公式の検証

基本的な算術、比較、論理、および関数操作などの数式検証ルールは、データ抽出の精度と信頼性を向上させるために使用されます。

ヒント: フィールドやテーブルの検証で精度を高めるためには、数学演算子ではなく関数演算子の使用をおすすめします。
式を定式化するときは、次を覚えておく必要があります。
  • すべての関数名は大文字となる必要があります。
  • すべての数式は、検証で TRUE または FALSE のいずれかになります。
  • フィールドおよび列名は、数式で使用する場合は大文字と小文字を区別します。 フィールドがデザインで [Qty] (数量) として定義されている場合、数式に qty または QTY を使用すると、無効な数式になります。
  • 変数を宣言または操作する場合は、式を定式化するために予約されている特定のキーワードは使用しないようにします (SUM、SUB、DIV、MUL、COLSUM、IF など)。

数学演算子

オペレーション 説明 構文
+ 加算 Field/Column_Name1 + Field/Column_Name2
- 減算 Field/Column_Name1 - Field/Column_Name2
* 乗算 Field/Column_Name1 * Field/Column_Name2
/ 分割 Field/Column_Name1 / Field/Column_Name2

比較演算子

オペレーション 内容 構文
== 等しい

[現在のフィールド/列名] == [1 つ以上のフィールド/列名または固定数値で構成される式]

例: AMOUNT == MUL(QUANTITY, UNIT_PRICE)

>= 以上

[現在のフィールド/列名] >= [1 つ以上のフィールド/列名または固定数値で構成される式]

例: TOTAL_BILL_AMOUNT >= AMOUNT_PAID

<= 以下

[現在のフィールド/列名] <= [1 つ以上のフィールド/列名または固定数値で構成される式]

例: AMOUNT_PAID <= TOTAL_BILL_AMOUNT

> より大きい

[現在のフィールド/列名] > [1 つ以上のフィールド/列名または固定数値で構成される式]

例: BILL_AMOUNT > 0

< より小さい

[現在のフィールド/列名] > [1 つ以上のフィールド/列名または固定数値で構成される式]

例: DISCOUNT_PERCENTAGE < 100

!= 等しくない

[現在のフィールド/列名] != [1 つ以上のフィールド/列名または固定数値で構成される式]

例: DEBIT_AMOUNT != 0

論理演算子

オペレーション 内容 構文
&&

And: フィールド/列はすべての条件が TRUE の場合に有効です

<Current Field/Column Name> <operator 1> <expression 1> && <Current Field/Column Name> <operator 2> <expression 2>

例: DISCOUNT_PERCENTAGE >= 0 && DISCOUNT_PERCENTAGE <=100

||

Or: フィールド/列は指定された条件のいずれかが TRUE の場合に有効です

<Current Field/Column Name> <operator 1> <expression 1> || <Current Field/Column Name> <operator 2> <expression 2>

例: DISCOUNT_PERCENTAGE >= 0 || DISCOUNT_PERCENTAGE == \'Net\'

!

Not: TRUE の式を FALSE に変換、およびその逆に変換します

!<expression>

例: !(AGE < 18) ==> は年齢が 18 歳以上の場合に有効です

関数演算子

オペレーション 説明 構文
合計

加算: 1 つまたは複数のフィールド/列/固定の数値を加算した結果を示します

SUM(n1,n2,....,nN)

例: SUM(SUB_TOTAL, SERVICE_TAX, EDUCATION_CESS) ==> は SUB_TOTAL + SERVICE_TAX + EDUCATION_CESS に相当します

SUB

除算: 最初に指定された値から 1 つ以上のフィールド/列/固定の数値を減算した結果を示します。

SUB(n1,n2,....,nN)

例: SUB(SUB_TOTAL, TOTAL_DISCOUNT, ADJUSTMENTS) ==> は SUB_TOTAL - TOTAL_DISCOUNT - ADJUSTMENTS に相当します

MUL

乗算: 1 つまたは複数のフィールド/列/固定の数値を乗算した結果を示します

MUL(n1,n2,....,nN)

例: MUL(QTY_IN_BOX, UNIT_PRICE, SHIPPED_BOXES) ==> は QTY_IN_BOX x UNIT_PRICE x SHIPPED_BOXES に相当します

DIV

除算: 最初に指定された値から 1 つ以上のフィールド/列/固定の数値を除算した結果を示します

DIV(n1,n2,....,nN)

例: DIV(AMOUNT, SHIPPED_BOXES, UNIT_PRICE) ==> は AMOUNT ÷ SHIPPED_BOXES ÷ UNIT_PRICE に相当します

COLSUM

テーブル内の特定の列の合計: 特定のテーブルの各行で指定の式を評価し、すべてを加算した結果を示します

COLSUM("<table-name>", "<expression to evaluate for each row of specified table-name>")

例: FINAL_TOTAL == COLSUM("LINE_ITEMS", "MUL(QTY, UNIT_PRICE)")

テーブルの LINE_ITEMS に 3 行あると、FINAL_TOTAL は MUL(QTY1, UNIT_PRICE1) + MUL(QTY2, UNIT_PRICE2) + MUL(QTY3, UNIT_PRICE3) に相当します。

ここで、QTY1 は行 1 の数値、同様に UNIT_PRICE1 は行 2 の UNIT_PRICE など、他の行でも同じようになります。