Automation 360 クラウド の更新

Automation 360 クラウド は、Web スケール SaaS の提供における最新のベスト プラクティスを活用し、継続的なデプロイ パイプラインを使用してグローバルに増分更新を展開するマルチ テナント クラウド サービスです。

Automation 360 クラウド は、インフラストラクチャで動作している Bot エージェント インスタンスに更新を提供します。Bot エージェントは、軽量な Java ベースのモジュラー アプリケーションで、特定の Bot とそのパッケージの実行がスケジュール設定されると、それらを処理します。

Bot エージェントの更新は、アクティブな Bot Creator ユーザーには透過的です。オペレーションについては、Bot エージェントの更新は、デフォルトで管理者権限を必要とせずに自動的に行われます (ブラウザの更新と同様)。
注: これは、Bot エージェントがシステム ユーザーとしてインストールされたか、ローカル ユーザーとしてインストールされたかには無関係です。

Automation WorkspaceControl RoomIQ BotBot InsightDiscovery BotAutomation Co-Pilot といった製品は、更新されるたびにセキュリティが向上し、機能が強化されています。アプリケーション コマンド パッケージも強化され、リリース サイクルで Bot に組み込むことができるようになりました。

更新は、地域ごとに 3 時間のメンテナンス ウィンドウで展開されます。これらのメンテナンス ウィンドウは、Automation 360 クラウド サービス ステータス サイトに掲載されます。更新中の実際のダウンタイムにはバラつきがありますが、通常 10 ~ 15 分程度で完了します。IQ Bot を使用する場合、完了時間は通常 20 ~ 30 分です。一般的に Bot は更新中に完了まで実行されますが、以下のシナリオは例外です。
  • BotBot Insight 用にデータをタグ付けする場合。
  • WLM を実行する Bot の場合。
  • コマンド入力として直接入力された資格情報は、実行時に Control Room から除去されます。代わりに、資格情報型変数が使用されます。
  • Bot: 親/子 Bot は、親 Bot の実行開始時に子 Bot がダウンロードされるため、完了まで実行されます。
    例外:
    • Bot は親 Bot の実行時に Control Room が利用可能であることを必要とするため、子 Bot が変数パラメーターを使用して参照される場合。
    • Bot が親 Botと同じグローバル変数を使用しない場合。
    • Bot が資格情報型変数を使用している場合。

Bot エージェントControl Room に再接続すると、Bot ステータスが Bot 実行アクティビティ ログで更新されます。

Bot エージェントの自動更新は、エージェントが現在の Bot 実行を完了し、Bot エージェントControl Room に再接続された後に行われます。

この短いダウンタイムの間は、スケジュール設定済み Bot は実行されなくなります。そのため、計画済みメンテナンス ウィンドウ中に Bot の実行を開始するようなスケジュール設定を行わないことをお勧めします。

次の表は、地域とそのメンテナンス時間枠の曜日と時刻の一覧です。アップグレードは 3 週間かけて順次行われます。
  • 1 週目: AP-AUS および AP-Sing 地域で最初に導入を開始します。
  • 2 週目: EU-West1、EU-West4、LATAM、ME、S、アフリカ、US-East、US-Central、インドの各地域で 2 回目の導入を開始します。
  • 3 週目: US-West、カナダ、日本で 3 回目の最後の導入を開始します。
重要:

下記の時刻は UTC (協定世界時) です。現地時間への変換については、https://www.worldtimezone.com/ のような広く認知されているオンライン リソースを参照してください。

領域 日時 (UTC)
アジア太平洋 - オーストラリア 水曜日 12:00 ~ 15:00
アジア太平洋 - シンガポール 水曜日 16:00 ~ 19:00
欧州西部 1 火曜日 20:00 ~ 23:00
欧州西部 4 火曜日 20:00 ~ 23:00
中南米およびメキシコ 木曜日 02:00 ~ 05:00
中東 木曜日 20:00 ~ 23:00
南アフリカ 木曜日 20:00 ~ 23:00
米国東部 金曜日 02:00 ~ 05:00
米国中部 金曜日 02:00 ~ 05:00
インド 金曜日 20:00 ~ 23:00
米国西部 月曜日 02:00 ~ 05:00
カナダ 月曜日 02:00 ~ 05:00
日本 月曜日 16:00 ~ 19:00
注: 四半期ごとの主要な更新の間に、緊急の優先更新に対応するために、小規模の中間更新が予定されることがあります。これは、上記スケジュールと同じ曜日と時間帯に実施されます。

定期更新

定期更新は、約 3 ヶ月ごとに計画され、月初や月末に近い時間帯を除いた営業時間外にスケジュール設定されています。更新の 2 週間前にサービス ステータス サイトに通知が表示されます。また、事前に Control Room の管理者にも通知メッセージがプッシュされます。

各更新の 3 週間前に公開されるリリース ノートで、変更点を確認できます。

注: お客様は、サンドボックス Control Room 環境を使用して、メインの Dev/UAT/Prod 環境が更新される 3 週間前に、次回更新分を試すことができます。
コマンド パッケージは更新され、新しい Bot を作成する際のデフォルトになる場合があります。既存の Bot は、引き続き既存のパッケージ バージョンを使用します。新しい Bot は、新しいデフォルトのパッケージ バージョンを使用します。ただし、ユーザーは、以前のバージョンに戻すことも可能です。

クラウド インフラストラクチャの更新

クラウド インフラストラクチャの更新は、通常 3 ヶ月ごとに実施されます。これらのインフラストラクチャの更新に伴って Automation 360 クラウド のダウンタイムが計画されている場合、少なくとも 1 週間前に通知がサービス ステータス サイトに表示されます。

重要なパッチの更新

パッチの更新は、重要なセキュリティ更新の場合、または更新による深刻な問題が クラウド のお客様の大部分に影響を与える場合に必要となる場合があります。

パッチにはメンテナンスウィンドウが必要ですが、通常 Bot エージェントの更新を必要としません。パッチの更新については、サービス ステータス サイトで事前にお知らせします。

計画済みメンテナンス ウィンドウ

Automation Anywhere は計画済み更新メンテナンスウィンドウを設けてお客様が運用できるようにして Bot ライフサイクル管理 をサポートします。前述の更新に関する計画済みメンテナンス ウィンドウ以外では、Automation 360 クラウド の可用性 SLA は月間 99.9% です。
注: 詳細については、「Cloud Automation 契約」を参照してください。

次の表は、さまざまな更新タイプについて、頻度、見込み時間、クライアント アクションなどの情報を提供しています。

更新タイプ 頻度 見込み時間 クライアント アクション
定期 Automation 360 Control RoomBot エージェント 3 ~ 4 ヶ月

3 時間ウィンドウ (時間枠)

10 分程度のダウンタイム

Bot は、完了まで実行可能です。この 3 時間ウィンドウ (時間枠) の間に Bot を起動するようなスケジュール設定は行わないでください。
サンドボックス 定期的な クラウド 更新の少なくとも 3 週間前 ウィンドウ (時間枠) の後で新機能を試してください。本番環境 Bot の健全性テスト。
クラウド インフラストラクチャ 3 ヶ月に 1 回 変動あり。週末にスケジュール設定。 Bot は、完了まで実行可能です。ウィンドウ (時間枠) の間に Bot を起動するようなスケジュール設定は行わないでください。
重要パッチ 随時 重要な通知を行う