[クリック] アクション の使用

マウス パッケージでの [クリック] アクションを使用すると、Bot でマウスのクリックをシミュレートすることができます。このアクションでは、画面やウィンドウなどの UI 要素をキャプチャし、クリック イベントとクリック ボタンを指定できます。

前提条件

Bot Creator デバイスの画面スケールと解像度が Bot Runner デバイスと同じであることを確認します。画面のスケールと解像度が異なる場合、Bot Runner デバイスにデプロイしたときに Bot が失敗する可能性があります。

Internet Explorer を使用している場合、Bot は、ブラウザが完全にレンダリングされて準備完了状態になるまで待機してから、[クリック] アクション を実行します。

手順

[クリック] アクション を追加するには、次の手順に従います。

  1. アクション パレットで、マウス パッケージの [クリック] アクションをダブルクリックまたはドラッグします。
  2. マウス クリックをキャプチャするウィンドウを指定します。
    [アプリケーション]、[ブラウザ]、または [変数] タブから選択します。
    オプション説明
    アプリケーション 現在アクティブなウィンドウのリストから選択します。
    注: [画面] オプションを使用すると、デバイス画面上の座標をキャプチャできますが、画面サイズが変更され、キャプチャされた座標が歪む可能性があるため、ウィンドウを指定することをお勧めします。
    ブラウザ 対応ブラウザ タブのリストから選択します。
    注: このオプションは、Google Chrome、Chromium ベースの Microsoft Edge、および Internet Explorer ブラウザをサポートします。
    変数 既存のウィンドウ変数を選択して、アプリケーション ウィンドウのタイトルを指定します。
    注: このオプションを選択すると、[キャプチャ] オプションが無効になります。このオプションは、キャプチャ ステップを完了した後でのみ使用してください。

    [ウィンドウ タイトル] フィールドでワイルドカード文字 (*) を挿入することで、さまざまなウィンドウ タイトルを検索できます。値の先頭、中間、末尾に 1 つ以上のワイルドカード文字 (*) を指定することができます。 たとえば、タイトルに Microsoft が含まれているウィンドウで操作を実行するには、値の前または後にワイルドカードを追加して任意の文字列を示します。*Microsoft*Bot は、まず、完全に一致するウィンドウ タイトル (この場合であれば、Microsoft) を検索し、条件に一致する文字が見つからない場合は、タイトルに Microsoft を含むウィンドウを検索します。

    正規表現 (regex) を使用して、ウィンドウ タイトルを識別できます。正規表現の条件として [文字列] または [パターン] を選択し、値を入力します。デフォルトでは、[ウィンドウ タイトル] フィールドで大文字と小文字が区別されます。

    ブラウザのタイトルを識別する場合、[大文字と小文字が区別される] オプションを有効にすると、大文字と小文字を一致させることができます。このオプションを無効にすると、大文字と小文字が一致しないウィンドウ タイトルを識別できます。
    注: システムにインストールされている最小 Bot エージェント バージョンが、Automation 360 v.26 でリリースされたバージョンであることを確認してください。Automation 360 v.25 以前でリリースされた Bot エージェント バージョンを使用している場合、ウィンドウ タイトルはデフォルトで大文字小文字を区別して識別されます。
    たとえば、((\w*)-Notepad で始まるすべてのウィンドウ タイトル名には ((\w*)-Notepad として [文字列] 値を入力できます。または、((\w)\s)*document-Notepad として [パターン] 値を使用すると、このパターンに一致するウィンドウ タイトルのみに絞り込むことができます。
    注:
    • 任意のアクションでウィンドウ タイトルの入力値として「-title」を含む [文字列] 型の正規表現を使用する場合、Bot にランタイム エラーが発生する可能性があります。ランタイム エラーを防ぐために、「*-title」と文字列を追加入力したときに特定のタイトルのアプリケーションが開くことを確認します。アスタリスク (*) は単なる文字であり、ワイルド カード文字ではありません。
    • 任意のアクションでウィンドウ タイトルの入力値として「-title」を含む [パターン] 型の正規表現を使用する場合、入力値「*-title」が正しくないため、Bot にランタイム エラーが発生する可能性があります。

      有効な正規表現パターンを使用していることを確認してください。

  3. オプション: [ウィンドウのサイズ変更] オプションを選択して、ウィンドウの寸法を指定します。
    このオプションによって、より信頼性の高い Bot を実現できます。タスク記録時に合わせてウィンドウのサイズを変更し、Bot がターゲット オブジェクトを特定できるようにします。
    • タスク記録時にウィンドウが最大化されている場合、このオプションは選択されていません。
    • タスクを記録するときにウィンドウが最大サイズでない場合は、このオプションがデフォルトで選択され、幅と高さのフィールドにはウィンドウの寸法が自動的に入力されます。
    注: このオプションは、サイズ変更が可能なウィンドウでのみ使用できます。これは [デスクトップ] または [タスクバー] オプションでは使用できません。
  4. [座標をキャプチャ] をクリックします。
    選択したウィンドウが表示されます。
  5. マウスをドラッグしてクリック スポットを選択し、左クリックしてキャプチャします。
    キャプチャしたスポットが [プレビュー] セクションに表示され、その下に座標が表示されます。
  6. [ボタン] オプションで、クリックするボタンを指定します。
    [左ボタン]、[右ボタン]、または [中央ボタン] を選択します。
  7. [イベント] オプションで、イベントを指定します。
    [クリック]、[ダブルクリック]、[ボタン上]、[ボタン下] から選択します。
  8. [保存] をクリックします。