エラー ハンドラー パッケージ
- 最終更新日2023/07/04
エラー ハンドラー パッケージ
実行時の異常な条件や例外に起因するエラーが Bot で発生すると、Bot の正常な実行は妨げられ、Bot はタスクを完了できなくなります。エラー ハンドラー パッケージ には、Bot で発生した例外を円滑に処理できる アクション が含まれており、その Bot 内にある他の アクション に制御を移行します。
パッケージ の アクション を使用すると、タスクを実行するために使用する アクション と、例外を処理するために使用する アクション を分離できます。例外を処理すると、Bot でエラーが発生したときにタスクが確実に完了されるようになり、エラーの発生時に アクション が定義されます。例外は、親 Bot または利用可能な子 Bots で処理できます。ただし、親または子の Bots のいずれかでエラーが処理できない場合、Bot の実行は失敗します。
次の図は、タスクでエラー処理を使用する場合と使用しない場合の Bot の実行の様子を示しています。
エラー ハンドラー パッケージのアクション
エラー ハンドラー パッケージには以下のアクションが含まれています。
アクション | 説明 |
---|---|
試行 | 「エラー ハンドラーの [試行] アクション」を参照してください。 |
キャッチ | 「エラー ハンドラーの [キャッチ] アクション」を参照してください。 |
最終 | 「エラー ハンドラーの [最終] アクション」を参照してください。 |
スロー | 「アクションの [スロー] エラー ハンドラー」を参照してください。 |
エラー ハンドラー による例外処理
次の図は、Bot 実行中に外部エラーが発生したときの エラー ハンドラー パッケージ の アクション の流れを示しています。
次の図は、Bot 実行中に内部エラーが発生したときの エラー ハンドラー パッケージ の アクション の流れを示しています。
例: エラー ハンドラー パッケージ での アクション の使用
たとえば、Microsoft Excel ファイルからデータを読み取り、それをデータベースに格納する Bot があるとします。この Bot では、必要なファイルがない場合や、データベースのテーブルの更新中にエラーが発生する可能性があります。エラーを処理するには、次の方法を使用します。
- 例外 1:
- データの抽出元に指定する Microsoft Excel スプレッドシートが使用可能でない。
- 処理方法: 同じデータを含む別のファイルを使用します。
- 例外 2:
- データの格納に使用するテーブルがデータベースで使用可能でない。
- 処理方法: 必要なテーブルが使用可能でないというメッセージを表示します。
この例に基づいて、これらの例外を処理するには、以下の操作を行います。
- Microsoft Excel スプレッドシートからデータを読み取って、抽出したデータをデータベース内のテーブルに格納するために必要なすべての アクション を [試行] アクション 内に配置します。
- 次の例外に対して実行する アクション を [キャッチ] アクション 内に配置します。
- 例外 1: 同じデータが含まれた別のファイルを使用する アクション を配置します。
- 例外 2: 関連メッセージを表示する [メッセージ ボックス] アクション を配置します。
- アクション を配置し、[最終] アクション 内でデータベースとの接続を終了します。これは [試行] の結果に関係なく発生します。