Automation Co-Pilot でのビジネス属性について

Automation Co-Pilot でのビジネス属性は、さまざまなリクエストとタスク間の移動を容易にします。 ビジネス属性はまた、分析 (貴重なインサイトを提供) ならびに統合目的 (API およびサードパーティ アプリケーション) にも使用できます。

注: この機能を使用するには Enterprise Platform のライセンスが必要です。 この機能のサポートされているバージョンについては、Enterprise Platform を参照してください。

概要

ビジネス属性は、次の機能を提供するので重要です。
  • ナビゲーションの改善: リクエストとタスクの並べ替え、フィルタリング、管理を簡略化します。
  • 分析の改善: より優れた意思決定のインサイトを提供します。
  • 統合: API およびサードパーティ アプリケーションとの統合をサポートします。
: ビジネス属性がどのように使用されるかを理解するために、いくつかの例を見てみましょう。
  • Document Automation : ビジネス属性がラーニングインスタンス ID (UUID、ID、または名前) を使用して作成されている場合、検証ユーザーは、特定のラーニングインスタンスのキュー内の検証タスクをフィルタリングしたり、そのラーニングインスタンスのシステムで処理されているドキュメントを処理したりできます。
  • ビジネス ユーザー: 請求書送付プロセスでリクエストを作成するときには、金額が 5000 ドルを超える請求書に承認が必要になる場合があります。 承認に役立つように、「Amount」という名前の属性を作成できます。 これにより、ユーザーはタスク ビューで承認が必要なタスクをすばやく検索して移動できるようになります。

プロセスを作成するプロの開発者は、フォーム タスクの Process Composer でビジネス属性を定義および設定できます。 Process Composer でリクエスト レベルとタスク レベルの両方でビジネス属性を設定します。 これらは [フォーム タスク][承認タスク]、および [ドキュメント検証タスク] に使用できます。

[ビジネス属性の追加]を参照してください。

タイプ

ビジネス属性には次の 2 つの種類があります。

表示
これらの属性はユーザーに表示されます。 追加されると、リクエスト ビューとタスク リスト ビューに追加の列として表示されます。 ユーザーはこれらの属性を並べ替えたりフィルタリングしたりできます。
非表示
これらの属性はユーザーには表示されません。 これらは (API およびサードパーティ アプリケーションとの) 統合目的にのみ使用されます。 インターフェースには表示されませんが、API 呼び出しを通じて検索可能であり、REST レスポンスに含まれます。

属性の仕組み

ビジネス属性には以下の特性があります。

  • これらは、以下の値タイプに対応した変数です。
    • Boolean
    • 数字
    • 文字列
    • 日時
  • これらはユーザーに対して表示することも非表示にすることもできます。 プロセスを作成するプロの開発者は、これらの属性を適宜設定できます。
  • 属性はプロセス内でローカルに作成されますが、プロセスがチェックインされると、属性はグローバルになり、プロセス間で共有できるようになります。
  • タスク属性とリクエスト属性には独立した値があります。

    たとえば、値が「高」に設定されたリクエスト レベルで使用される属性 Priority を考えてみます。 この属性は、値を「低」に設定したタスク レベルで再利用されます。 プロセスが実行されると、リクエスト ビューでは Priority が「高」と表示され、タスク ビューでは Priority が「低」と表示されます。

  • リクエスト属性はリクエスト レベルで作成され、各タスク レベルで更新できます。
  • ビジネス属性のデータ フローは次のとおりです。
    • 属性に変数を割り当てることができます。
    • 属性に静的な値を割り当てることができます。
    • 属性を変数に割り当てることはできません。

使用状況

ワークフローでビジネス属性をどのように使用するかをユーザー ロールごとに確認しましょう。
プロの開発者
  • 次の 2 つのレベルで属性を定義します。
    • リクエスト
    • タスク
  • タイプを表示または非表示として割り当てます。
  • ハードコードされた 1 つまたは複数の値を変数から割り当てます。
ビジネス ユーザー
  • タスクとリクエストに割り当てられた属性を表示します。
  • 簡単に移動できるように、属性をフィルタリングして並べ替えます。
  • リスト ビューの追加列に属性を表示します。
  • 属性は読み取り専用として使用できます。

ビジネス属性を上書き

プロセス内の特定のノードで既存のビジネス属性を上書きするオプションを設定できます。 これにより、ビジネス属性がプロセスの現在の状態を動的に反映できるようになります。

オーバーライドは IfElse IfElse、および Go-To ノードで構成できます。 オーバーライドが選択されると、プロセスに設定されている既存のビジネス属性のリストが表示されます。 リストから上書きしたい属性を選択できます。 属性の値のみがオーバーライド可能です。 タイプ、名前、ID は編集できません。 一度ビジネス属性が上書きされると、開始ノード以外ではリクエストに新しい属性を追加できません。

注: ビジネス属性が Datetime タイプの場合、その属性をオーバーライドする際に値を提供する必要があります。