Automation 360 でのバージョン管理

バージョン管理は、TaskBot、ドキュメント、レポート、スクリプト、実行可能ファイル、ワークフローを含むファイルに加えた変更を管理するのに役立ちます。バージョン管理により、Bot ロジックへの変更点を追跡・監視することができます。

バージョン管理では、修正したい Bot のバージョンを特定し、最近の変更と以前に Bot に加えられた変更とを比較することができます。Control Room 管理者であれば、Control Room の設定でバージョン管理の設定を行うことができます。

Automation 360 にはバージョン管理機能があり、Control Room を Git と統合しているかどうかに関係なく、この機能を利用することができます。Automation 360 と Git で利用できる機能を確認します。


Automation 360 と Git でのバージョン管理

Automation 360 でのバージョン管理

  • TaskBot でのチェックアウトとチェックイン: 公開ワークスペースから非公開ワークスペースに Bot の 1 バージョン (バージョン 1) をチェックアウトし、変更を加えて、公開ワークスペースに Bot でチェックインすることができます。これにより、Bot の新バージョン (バージョン 2) が最新バージョンとして作成されます。Bot でチェックアウトし、変更を加え、チェックインするたびに、最新バージョンとして Bot の新しいバージョンが作成されます。
    注: Bot の最新版と本番環境ラベルが付いたバージョンのどちらかを実行することができます。

    チェックアウト アクション で [詳細オプション] を選択し、Bot の特定のバージョンを選択してチェックアウトすることで、Bot の特定のバージョンにロールバックすることができます。また、チェックアウトする依存関係を選択することができます。このようにすることで、特定のバージョンの Bot とその依存関係に変更を加えることができます。この Bot にチェックインすると、最新バージョンになります。たとえば、Bot の最新バージョンがバージョン 8 で、バージョン 3 にロールバックしたい場合、まず Bot のバージョン 3 をチェックアウトし、その後チェックインし直すことでバージョン 9 が作成されます。この最新バージョンは、バージョン 3 と同じで、Bot 操作のための公開ワークスペースに掲載されています。

    Bot のチェックイン | 1 つの Bot のチェックアウト

  • タスク Bot にラベルを付ける: また、Bot のそのバージョンにラベルを割り当てることで、Bot の特定のバージョンにロールバックすることができます。このラベルは、特定の Bot 操作を実行するバージョンを選択するために使用できます。選択したバージョンで、Bot 開発ワークフローのスケジュール設定、実行、キュー、エクスポート、トリガーが可能です。

    Bot へのラベルの割り当て

  • タスク Bot 履歴を表示: 公開ワークスペースでは、TaskBot のバージョン履歴を確認することができます。[履歴を表示] では、TaskBot で発生した変更の履歴を表示し、ユーザーが行った アクション を特定することができます。Bot の全バージョンのリストは、時系列の逆順で表示されます。表示される情報は、バージョン番号、チェックイン メッセージ、チェックイン日時、そのバージョンにチェックインしたユーザー名などです。

    タスク Bot バージョン履歴の表示

  • バージョンを比較: TaskBot の任意の 2 つのバージョンを比較して、その 2 つのバージョンの違いを表示することができます。

    Bot のバージョンを比較

  • Git から Bot を復元: Control Room が Git と統合されていない場合でも、Git から公開ワークスペースに Bot を復元することができます。たとえば、公開ワークスペースに 50 の Bot、Git に 75 の Bot がある場合、残りの 25 の Bot を Git から公開ワークスペースに復元することができます。
    注: このリストア オプションは、オンプレミス デプロイでのみ使用でき、クラウド デプロイではサポートされていません。

Git でのバージョン管理

Control Room が Git と統合されている場合、Bot のすべてのバージョンと Automation 360 内のファイルが Git と同期され、以下の追加機能を利用することができます。
  • Git ブランチと統合する。
  • SSH 認証で Git と統合する。
  • プロキシサーバーを経由して Git と統合する。
  • 既存の Git 構成から空の公開リポジトリに Bot やファイルを復元する。
  • Git への接続時に強制プッシュを行うように構成する。

Control Room と Git リポジトリとの統合