Excel の高度な操作 の [開く] アクション の使用

Microsoft Excel スプレッドシートまたは CSV ファイルを開くには、[開く] アクション アクションを使用します。この アクション では、スプレッドシートを読み取り専用モードまたは読み取り/書き込みモードで開くか指定したり、スプレッドシートを開くためのパスワードなどを指定したりできます。

[開く] アクションを使用して、.xlsm 形式のマクロ対応 Excel ブックを開くと、Auto_Open VBA プロシージャは自動的には実行されません。これは、Excel ブックを手動で開いたときにのみ VBA プロシージャが実行されるためです。これは Microsoft Excel のデフォルトの動作です。「Workbook_Open プロシージャと Auto_Open プロシージャの動作の違い」を参照してください。

注: ワイルドカード パターン ベースの検索では、検索条件に一致する既存の Excel ファイルを開くことができます。たとえば、table1.xlsxtable2.xlsxtable3.xlsx のような似たような名前のファイルが複数ある場合は、table*.xlsx のように、ファイル パスに (*) ワイルドカードを指定して、パターンに一致した最初のファイルを開くことができます。

手順

  1. [アクション] パレットの [Excel の高度な操作] パッケージ から、[開く] アクション をダブルクリックまたはドラッグします。
  2. Microsoft Excel スプレッドシートをどこから開くか選択します。
    • [ファイル]: Microsoft Excel スプレッドシートを開くには、次のオプションのいずれかを選択します。
      • Control Room ファイル: Control Room からファイルを開くことができます。
      • デスクトップ ファイル: デバイスからファイルを開くことができます。このフィールドには、文字列変数またはグローバル値としてファイル パスを入力することもできます。
        注: [デスクトップ ファイル] フィールドで、ファイルパスを入力するか、システムから特定のファイルを参照する場合、およびファイルパスがバックスラッシュ (\) 文字で区切られている場合は、Bot を保存すると、バックスラッシュ文字がスラッシュ (/) 文字に変更されます。これは、Bot がファイル パスを区切るためにスラッシュ文字を使用するためです。Bot の実行中に、バックスラッシュ文字がスラッシュ文字に変更されても、Bot は引き続き正常に実行されます。
      • 変数: ファイル変数を指定してファイルを開くことができます。
    • SharePoint: [ファイル パス] フィールドに、SharePoint 上の Excel スプレッドシートの正確なファイル パスを入力します。SharePoint から Excel スプレッドシートの URL をコピーするには、次のステップを実行します。
      • SharePoint で Microsoft Excel スプレッドシートを開きます。
      • Microsoft Excel スプレッドシートで、[ファイル] > [情報] に移動します。
      • [パスをコピー] をクリックします。
  3. Microsoft Excel スプレッドシートにヘッダー行が含まれている場合は、[ワークシートにヘッダーを含む] チェックボックスをオンにします。
  4. [特定のシート名] オプションを選択して、Microsoft Excel スプレッドシートが開いたときに有効にするシートの名前を指定します。
  5. [読み取り専用モード] または [読み取り/書き込みモード] を選択して、Microsoft Excel スプレッドシートを開くモード (読み取り専用または編集) を選択します。
  6. Microsoft Excel スプレッドシートを開くとき、または編集するときにパスワードが必要な場合は、[パスワードが必要] チェックボックスをオンにします。
  7. Microsoft Excel スプレッドシートに使用可能なアドインをロードする場合は、[アドインをロード] チェックボックスをオンにします。
  8. 非表示になっている Excel シートを無視し、非表示のシートに対して操作を行わない場合は、[非表示のワークシートを除外] チェックボックスをオンにします。
  9. 以下のいずれかのタブを選択して、Excel セッションを作成します。
    • ローカル セッション: 現在の Bot でのみ使用可能なセッション名を指定します。
    • グローバル セッション: 親 Bot、子 Bot、親 Bot の他の子 Bot など、複数の Bot で使用できるセッション名を指定します。
      Excel の高度な操作 ワークシートで各行をループする際に、[グローバル セッション] オプションも使用することができるようになりました。
      注: Excel ワークシートは、[グローバル セッション] を使用して開くことができます。また、[セッション変数の設定] アクション を使用することで、セッションを共有することなく、複数の Bot で使用することができます。
      また、[グローバル セッション] オプションを使い、子 Bot でセッションを共有している場合、子 Bot からセッションを閉じることもできます。
      重要:Bot からセッションを終了し、親 Bot を実行すると、その後親 Bot で、子 Bot の後に来る子 アクション は実行されず、セッションは子 Bot ですでに終了しているので Bot は失敗します。
    • 変数: 他の子 Bot とセッションを共有するために使用できるセッション変数を指定します。
    注: 複数のブックを使用して単一の操作を自動化する場合は、ブックごとに異なるセッション名を使用する必要があります。同じセッション名を使用してすべてのブックを自動化する場合は、まずブックのセッションを閉じてから、別のブックで同じセッション名を使用する必要があります。
  10. [保存] をクリックします。