ラーニングインスタンスの概要

ラーニングインスタンスとは、抽出するデータ (フォームとテーブル フィールド)、データの抽出方法 (適切なモデルの選択、キーワード、クエリ、正規表現などの定義)、および抽出されたデータの検証方法 (データ タイプとルール) をユーザーが定義できる構成のことです。

ラーニングインスタンスを作成すると、サンプル ドキュメントをアップロードしてトレーニングできるように、そのインスタンスは非公開リポジトリに保存されます。 ラーニングインスタンスが要件を満たしたら、他のユーザーが使用できるようにします。

ラーニングインスタンスを本番環境に公開する」を参照してください。

非公開モードと公開モード

ラーニングインスタンスのライフサイクルには、トレーニングと本番環境という 2 つの主要なフェーズがあります。 トレーニング フェーズは非公開モードで動作し、このモードでユーザーがラーニングインスタンスを構成および調整します。 本番環境フェーズは公開モードで動作し、このモードでトレーニング済みのラーニングインスタンスが運用目的で展開されます。

非公開モード
このモードは、サンプル ドキュメントを作成、編集、テストしてドキュメント処理を自動化することで、ラーニングインスタンスをトレーニングするために使用されます。 トレーニングが完了したら、ユーザーはラーニングインスタンスをデプロイし、他のユーザーが本番環境で使用できるようにします。
公開モード
このモードでは、ラーニングインスタンスが本番環境で使用できるようになります。 適切な権限を持つユーザーは、展開されたラーニングインスタンスを使用して、自動ドキュメント処理用に新しいドキュメントをアップロードできます。 検証が必要なドキュメントは検証キューに配置され、複数のユーザーが同時に検証できます。 また、ユーザーは承認タスクを管理し、他のユーザーに割り当てることもできます。

コンポーネント

ラーニングインスタンスを作成すると、複数のコンポーネントで構成されるデフォルトのエンドツーエンドのワークフローが自動で作成されます。 これらの各コンポーネントには、ワークフローに関連付けられた特定のタスクがあります。 たとえば、抽出 Bot はデータ抽出に使用されます。 事例やビジネス要件に応じて、これらのコンポーネントのデフォルトの構成を変更できます。 たとえば、検証のためやレコードの更新、承認手順の追加、新しいタスクに関するユーザーへの通知のためにレコードのシステムに接続する場合は、Automation Co-Pilot プロセスを編集してこれらのアクションを含めることができます。

これらのコンポーネントは、[オートメーション] > [ドキュメント ワークスペース プロセス] > li-name フォルダーに移動すると表示できます。 「ドキュメント オートメーション プロセス ワークフロー」を参照してください。

Automation Co-Pilot プロセス
ドキュメント処理ワークフローを実装するために、ラーニングインスタンスのデフォルトのプロセスが作成されます。 要件に応じて、このプロセスのステップを追加または削除できます。
抽出 Bot
この Bot は、ドキュメント オートメーション にアップロードされたドキュメントからデータを抽出して、生成 AIGoogle Document AI などのサードパーティの抽出プロバイダー向けに BYOL を設定するために作成します。
Bot をダウンロード
この Bot は、サーバーから出力フォルダーにデータをダウンロードするために作成します。
Automation Co-Pilot フォーム
このフォームは、プロセス リクエストを開始する際に使用される入力フィールドを定義するために作成します。

ユーザーは、 AI > ドキュメント オートメーション に移動して、ラーニングインスタンス ページで利用可能なラーニングインスタンスのリストを表示できます。

次のステップ

ドキュメント オートメーションにラーニングインスタンスを作成」を参照してください。