オートメーションの回復性

オートメーション (Bot) の回復性により、Bot の実行が他のバックグラウンド アプリケーションからの割り込みなしに完了するようになり、その結果、実行中に発生するイベントに対する Bot の耐性が高まりました。

ターゲット アプリケーションの外部にあるウィンドウはすべてポップアップとみなされます。たとえば、Google Chrome ブラウザを使用している場合、Microsoft Windows Update の通知はポップアップとみなされます。ポップアップ ウィンドウは、アクション ウィンドウのポイントまたは領域をターゲット アプリケーション ウィンドウと比較することで検出されます。検出されたウィンドウはポップアップとしてマークされ、ターゲット ウィンドウと異なる場合に処理されます。

ウイルス対策アラート、Windows アップデート通知、他のアプリケーション (Teams など) からの通知などのシステム ポップアップにより、Bot の実行が中断されたり、停止したりすることもあります。通常のエラー処理ロジックでは、Bot の実行中にこれらのポップアップをブロックすることは難しい場合があります。回復性の高いオートメーションでは、これらのポップアップを検出してトリアージし、シームレスな Bot の実行を保証します。

SAP と HTML が現在サポートされている技術です。

注: Automation 360 v.30 では、クラウド ユーザーのみが、想定外のポップアップを処理の機能をデフォルトで使用できます。

オンプレミス ユーザーは、この機能を有効にする方法について、オートメーション・エニウェアのカスタマー サポートへのお問い合わせが可能です。

次の図は、回復性を持つ Bot と回復性がない Bot がポップアップを処理する仕組みを示しています。オートメーションの回復性の図

オートメーションの回復性には、以下のような利点があります。
  • 基礎となっているアプリケーションからの変更に対する Bot の回復性が向上します。
  • Bot の向上したパフォーマンスを活かして、自動タスクを増やすことができます。
  • オンデマンドでの自動スケーリングが可能になります。
  • セキュリティ基準に準拠することで、不正なアクセスからの保護を強化することができます。

サポート対象のパッケージ

[想定外のポップアップを処理] 機能は、現在以下のパッケージでサポートされています。
  • 画像認識 (バージョン 3.15.2 以降)
  • マウス (バージョン 2.14.0 以降)
  • OCR (バージョン 2.12.1 以降)
  • レコーダー (バージョン 2.11.5 以降)
  • スクリーン (バージョン 2.9.2 以降)