生成 AI に基づくフォールバック

アクションを実行するオブジェクトが指定したタイムアウト内に検出されなかった場合、生成 AI に基づくフォールバックを活用して特定の動的 Web ページを自動化し、UI 要素の変更や動的プロパティによる レコーダーアクション Botの失敗を減らすことができます。

生成レコーダーは、フォールバック DOMXPath がターゲット UI 要素を一意に識別できることを確認すると、追加の検証手順を実行します。 これには、UI 要素の他のプロパティの比較が含まれます。 たとえば、自動化アクションにデータ入力が含まれ、フォールバック DOMXPath がボタンやラベルではなく、テキスト ボックスなどのデータ入力に対応する場合にのみ、生成レコーダー はオートメーションを続行します。

生成 AI の機能を有効にするには、次の操作を実行します。
  1. Bot エディターから、[詳細設定] > [パッケージ設定] の順に移動します。

    詳細設定に移動

  2. [パッケージ設定] > [レコーダー] で、[生成 AI に基づくフォールバックを使用する] オプションを有効にします。

    生成 AI 機能の有効化

注:
  • これらは Bot レベルの設定です。 したがって、生成 AI に基づくフォールバックを有効にすると、その特定の アクション で発生するすべてのキャプチャ Botは、30秒のタイムアウトでこれらの同じ設定を使用します。
  • レコーダー パッケージ (バージョン 3.1.5 以降) から、Bot エディターレコーダー アクション が追加されているかどうかに関係なく、生成レコーダー 設定が表示されます。 設定を保存するには、必ず自動化に少なくとも1つの レコーダー > キャプチャー アクション を使用してください。

デバッグ モードで DOMXpath の値を自動的に更新する

生成レコーダー は、オートメーションを自動的に更新して回復性を高めるための推奨事項を提供します。 実行モードまたはデバッグ モードでオートメーションを実行する場合、成功したフォールバックで使用された値で DOMXPath (UI 要素のパス) を自動的に更新するための推奨事項を受け取り、オートメーションの回復性を高めることができます。
注: 実行モードで DOMXPath の値を更新することはできません。
フォールバックが発生しても、Unattended オートメーションではフォールバック通知のダイアログ ウィンドウは表示されません。 これにより、スムーズなオートメーション プロセスが保証されます。
注: フォールバック通知のダイアログ ウィンドウは、市民開発者およびプロの開発者にのみ表示されます。

実行モードまたはデバッグ モードでオートメーションを実行する際の推奨事項

実行時にこれらの値を更新するには、オートメーションをデバッグ モードで実行します。 推奨値で DOMXPath を更新するかスキップすることを選択できます。 [オートメーションを停止] オプションを選択すると、Bot の実行が停止されます。

デバッグ モードで実行中に DOMXPath 値を更新する

DOMXPath を推奨値で更新する場合、オートメーションを再度実行する前に、検索条件内の他の無効なプロパティまたは動的プロパティを確実に選択解除してください。 これらの動的プロパティが選択されたままで、新しい DOMXPath と組み合わされると、レコーダーが失敗し、フォールバックが再びトリガーされます。

また、ニーズや選択に応じて画面上の目的の場所にフォールバック通知ダイアログ ウィンドウを移動し、ビジネス アプリケーションおよびフォールバックの可視性を向上させることもできます。

注:Botを実行するときには DOMXPath 値を更新するオプションがありますが、子 Bot の場合は更新するオプションはありません。

正常な生成 AI のレスポンスのキャッシュ

生成 AI ベースのフォールバックが成功したときに行われた生成 AI の呼び出しは、システムのメモリとリージョン ベースのサービスにキャッシュされ、同じオートメーションの後続の実行に再利用されます。 これにより、同じオートメーションの後続の実行にかかる時間が大幅に短縮されるため、パフォーマンスが向上します。