Bot editor における資格情報と資格情報変数

パスワードやアカウント番号などの機密情報の受け渡しに向けて bots をビルドする場合、資格情報を使用します。資格情報を使用すると、機密情報を botsBot Runners から分離できるので、データ漏出や不正なユーザー アクセスのリスクを軽減できます。

資格情報
資格情報は、機密情報を属性において保持します。属性は、すべてのユーザーにとって標準的な値を持つか、ユーザー入力値を受け入れることができます。たとえば、Email 資格情報は、host name (標準値)、username (ユーザー入力)、および password (ユーザー入力) の 3 つの属性を持つことができます。
資格情報は [資格情報] タブで定義済みであり、ユーザーが bot をビルドまたは実行しているときに変更することはできません。
デフォルトでは、すべてのユーザーが各自の資格情報を作成、管理、使用できます。資格情報を保持する locker へのアクセス権を受け取ることで、ユーザーには他のユーザーの資格情報へのアクセス権が付与されます。資格情報にユーザー入力値が必要な場合、[資格情報リクエスト] タブに表示されます。
bot の構築と実行に使用するには、資格情報を locker に割り当てる必要があります。
ロッカー
ロッカーは、資格情報を表示、変更するか、それにアクセスできるユーザーを指定します。たとえば、人事 (HR) ロッカーは、EmailDatabase、および Training website の資格情報を保持し、人事部の特定の従業員のみが自分の bots で資格情報を使用できるようにすることができます。
資格情報変数
資格情報変数は、ユーザー定義変数に資格情報値を保存します。これにより、ユーザーは bot に対して、また bot から別の bot へ値を安全に渡すことができます。資格情報変数を使用すると、メッセージ ボックスにおける値の表示やファイルへの書き込みが行われることはありません。値は Credential Vault から選択するか、ユーザーが入力します。変数を受け入れる任意の action フィールドで使用できます。
注: このデータ タイプの値は、別のデータ タイプに変換できません。
次の操作を実行できます。
  • ログイン資格情報を子 bot に渡します。
  • 口座番号などの機密データを取得し、メインの bot に渡します。
注: [Bot をすぐに実行] ページからメイン bot をデプロイする際、資格情報の値をメイン Bot に渡すことはできません。値は bot でハードコードされるか、Credential Vault から選択する必要があります。

資格情報の操作

  • 資格情報を入力できるのは、フィールド名の下に [資格情報] タブがあるフィールドだけです。
  • Action フィールドには locker、資格情報、属性名が表示され、Bot editor で属性値を確認することはできません。
  • 資格情報を他の変数や文字列に付加することはできません。

資格情報変数をサポートするPackages

資格情報変数をサポートするパッケージは、以下のリストのとおりです。
  • Active Directory
  • Apigee
  • 資格情報
  • Database
  • Email
  • Email トリガー
  • Excel advanced
  • FTP / SFTP
  • Generative AI
  • Genesys
  • Google G Suite
  • Google Calendar
  • Google Drive
  • Google Document AI
  • Google Sheets
  • インタラクティブ フォーム
  • Legacy Automation
  • Microsoft 365 Calendar
  • Microsoft 365 Excel
  • Microsoft 365 OneDrive
  • Microsoft 365 Outlook
  • Microsoft 365 Outlook トリガー
  • PDF
  • PGP
  • Recorder
  • REST Web Services
  • Salesforce
  • SAP
  • ServiceNow
  • SharePoint
  • Simulate keystrokes
  • SNMP
  • SOAP Web Service
  • Terminal Emulator
  • Workday