IQ Bot - DA ブリッジ パッケージ
- 更新日 2024/04/17
IQ Bot - DA ブリッジ パッケージ
IQ Bot - DA ブリッジ パッケージは、IQ Bot からすべてのアクティブなラーニングインスタンスをエクスポートし、Document Automation環境にインスポートできます。
IQ Bot - DA ブリッジ パッケージを使用すると、IQ Bot サーバーに依存することなく、Document Automation内の IQ Bot ラーニングインスタンスを活用できます。このパッケージの主なメリットは、Document Automation環境内で IQ Bot ラーニングインスタンスの開発に費やした作業を再利用できることです。このパッケージはラーニングインスタンスのエクスポートとインポート アクションを組み合わせたもので、Document Automation内で IQ Bot からラーニングインスタンスを再利用するために実行できます。
IQ Bot 管理者ユーザーまたは移行の表示と管理権限を持つユーザーは、[IQBot - DA ブリッジ] パッケージ アクションを使用できます。また、IQ Bot ネイティブ統合ビューと同様に、ブリッジ ラーニングインスタンスの詳細とグループ情報を表示することもできます。
注:
- IQ Bot - Document Automation ブリッジ コマンド パッケージは、Automation 360 v.32 以降と互換性があります。
- このコマンド パッケージは、ダウンロード ページの IQ Bot リンクからダウンロードできます。
- このパッケージには、IQ Bot でサポートされるすべての言語と OCR エンジンが適用されます。詳細については、「Automation 360 IQ Bot でサポートされている言語」および「IQ Bot で OCR エンジンを選択する」を参照してください。
- フィードバック ベースの検証でサポートされている言語の詳細については、「Feedback based validation for bridged learning instances」を参照してください。
考慮事項
IQ Bot ラーニングインスタンスをエクスポートして Document Automationにインポートする前に、以下の点を考慮する必要があります。
要確認: このパッケージを使用すると、すべての IQ Bot ラーニングインスタンスをエクスポートでき、エクスポート時の既存のトレーニングはDocument Automation内の抽出に適用されます。
- インポートされたすべてのラーニングインスタンスは IQ Bot ページのライセンスを消費します。詳細については、「Document Automationのライセンスについて」を参照してください。
- IQ Bot ファイル ライセンスを使用している場合は、そのライセンスをクラウド ライセンスに変換するのがベストプラクティスです。CSM または AE に連絡してリクエストを挙げてください。
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重要: ドキュメント処理において想定されるすべての変更に注意してください。たとえば、トレーニング済みのどのグループとも一致しないドキュメントがある場合、そのようなドキュメントはDocument Automation検証ツールに送られます。
- IQ Bot で本番環境状態に設定されたすべての Bot は、このパッケージを使ってDocument Automationにインポートできます。
ユーザー ワークフロー
- インスタンスのエクスポートとインポート
- .la アーカイブ ファイルとして IQ Bot からすべてのラーニングインスタンスをエクスポートし、Document Automation環境にインポートできます。
- テストの実行
- インスタンスをDocument Automationにインポートした後、サンプル ドキュメントを使用してテストを実行し、出力を検証できます。必要な結果が得られたら、Document Automationで本番環境にラーニングインスタンスを公開できます。詳細については、「ラーニングインスタンスを本番環境に公開する」を参照してください。
- デュアル モード - オプション
- 一定期間、Document Automationで IQ Bot ラーニングインスタンスをインポートした後、両方の製品でワークロードを並行して実行できます。このデュアル モードでは出力を比較し、必要な変更を評価できます。
- 分析の監視
- Bot Insight ダッシュボードでエクスポートとインポートの分析を監視できます。
IQ Bot - Document Automationブリッジ パッケージでのアクション
このパッケージには次のアクションが含まれています。
アクション | 説明 |
---|---|
IQ Bot ラーニングインスタンスをエクスポート | 「IQ Bot ラーニングインスタンスをエクスポート」を参照してください。 |
IQ Bot ラーニングインスタンスを Document Automationにインポート | 「IQ Bot ラーニングインスタンスを Document Automationにインポート」を参照してください。 |
メリット
IQ Bot - DA ブリッジ パッケージを使用すると、次のようなメリットがあります。
- ラーニングインスタンスを IQ Bot から Document Automationにシームレスにインポートします。これにより、Document Automation内で既存のトレーニング済み IQ Bot ラーニングインスタンスを活用できます。
- Document Automationでラーニングインスタンスのインポート、テスト、運用を行うとき、抽出およびトレーニング サービスのために IQ Bot サーバーを維持する必要がなくなります。
- Document Automation内の組み込み検証ツール ワークフローにより、検証の効率が改善され、検証エラーが迅速に修正されます。
フィードバック ベースの検証の詳細については、「Feedback based validation for bridged learning instances」を参照してください。
- Document Automationが採用され、生成 AI ベースの抽出を含む、より新しい事例が構築されます。詳細については、「生成 AI を用いた Document Automation のデータ抽出」を参照してください。
- Python スクリプト パッケージ、JavaScript パッケージ、Json パッケージ、または Automation 360 の他のコマンド パッケージ ベースの機能を活用したデータ操作 Bot を使用して、カスタム ロジックが挿入されます。
- IQ Bot ラーニングインスタンスをDocument Automationにインポートした後、ブリッジされたラーニングインスタンスに対して処理されるドキュメントは、IQ Bot ページの代わりにDocument Automation ページを使用します。
制限事項
IQ Bot - DA ブリッジ パッケージに関連する制限事項を次に示します。
- [Attended] モードの場合のみ、このコマンド パッケージを実行できます。
- このパッケージでは、ラーニングインスタンスの移行中に 5GB を超えるアーカイブ ファイルはサポートされません。
- エクスポート時に利用可能だったトレーニング情報は、ラーニングインスタンスに適用されます。
- IQ Bot ラーニングインスタンスをDocument Automationにインポートした後に提供される追加トレーニングは適用されません。最新トレーニングを適用するには、更新された IQ Bot ラーニングインスタンスをDocument Automationに再インポートする必要があります。注: インポート時にラーニングインスタンスに埋め込まれた Python ロジックは、抽出結果に適用されます。カスタム Python に関する今後の調整は、データ操作 Bot で適用されます。詳細については、「[ドキュメント データの取得] アクション」と「ドキュメント データの更新アクション」を参照してください。
- このパッケージは、IQ Bot 標準フォームラーニングインスタンスのエクスポートとインポートをサポートしていません。これらのラーニングインスタンスは、Document Automation 標準フォームを使用してDocument Automationで設定できます。
- (IQ Bot から) Document Automation環境にインポートされたラーニングインスタンスでは、バージョンの詳細は利用できません。注: 同じラーニングインスタンスを IQ Bot からエクスポートした場合、Document Automationは最新のデータでラーニングインスタンスを上書きします。既存のデータは消去され、新たに取り込まれたデータはラーニングインスタンスにアップロードされます。
- ブリッジ ラーニングインスタンスの場合、Document Automationのチェックボックス フィールドのデフォルトのデータ型はテキストです。
- 既存のレイアウトと一致せず、新しいグループに分類されるドキュメントは、検証ツールに送られます。
- 接続されたラーニングインスタンス (ある場合) は、IQ Bot サーバーが稼働している限り機能し続けます。詳細については、「ラーニングインスタンスに接続する」を参照してください。注: [ラーニングインスタンスの接続] 機能では、抽出のために IQ Bot サーバーが稼働している必要があります。IQ Bot - Document Automation ブリッジ パッケージを使用して設定したラーニングインスタンスは、抽出のために IQ Bot サーバーに依存しません。
パッケージ の仕組み
次の図を参照して、IQ Bot - Document Automation ブリッジ パッケージのワークフローを理解してください。
- ユーザーは IQ Bot ラーニングインスタンスをバックアップするリクエストを送信します。
- IQ Bot はデータベースからラーニングインスタンス データを読み込んで、バックアップ ファイルを準備します。
- IQ Bot サーバーは、ラーニングインスタンスのアーカイブ ファイルをファイル ストレージにアップロードします。
- 次に、ユーザーはアーカイブ ファイルを Document Automationにアップロードします。
- Document Automationは、ストレージ サービスを使用してファイルを保存します。
- 次に、Document Automationはファイルをインポートし、Control Room データベースにラーニングインスタンス データを作成します。
- 次にユーザーは、Automation Co-Pilot リクエストを作成して、新しくインポートしたラーニングインスタンスを使用してドキュメントを処理します。
- Automation Co-Pilot は、Bot エージェント によって実行されるデプロイ リクエストを送信します。
- ドキュメントの抽出中、抽出を実行するために必要なラーニングインスタンスの詳細を取得するために、Document Automationサービスにリクエストが送信されます。
- 抽出された結果はその後ストレージ サービスに送られ、デバイス上の出力フォルダーにダウンロードされます。