイスに Microsoft Excel がインストールされている場合に使用できます。
注:
  • Control Room から使用する Excel ファイルは、現在の Bot セッションにのみ適用されます。Bot 実行中にファイルを修正した場合、更新されたファイルを再び Control Room にアップロードすることはできません。
  • 次の Office バージョンのいずれかを使用している場合、Excel をデータベースとして使用するために追加コンポーネントとして Microsoft Access Database Engine をシステムにインストールする必要はありません。
    • Microsoft 365 Apps for Enterprise
    • Microsoft Office 2016 または 2019 (Consumer 版 2009 以降)

    ただし、Microsoft 365 Apps と Microsoft Access Database Engine の両方がシステムにインストールされている場合は、Microsoft Access Database Engine をアンインストールし、Microsoft 365 Apps を修復することができます。

    Microsoft Access Database Engine 2016 と Microsoft 365 Apps は同じメジャー バージョン識別子 (16.0) を使用しているため、Microsoft Access Database Engine ドライバーを個別にインストールしないことを Microsoft 社は推奨しています。Microsoft Access Database Engine ドライバーのインストール要件の詳細については、「Access ODBC または OLEDB プロバイダーを使用できない」を参照してください。

重要: Microsoft Excel Version 2208 を使用しており、保護されていないマクロを Bot で開こうとすると、信頼できるソースからのマクロではないためブロックされることを示すセキュリティ警告が表示されます。

詳しくは、「インターネットからのマクロが Office でデフォルトでブロックされる」をご覧ください。

注:Bot と子 BotExcel の高度な操作 パッケージの異なるバージョンを使用すると、Bot をまたがってセッションを共有する機能は、現在サポートされていません。親と子の Bot でセッションを共有するには、必ず親と子の両方の Bot で同じバージョンのパッケージを使用します。
Excel の高度な操作 パッケージアクションでは、Microsoft Office 2016 から Microsoft Office 2019、Microsoft 365 がサポートされ、以下のファイル形式に対応しています。
  • .xls
  • .xlsx
  • .xlsb
  • .xml
  • .xlsm
  • .txt
  • .ods
  • .htm
  • .html
  • .mht
  • .mhtml
  • .slk
  • .pdf
重要:
  • .ods 拡張子を持つファイルについては、[開く] アクションの [シート名を指定] フィールドでシート名を指定しない限り、アクションはデフォルトで、常に .ods ファイルの最初のシートをアクティブにした状態で開きます。シート名にスペース文字が含まれている場合、Excel シートを保存して閉じると、スペース文字はアンダースコアとして表示されます。
  • .htm.html.mht.mhtml の拡張子を持つファイルは、PDF に変換できません。
  • .slk.pdf の拡張子を持つファイルには、1 枚のシートしか含まれていません。シートの名前を変更することはできません。シート名を変更して Excel シートを保存した場合、シートの新しい名前は保持されません。
  • .htm.html.mht.mhtml.slk.pdf の拡張子を持つファイルは、パスワードを保持できません。
  • .pdf の拡張子を持つファイルではマクロを実行できません。
  • 注: 32 ビットおよび 64 ビット コードを使用した VBA によるマクロ対応の Excel アプリケーションはサポートされていません。マクロの実行中に、非表示モジュールのエラー メッセージにコンパイル エラーが表示された場合、次の画像を参照して、VBA コードを Excel ファイルに手動で追加します。32 ビットと 64 ビットの Excel VBA 用の回避スクリプト
一部の アクション は .csv 形式でも使用できます。「Excel の高度な操作での CSV 操作」を参照してください。

Excel からデータベースにデータを移行する例」を参照してください。

Automation 360 で [Excel] パッケージ を選択する

Automation 360 には、Microsoft Excel の 3 種類のシナリオをサポートする パッケージ が含まれています。最適な結果を得るには、Bot を実行しているデバイスにインストールされている Excel の種類に対応する パッケージ を使用してください。

  • Excel がインストールされていない場合: Excel 関連のプロセスの自動化に使用する Bot が実行しているデバイスに Microsoft Excel がインストールされていない場合は、Excel の基本操作 パッケージ を使用します。
  • デスクトップ版の Excel がインストールされている場合: コンピューターにデスクトップ バージョンの Microsoft Excel がインストールされている場合は、BotExcel の高度な操作 パッケージ を使用します。
  • オンライン版の Microsoft 365 Excel のみの場合: Web ブラウザで Microsoft Excel 365 を使用している場合は、Microsoft 365 Excel パッケージ を使用して Excel 関連のタスクを自動化します。

開始前

使用可能な アクション のセットの一部として、Excel の高度な操作 パッケージ 内で以下の アクション を実行します。

  1. Microsoft Excel 関連のタスクを自動化するために使用する Microsoft Excel スプレッドシートを開きます。[開く] アクションを使用してスプレッドシートを開きます。「Excel の高度な操作 の [開く] アクション の使用」を参照してください。
    注: 大きなデータセットを含むファイルの場合、データベース パッケージアクションを使用して、作成、読み取り、更新操作を自動化します。「データベースでの [接続] アクションの使用」を参照してください。
  2. Excel の高度な操作 パッケージで使用できる別のアクションを使用して、Microsoft Excel 関連のタスクを自動化します。
  3. Microsoft Excel 関連のすべてのタスクを自動化した後、[閉じる] アクションを使用してスプレッドシートを閉じます。

Excel の高度な操作 パッケージアクション

Excel の高度な操作 パッケージ に含まれる アクション を使用すると、次の操作を実行できます。

アクション 説明
セルの操作 セルからのデータの抽出、セルからの値の削除、特定のセルへのカーソルの移動、内容の検索と置換などの操作を実行します。「Excel の高度な操作でのセル操作」を参照してください。
行と列の操作 新しい行と列の挿入、行と列の表示/非表示の切り替えなどの操作を実行します。「Excel の高度な操作の行と列の操作」を参照してください。
テーブルの操作 テーブル内のデータの並べ替えとフィルタ、列の挿入と削除、テーブル範囲の取得などの操作を実行します。「Excel の高度な操作でのテーブル操作」を参照してください。
ブックの操作 ブックを開く、データの追加、ブックの保護/保護解除、Microsoft Excel ブックの PDF ファイルへの変換などの操作を実行します。「Excel の高度な操作でのブックの操作」を参照してください。
ワークシート操作 ワークシートの作成と削除、データの追加、ワークシートの表示/非表示の切り替えなどの操作を実行します。「Excel の高度な操作 でのワークシート操作」を参照してください。

他のリソース