IdP グループ マッピングのライセンス割り当て

ユーザーは複数の IdP グループ マッピングに属することができ、異なるライセンスを使用するように各グループ マッピングを構成できます。ユーザーが、異なるライセンスを使用するように構成された複数の IdP グループ マッピングに属す場合、ユーザーにはライセンス割り当て優先順位の構成方法に応じて 1 つのライセンスのみが割り当てられます。

ライセンス順序は、SAML 統合による自動ユーザー アカウント作成の一環として、ユーザーへのライセンス割り当て時に使用されます。このライセンス順序は、1 人のユーザーに 2 つのライセンスが割り当てられる可能性がある場合に有効です。このライセンス順序を利用することで、優先度に基づいてライセンスを割り当てることができ、優先度が最も高いものが優先されるようになります。

この例では、Fiona は、2 つの IdP グループ マッピング、Dev1 と Dev2 に属す Control Room ユーザーです。

Dev1 グループ マッピングには市民開発者ライセンスが、Dev2 グループ マッピングには Attended bot runner ライセンスが割り当てられています。この場合、Fiona には、市民開発者と Attended bot runner の両方のライセンスは割り当てられません。

ライセンス割り当ての優先順位を定義することで、いずれかのライセンスのみを Fiona に割り当てることができます。たとえば、ライセンス割り当ての優先順位が次のようになっているとします。
  1. Bot creator
  2. 市民開発者
  3. Attended Bot Runner
  4. Unattended bot runner

Fiona には市民開発者ライセンスが割り当てられます。このライセンスが Attended bot runner ライセンスよりも優先されるためです。

license-preference-orderライセンスの割り当て

ユーザーがグループ マッピングにマッピングされるとき、グループ マッピングで定義されたライセンスがユーザーに割り当てられない場合があります。場合によっては、ライセンスがユーザーから割り当て解除されることもあります。次の表に記載されている情報を考えてみましょう。

条件 結果

ロールおよび Bot Creator ライセンスが定義されているグループ マッピングにユーザーがマッピングされている場合。

Bot creator ライセンスが利用できない場合、ライセンスはユーザーに割り当てられません。

ユーザーが、管理者ロールを持つグループ マッピングと、他のライセンスが定義されている他のマッピングにマッピングされている場合。

Bot Insight ライセンスのみが割り当てられます。
ユーザーが、異なるライセンスを使用する 2 つの IdP グループ マッピングに属す場合。たとえば、Dev1 と Dev2 という 2 つの IdP グループ マッピングがあるとします。Dev1 には市民開発者とプロセス アナライザーのライセンスが、Dev2 には Attended Bot Runner と Bot Insight のユーザー ライセンスが割り当てられています。
ライセンス割り当ての優先順位は次のように構成されています。
  1. Bot Creator
  2. 市民開発者
  3. Attended Bot Runner
  4. Unattended bot runner
  • 市民開発者ライセンスは、Attended Bot Runner ライセンスよりも優先されるため、ユーザーには市民開発者ライセンスが割り当てられます。また、プロセス アナライザーと Bot Insight のライセンスがすべて利用可能な場合は、これらのライセンスもユーザーに割り当てられます。
  • Attended Bot Runner ライセンスが利用できない場合、市民開発者が優先されるため、ライセンス割り当てへの影響はありません。したがって、このユーザーには、市民開発者、プロセス アナライザー、Bot Insight のユーザー ライセンスが割り当てられます。
  • 市民開発者、プロセス アナライザー、Bot Insight のいずれかのライセンスが利用できない場合、ユーザーにはいずれのライセンスも割り当てられません。
Bot Creator ライセンスが割り当てられた既存のユーザーが、市民開発者ライセンスを含むグループ マッピングにマッピングされている場合。 Bot Creator ライセンスは割り当て解除され、市民開発者ライセンスが割り当てられます。