v.27 リリースの移行に関する更新

Enterprise 11 および 10 バージョンから Automation 360 v.27 への移行に関する新機能、変更点、修正点、制限事項をご確認ください。

最新情報

Enterprise 11Enterprise 10
[E メール] アクションで基本認証を使用する Automation 360 Bot をスキャンする

このリリースでは、Bot Scanner を使用してすべての Automation 360 Bot をスキャンするオプションが導入されました。E メール パッケージと E メール トリガー アクションで基本認証を使用するものが識別されるため、手動でこれらを識別する必要はありません。

Bot Scanner レポートを使用して、基本認証による Bot への影響と、認証モードを基本認証から OAuth 2.0 に切り替えるために必要と推定される労力を分析することができます。

詳細については、「Bot の EOL 機能をスキャンするために Bot Scanner を実行する | 基本認証のスキャン メッセージ」を参照してください。

移行後、自動的に作成される変数

Bot Scanner ユーティリティで、次の参照されないシステム変数を含む Bot には [アクションが必要] または [確認が必要] というフラグが付かなくなりました。

  • $Excel Column$
  • $Filedata Column$
  • $Dataset Column$
  • $Table Column$
  • $XML Data Node$
  • $PDFTitle$
  • $PDFSubject$
  • $PDFFileName$
  • $PDFAuthor$

移行後、Automation 360 命名規則に基づいて、これらの変数が自動的に作成されます。移行された Bot は正常に実行されます。

[E メールを送信] コマンドでの SMTP サーバータイプのサポート

[E メールを送信] コマンドを使用して Bot を移行する場合、Bot 移行ウィザードの [送信 E メール サーバーの設定を使用する] オプションを選択して、Enterprise 11 Bot のサーバータイプを識別および選択することができます。新しい SMTP サーバータイプ オプションを使用して、必要なサーバーの詳細を構成することができます。

Enterprise Bot への移行」を参照してください。

レガシー Bot の自動編集機能を改善

[ファイルに記録] コマンドを含むレガシー Bot を移行する場合、キャリッジ リターンとライン フィード (CRLF) 文字は自動的に LF 文字に変換されました。Automation 360 では、テキストはライン フィードなしに 1 行で表示されます。一方、Enterprise 11 では、各行の末尾に CRLF がライン フィードとして追加されます。その結果、[$String:Newline$] 変数を追加して、移行された Bot に CRLF を挿入する必要がありました。

Bot 移行ウィザードの新しい [[ファイルに記録] アクションで \n 文字を \rn\n に変換する] オプションにより、移行された Bot に新しい CRLF が自動的に追加されるため、手動で編集する必要がなくなりました。[ファイルに記録] サブコマンドを使用してファイルを記録する移行された Bot では、文字列内で CRLF 文字を使用することができます。

Enterprise Bot への移行」を参照

Enterprise 11 限定
パッケージおよびアクションへの移行強化
  • 値がテキスト ファイルから読み取られる変数を含んだ Enterprise 11 Bot を移行した場合、[文字列: テキスト ファイルから文字列をインポート] サブコマンドが追加されて、テキスト ファイルの変数を文字列変数にインポートされます。その結果、移行された Bot で追加の行が追加されます。

    テキスト ファイル パッケージで、この追加の行に対処する [変数を読み取り] アクションが追加されました。

    このアクションを使用して、移行された Bot でテキスト ファイル内のすべての変数の値を単一の行として読み取ることができます。これにより、移行後の作業が簡略化され、移行された Bot で追加される行の数が減ります。

    変数を読み取りアクション」を参照
  • Microsoft は、以下のプロトコルを対象に、Exchange Online で基本認証を使用する機能を削除しているところです。
    • RPC
    • MAPI
    • オフライン アドレス帳 (OAB)
    • Exchange Web サービス (EWS)
    • POP
    • IMAP
    • Exchange ActiveSync (EAS)
    • PowerShell
    基本認証で IMAP、POP3、または EWS プロトコルを使用して Exchange Online に接続する、E メール オートメーション用 Bot を実行しているお客様向けに、OAuth2 認証をサポートする認証オプションが追加されました。

    [PKCE を使用した認可コード] または [クライアント資格情報] を伴う [OAuth2] オプションに設定された認証タイプで、Enterprise 11 Bot を移行できます。

  • データベース パッケージ の [読み取り] アクションで、次のオプションが導入されました: データが見つからなかった場合、ファイルを作成しない。このオプションは、データベース パッケージで移行された Bot に対してデフォルトで選択されており、移行された BotEnterprise 11 と同じ動作に従うようになりました。実行された SQL クエリがデータを返さなかった場合、動作は次のとおりです。
    • このオプションが選択されている場合、CSV ファイルは作成されません。
    • このオプションが選択されていない場合、0 KB の CSV ファイルが作成されます。
    詳細については、「[読み取り] アクション の使用」を参照してください。
  • 移行された Bot は、[キーストロークのシミュレーション] > [キーボード操作] アクションで、新しく追加された [Return] キーをサポートしています。これらの Bot には、[Enter] キー ([テンキー Enter] に名前が変更されました) と新しく追加された [Return] キーが引き続き表示されます。
  • 移行された Bot は、日時コマンドのすべてのアクションで Datetime グローバル変数へのアクセスをサポートしています。
同じ名前の DLL を含む複数の MetaBot への参照を含むTaskBot を正常に移行することができます。最初の DLL のセッション名は、DLL の名前を使用して作成されます。その後に他の MetaBot から同じ名前を持つ DLL を移行する場合、その DLL が存在するフォルダーの ID がセッション名として使用されます。

例: M_DLL_Session-<MetabotFolderId>_<DLLName>.

修正

Enterprise 11 Bot が、認証を構成せずに E メールを送信コマンドを使用した場合、移行後に、[メール サーバー ホスト]、[メール サーバー ポート]、および [サーバーで認証を要求します] の値が適切な値に設定されるようになりました。

以前は、移行後、これらの値が Null 変数に設定され、認証に失敗していました。

Service Cloud ケース ID: 01849475

移行後、スクリプトを実行のレガシー オートメーション アクションで、Visual Basic スクリプトまたは JavaScript を使用し、引用符なしのスペースを含む複数のパラメーターを使用している Bot は、実行後に正しい出力を表示するようになりました。

これまでは、このような Bot は、誤った出力を表示していました。

Service Cloud ケース ID: 01901882

移行中に Select クエリ Bot が検証を実行しても、エラーが発生しなくなりました。以前は、テキスト ドライバーで以下のようなエラーがランダムに発生することがありました。

[Microsoft][ODBC Text Driver] オブジェクトが無効か、または設定されなくなりました。

Automation 360 に移行した後、条件If/Else、またはループを使用する Bot の [アプリケーション] ウィンドウが Windows コントロールに存在しない場合に、これらの BotBot の実行中にエラーが発生しなくなりました。

Service Cloud ケース ID: 01846262

BotAutomation 360 に移行したときに、[ストアド プロシージャ] パラメーターに [Nvarchar] が正しく設定されます。
[ファイル] および [フォルダー] ループを含んでいる BotAutomation 360 に移行したときに、対応するフォルダーが存在しない場合、エラーが表示されました。このような Bot は、[ファイル] および [フォルダー] ループの前に、フォルダーが存在するかどうかをチェックする [If] 条件が追加されたため、対応するレガシー Bot と同様に移行できます。
オプションの [長さ] 属性が空白であっても、[従属文字列] コマンドを含む Bot文字列パッケージから Automation 360 に移行できます。
ネストされたループ内に $counter 変数を持つ BotAutomation 360 に移行したときに、子ループのカウンターが親ループのカウンターに設定され、子ループの反復が正しく処理されるようになりました。
ループ パッケージ内で Select クエリを実行し、その結果セットをさらに繰り返したときに、結果のループで、想定どおりに最新のレコードが繰り返されるようになりました。

Service Cloud ケース ID: 01799961

[オブジェクト クローニング] コマンドで [オブジェクトの存在を待つ時間] オプションが [0] 秒に設定されている Bot を正常に移行できます。
[資格情報変数] を使用する If/Else 条件を含む [ロジックの実行] コマンドを使用する場合、すべての資格情報変数が正常に移行されます。
静的な値を持つ文字列変数を使用して Enterprise 11 Bot を移行する場合、レガシー式による変数解析は行われなくなりました。これにより、移行された Bot に不要な解析式が追加されなくなります。

Service Cloud ケース ID: 01819830

複数のクリップボード変数を出力として含む移行された Bot を正常に実行することができます。Automation 360 では、移行された Bot が適切に実行されるように、すべての変数の後に [クリップボード:コピー先] アクションが追加されます。

Service Cloud ケース ID: 01815938

ターミナル エミュレータ コマンドで [接続] アクションを使用する Enterprise 11 Bot を移行する際に、[ホスト名] フィールドに資格情報変数が含まれている場合、フィールドは移行後に正しくマッピングされます。

Service Cloud ケース ID: 01861600

[レガシー オートメーション] > [Web コントロールを管理] > [テキストで項目を選択] アクションが含まれている移行済みの Bot を実行すると、変数を含むリストが想定どおりに表示されるようになりました。

Service Cloud ケース ID: 01782998

移行した Automation 360 Control Room で、Bot Runner ユーザーのライセンスを変更、再割り当て、または削除できるようになりました。Bot Runner ユーザーが Enterprise 11 クライアントに 1 回以上ログインしたことがある場合でも、これらの操作は可能です。

以前は、そのようなケースでエラーが表示されていました。

Service Cloud ケース ID: 01829547

ループ内に [E メールを送信] コマンドが含まれ、そのループが 100 回以上反復されるときに、SMTP サーバーで移行された Bot は正常に実行できます。

Service Cloud ケース ID: 01792886

Error_description 変数で大文字と小文字が区別される場合、移行済みの Bot は、重複した変数を作成しません。

Service Cloud ケース ID: 01861530

Enterprise 11 Control Room から、複数ノードの設定で監査ログ エクスポート ユーティリティを使用して、監査ログを正常に移行できるようになりました。

以前は、監査ログ エクスポート ユーティリティがこのような場合に例外エラーを表示し、監査ログを移行できませんでした。

Service Cloud ケース ID: 01912835

制限事項

Enterprise 11 では、Bot で特定のキー (例: Ctrl、Shift、Caps Lock、Num Lock など) が [キーストロークの挿入] コマンドで使用されていた場合、子 Bot の実行中にエラーが発生するとキーがリセットされました。移行後は、子 Bot の実行中にエラーが発生してもこれらのキーはリセットされません。その結果、他の後続の子 Bot やメイン Bot の実行時に異なる出力や動作が発生する可能性があります。

Service Cloud ケース ID: 00773679

[E メールを送信] コマンドを使用する Bot を移行して Automation 360Bot を実行する場合、E メール本文の定義済みプレースホルダーは実際のコンテンツに置き換えられません。
次に例を示します。
Task Name: <taskname>
Repeat: <repeat>
Status: <status>
Last Run Time: <lastruntime>
一方、これらのプレースホルダーを含む BotEnterprise 11 で実行した場合、以下のような出力が生成されます。
Task Name: PLACEHOLDER_SEND.atmx
Repeat: Do not Repeat
Status: Failed
Last Run Time: 11/29/2022 13:04:22

Service Cloud ケース ID: 01908010

[Xpath] 式を含む XML パッケージを使用して移行された Bot を実行すると、実行中の Bot が失敗し、次のエラー メッセージが生成されることがあります。No node found at XPath
この問題は、これらの特定のシナリオで発生する可能性があります。
  • ルート要素が名前空間を持たず、XML パッケージの子要素がデフォルトの名前空間を持っている場合。
  • XML ドキュメントに複数の xmlns (デフォルトの XML 名前空間) が定義されている場合。

Service Cloud ケース ID: 01874203、01798339

Enterprise 11 では正常に動作する XML パスが動作しない」を参照

インターフェースの更新

移行
[基本認証で E メール アクションを使用している Bot] オプションを Bot Scanner に追加し、E メール パッケージおよび E メール トリガーで基本認証を使用する Bot をスキャンします。E メール アクションで基本認証を使用している Bot を選択するオプションが表示された Bot Scanner ウィザード

E メール アクションで基本認証を使用する Automation 360 Bot をスキャンする

使用する E メール サーバーのタイプを指定するための [送信 E メール サーバーの設定を使用する] オプションが Bot 移行ウィザードに追加されました。 E メール送信サーバーのタイプを選択するオプションが表示された Bot 移行ウィザード

[E メールを送信] コマンドでの SMTP サーバータイプのサポート

[[ファイルに記録] アクションで \n 文字を \rn\n に変換する] オプションが Bot 移行ウィザード に追加されました。これにより、Bot を手動で編集する必要がなくなり、移行された Bot に改行が自動的に追加されます。Bot に改行を追加するためのオプションが表示された Bot 移行ウィザード

レガシー Bot の自動編集機能を改善