変数の概要

Automation 360 は、さまざまな変数を提供しています。それぞれが特定の型のデータを保持するように設計され、特定用途での使用を意図しています。以下のトピックでは、各変数の詳細とその使い方について説明します。

変数の使用

次の表は、異なるデータ タイプを使用している場合に Automation 360 が親 Bot と子 Bot の間で変数値を渡す方法を説明しています。
データ タイプ 動作
数値、文字列、Boolean、日時、および資格情報 次のデータ型 (数値、文字列、Boolean、日時、および資格情報) を使用して親と子 Bot を作成し、TaskBot を実行します。親 Bot が入力変数を通じて子 Bot に変数を渡し、子 Bot でその変数の値を変更した場合、実行が親 Bot に戻るときに、変更は保存されません。これらのデータ タイプを使用した場合、変数の実際の値が渡され、子 Bot でこれらの変数に加えられた変更は、親 Bot に反映されません。
リスト、ディクショナリ、ファイル、テーブル、ウィンドウ、レコード、セッション、フォーム 次のデータ型 (リスト、ディクショナリ、ファイル、テーブル、ウィンドウ、レコード、セッション、フォーム) を使用して親と子 Bot を作成し、TaskBot を実行します。親 Bot が入力変数を通じて子 Bot に変数を渡し、子 Bot でその変数の値を変更した場合、実行が親 Bot に戻るときに、変更は保存されます。これらのデータ タイプを使用した場合、参照によって変数が渡され、子 Bot でこれらの変数に加えられた変更は、親 Bot に反映されます。
: 次の変数を使用して、親および子 Bot を作成しました。
  • VarList: Employee data (First name, last name, Date of birth)
  • VarString: Employment type (Permanent)
  • VarNumber: 100
Bot で、[入力として使用] チェックボックスが選択されている状態で同じ変数を使用しました。
Bot で、次の値を更新しました。
  • VarList 変数に新しい詳細を Employee data (Date of Joining) として追加しました。

  • VarString 変数の値を Employment type (Contract) に変更しました。
  • VarNumber 変数の値を 50 に変更しました。
Bot が子 Bot を呼び出し、実行が親 Bot に戻ると、リスト変数に更新された値が表示されますが、文字列および数値変数の値は変更されません。
  • VarList: Employee data (First name, Last name, Date of birth, Date of joining)
  • VarString: Employment type (Permanent)
  • VarNumber: 100
Bot エディター における資格情報と資格情報変数
パスワードやアカウント番号などの機密情報の受け渡しに向けて Bots をビルドする場合、資格情報を使用します。資格情報を使用すると、機密情報を BotsBot Runner から分離できるので、データ漏出や不正なユーザー アクセスのリスクを軽減できます。
定義済み変数
事前定義 (またはシステム) 変数は、Bot が実行されるマシンに関する特定の値を返します。ユーザーが定義済み変数の値を編集することはできません。
自分で作成した変数 (ユーザー定義)
ユーザーおよび一部の アクション は、一時的に値を保持するためのユーザー定義変数を作成します。値をアクション (ウィンドウのタイトル、ログイン資格情報、またはファイル パス) に入力したり、アクション (ファイルまたは Boolean 戻り値から読み取った値) の出力を受け入れたりするには、このような変数を使用します。
変数の作成
グローバル値
グローバル値を使用すると、ユーザーは Bots 間で同一値を再利用できます。Bot ごとに新しい変数を作成する必要はありません。
作業項目変数
作業項目 変数を使用すると、[キューを使用して Bot を実行] オプションで Bot を実行するときに、Control Room から タスク Bot作業項目 属性や値を渡すことができます。