コード解析の強制

管理者は、開発者が Bot を公開ワークスペースにチェックインするときに、コード解析を強制することができます。RPA 開発者または市民開発者が、カスタム ロールで割り当てられた権限に基づいて、コード解析違反が含まれるオートメーションをチェックインしないようにすることができます。

コード解析の強制は、以下の組み合わせに基づいています。
  • フォルダーに適用されるポリシー
  • カスタム ロールでユーザーに割り当てられた許可
[オートメーション] タブでコード解析ポリシーをファイルに適用します。同じルールを重大度レベルが異なる 2 つの異なるポリシーで構成できます。1 つは重大度を低く、もう 1 つは重大度を高くすることができます。異なる重大度レベルで構成されたルールを持つポリシーを使用することで、特定のオートメーション プロジェクトに絞って適用することができます。

コード解析の強制

コード解析の強制権限

以下のコード解析の強制権限を使用できます。

  • Bot チェックインに対するエンフォースメントを有効にする: すべてのロールのデフォルトの権限であり、ユーザーは、オートメーション ファイルにコード解析違反がない場合にチェックインすることができます。
  • 重大性の低い違反のあるチェックインを許可する: このオプションの権限を使用すると、ユーザーは、オートメーション ファイルに重大度の低いコード解析違反がある場合にチェックインすることができます。
  • 重大性の高い違反のあるチェックインを許可する: このオプションの権限を使用すると、ユーザーは、オートメーション ファイルに重大度の高いコード解析違反がある場合でもチェックインすることができます。
重要: Automation 360 v.29 以降、すべてのシステム ロール (AAE_Basic や AAE_Admin など) は、違反のない Bot をチェックインする権限のみを持ちます。すべてのカスタム ロール (ユーザー定義ロール) が、重大度の低い違反と高い違反の両方をチェックインできる権限が含まれるように更新されます。強制に関して、チェックインを制限するようにカスタム ロールを編集する必要があります。システム定義のユーザーのロールのみを使用している場合、強制を設定するには、違反のある Bot をチェックインするための適切な権限を割り当てるための新しいロールを作成する必要があります。

開発者のスキルレベルを基にしてオートメーション ファイルのチェックインを制限する異なるロールや権限を使用します。たとえば、重大度の低い違反と高い違反に対応するポリシーをフォルダーに適用できます。重大度の高い違反と低い違反の両方を含む Bot をチェックインする権限が割り当てられている市民開発者がいる場合があります。一方で、RPA 開発者が、違反のない、または重大度の低い違反のみを含む Bot をチェックインする権限を持っている場合もあります。

オートメーション プロジェクトことに異なるポリシーを使用し、ポリシーや環境ごとに異なるルールの重大度レベルを設定することができます。たとえば、テスト環境では、すべてのルールを高い重大度に設定し、RPA 開発者が低い重大度または違反のない Bot しかチェックインできないようにするポリシーを使用できます。

次の例では、3 つのオートメーション ファイルとそのコード解析結果を示しています。
オートメーション ファイル コード解析の結果
ファイル 1 高い重大度の違反を指定した 10 個のルール
ファイル 2 高い重大度の違反を指定した 7 個のルール

低い重大度の違反を指定した 20 個のルール

ファイル 3 低い重大度の違反を指定した 10 個のルール
この例には、ロールを割り当てられた 3 人のユーザーが含まれています。
ユーザー 割り当てられたロール
Alice ロール 1
Bob ロール 2
Carol ロール 1、ロール 2
  • ロール 1 のユーザーは、高い重大度の違反の結果を持つ Bot をチェックインできます。
  • ロール 2 のユーザーは、低い重大度の違反の結果を持つ Bot をチェックインできます。

これらのユーザーのコード解析の強制は、以下のとおりです。

  • Alice はファイル 1 をチェックインできます。
  • Bob はファイル 3 をチェックインできます。
  • Carol は、ファイル 1、ファイル 2、ファイル 3 をチェクインできます。