移行された Bot のグローバル値

移行後、Enterprise 11 または Enterprise 10 で提供されるさまざまな機能をサポートするために、Bot ではさまざまなグローバル値を使用します。Automation 360 でこれらのグローバル値を作成または更新して、移行された Bot が正常に実行されるようにする必要があります。

注: グローバル値は、Bot 移行ウィザード または移行 API を使用して Bot の移行を最初に行った際に作成されます。移行パッケージを使用して Bot を移行する場合は、グローバル値を手動で作成する必要があります。
次の表は、移行された Bot が正常に実行されるために使用されるさまざまなグローバル値を示します。
グローバル値 説明
AAApplicationPath Bot または現在の Bot で使用されるファイルの物理パスを指定するために、このグローバル値を使用します。
  • Enterprise 11 : このグローバル変数は、Automation 360 のインストール時に復元された Enterprise 11 データベースを使用した場合、システムによって自動的に作成されます。
  • Enterprise 10: このグローバル値を Automation 360 で作成し、AAApplicationPath システム変数を使用したすべての Enterprise 10 BotEnterprise 10 と同じ値で Automation 360 の AAApplicationPath グローバル値に更新する必要があります。

AAApplicationPath 変数の移行方法

AABasePath このグローバル値は、Enterprise 11 または Enterprise 10 の [タスクのパスで開始] オプションに相当します。
Enterprise 11 または Enterprise 10 で、このオプションは、新しいファイルまたはフォルダーの相対パスがコマンドで指定されている場合に、そのファイルまたはフォルダーの場所を指定するために使用されます。Enterprise 11 または Enterprise 10Bot を移行する場合は、次のことに注意してください。
  • Enterprise 11 または Enterprise 10 Bot のパスが絶対パスである場合、移行プロセスでは、移行された Bot への変更は加えられません。
  • Enterprise 11 または Enterprise 10 Bot のパスが相対パスであって変数を含んでいない場合、移行プロセスでは、パスの前に AABasePath グローバル値がプレフィックスとして付けられます。
  • Enterprise 11 または Enterprise 10Bot のパスが相対パスであって変数を含む場合、次のようになります。
    • 変数に絶対パスが含まれている場合、ランタイム実行プロセスでは、移行された Bot に変更を加えません。
    • 変数に相対パスが含まれている場合、ランタイム実行プロセスでは、パスの前に AABasePath グローバル値がプレフィックスとして付けられます。
AADefaultDateFormat このグローバル値を使用して、日付変数のデフォルトの日付と時刻の形式を変更します。
AAE_EmailSettings_auth このグローバル値を使用して、E メール サーバーの認証を有効または無効にします。
AAE_EmailSettings_clientId このグローバル値を使用して、アプリケーションを Microsoft Azure ポータルに登録したときに生成されるクライアント ID を指定します。
AAE_EmailSettings_domainName このグローバル値を使用して、E メール サーバーのドメイン名を指定します。
AAE_EmailSettings_host このグローバル値を使用して、Bot のステータスに関するメール通知を送信するために使用する E メール サーバーのホスト名を指定します。
AAE_EmailSettings_port このグローバル値を使用して、E メール サーバーへの接続に使用するポートを指定します。
AAE_EmailSettings_ssl このグローバル値を使用して、E メール アカウントが安全な接続を使用するかどうかを指定します。
AAE_EmailSettings_tenantId このグローバル値を使用して、アプリケーションを Microsoft Azure ポータルに登録したときに生成されるテナント ID を指定します。
AAProxyHost REST Web サービスSOAP Web サービス アクションが主に使用するプロキシ ホストを指定するために、このグローバル値を使用します。
AAProxyPort REST Web サービス アクションが主に使用するプロキシ ポートを指定するために、このグローバル値を使用します。
AARestTimeOut REST Web サービス アクションにおいて、このグローバル値を使用し、タイムアウト値をミリ秒単位で指定します。この値は、REST サーバーが応答するのに長い時間を要する場合に使用することができます。
AASoapTimeOut SOAP Web サービス アクションにおいて、このグローバル値を使用し、タイムアウト値をミリ秒単位で指定します。この値は、SOAP サーバーが応答するのに長い時間を要する場合に使用することができます。
AAWaitForControl Control Room において、このグローバル値を使用し、最大待機時間を秒単位で指定します。
JcoDllPath このグローバル値を使用して、SAP ビジネス アプリケーション プログラミング インターフェース (BAPI) で使用する Java コネクタの DLL パスを指定します。
JcoJarPath このグローバル値を使用して、SAP BAPI で使用する Java コネクタの JAR パスを指定します。