OCR パッケージの [ウィンドウをキャプチャ] アクションの使用

[ウィンドウをキャプチャ] アクション を使用すると、アプリケーション ウィンドウからテキストを抽出できます。抽出したテキストをフィルタし、文字列変数に代入できます。

注: [ウィンドウをキャプチャ] アクションを使用してアプリケーション ウィンドウからテキストを抽出する際に、ターゲット アプリケーションが応答していない場合、Bot は、30 秒 (デフォルト時間) 後にタイムアウトになり、そのライン番号で発生した問題および対応する修正アクションを含む詳細なメッセージを表示します。

[ウィンドウをキャプチャ] アクション を使用するには、次の手順に従います。

手順

  1. [アクション] パレットで、OCR パッケージの [ウィンドウをキャプチャ] アクションをダブルクリックまたはドラッグします。
  2. [ウィンドウ タイトル] フィールドでオプションを選択します。
    • [ウィンドウ]: デスクトップ上のウィンドウをキャプチャします。[ウィンドウ タイトル] フィールドでアプリケーション タイトルを指定します。
    • 変数: 既存のウィンドウ変数を挿入します。[変数] タブをクリックして、新しい文字列変数を作成します。

    [ウィンドウ タイトル] フィールドでワイルドカード文字 (*) を挿入することで、さまざまなウィンドウ タイトルを検索できます。値の先頭、中間、末尾に 1 つ以上のワイルドカード文字 (*) を指定することができます。 たとえば、タイトルに Microsoft が含まれているウィンドウで操作を実行するには、値の前または後にワイルドカードを追加して任意の文字列を示します。*Microsoft*Bot は、まず、完全に一致するウィンドウ タイトル (この場合であれば、Microsoft) を検索し、条件に一致する文字が見つからない場合は、タイトルに Microsoft を含むウィンドウを検索します。

    正規表現 (regex) を使用して、ウィンドウ タイトルを識別できます。正規表現の条件として [文字列] または [パターン] を選択し、値を入力します。デフォルトでは、[ウィンドウ タイトル] フィールドで大文字と小文字が区別されます。

    ブラウザのタイトルを識別する場合、[大文字と小文字が区別される] オプションを有効にすると、大文字と小文字を一致させることができます。このオプションを無効にすると、大文字と小文字が一致しないウィンドウ タイトルを識別できます。
    注: システムにインストールされている最小 Bot エージェント バージョンが、Automation 360 v.26 でリリースされたバージョンであることを確認してください。Automation 360 v.25 以前でリリースされた Bot エージェント バージョンを使用している場合、ウィンドウ タイトルはデフォルトで大文字小文字を区別して識別されます。
    たとえば、((\w*)-Notepad で始まるすべてのウィンドウ タイトル名には ((\w*)-Notepad として [文字列] 値を入力できます。または、((\w)\s)*document-Notepad として [パターン] 値を使用すると、このパターンに一致するウィンドウ タイトルのみに絞り込むことができます。
    注:
    • 任意のアクションでウィンドウ タイトルの入力値として「-title」を含む [文字列] 型の正規表現を使用する場合、Bot にランタイム エラーが発生する可能性があります。ランタイム エラーを防ぐために、「*-title」と文字列を追加入力したときに特定のタイトルのアプリケーションが開くことを確認します。アスタリスク (*) は単なる文字であり、ワイルド カード文字ではありません。
    • 任意のアクションでウィンドウ タイトルの入力値として「-title」を含む [パターン] 型の正規表現を使用する場合、入力値「*-title」が正しくないため、Bot にランタイム エラーが発生する可能性があります。

      有効な正規表現パターンを使用していることを確認してください。

  3. オプション: [ウィンドウのサイズ変更] オプションを選択して、ウィンドウの寸法を指定します。
    このオプションによって、より信頼性の高い Bot を実現できます。タスク記録時に合わせてウィンドウのサイズを変更し、Bot がターゲット オブジェクトを特定できるようにします。
    • タスク記録時にウィンドウが最大化されている場合、このオプションは選択されていません。
    • タスクを記録するときにウィンドウが最大サイズでない場合は、このオプションがデフォルトで選択され、幅と高さのフィールドにはウィンドウの寸法が自動的に入力されます。
    注: このオプションは、サイズ変更が可能なウィンドウでのみ使用できます。これは [デスクトップ] または [タスクバー] オプションでは使用できません。
  4. [キャプチャされるまでの待機時間 (ミリ秒)] フィールドで待機時間を指定します。
    Recommendation: リモート デスクトップ プロトコル (RDP) を使用してアクセスしているウィンドウでキャプチャする場合、最小待機時間を 1000 ミリ秒に設定して、ウィンドウのロード時間 を指定します。
  5. [キャプチャしたテキストをフィルタ] チェックボックスを選択して、キャプチャされたテキストをフィルタ処理します。
    フィルタするテキストを [以前] および [以降] フィールドで指定します。たとえば、抽出されたテキストが「名前: ABC Inc. 場所:」の場合、ABC Inc. を取得するには、[以前] フィールドに [場所:] を指定し、[以降] フィールドに [名前:] を指定する必要があります。
  6. 余分なスペースを削除するには、[キャプチャしたテキストをトリミング] チェックボックスを選択します。
  7. [プロフィールをロード] チェックボックスを選択してオプションを選択し、ABBYY プロフィールに基づいてロケールをロードします。
    注: ABBYY FineReader 12.2.27.12 は A2019 とともにインストールされ、追加のセットアップは必要ありません。
    • Control Room ファイル: Control Room にあるファイルを使用します。
    • デスクトップ ファイル: デバイスで使用可能なファイルを使用します。
    • 変数: ファイル変数を使用して、ファイルの場所を指定します。
  8. [ロケールを選択] リストで、デバイスの言語を選択します。
    注: 現時点では、英語、日本語、ロシア語のロケールのみがサポートされています。[ロケールを選択] リストからオプションを選択し、[プロフィールをロード] オプションを選択した場合、ロケールは [プロフィールをロード] の選択内容に基づいて決定されます。
  9. [値を変数に代入] リストで文字列変数を選択します。
  10. [保存] をクリックします。