IQ Bot 検証ツール の使用

検証ツール を使用して、IQ Bot がデータを抽出できなかったドキュメントを手動で検証します。

IQ Bot が、本番環境モードのラーニングインスタンスでドキュメントを処理し、以下のいずれかのシナリオになった場合、IQ Bot はそのドキュメントを検証キューに送ります。
  • データを読み取れない (テキストがぼやけている、背景が暗いなど)。
  • 必須フィールドのデータが欠落している。
  • ドキュメントが自動処理ルールに違反した。
  • 設定された光学式文字認識 (OCR) の信頼度しきい値をフィールドが満たしていない。
    注: フィールドレベルの OCR の信頼度を使用して STP 出力の質を向上させる方法の詳細については、「OCR の信頼度を使用した出力品質の向上」をご覧ください。

AAE_IQ Bot Validator ロールを持つユーザーが 検証ツール ウィンドウを開き、そこでフラグが付いたフィールドを修正します。

ドキュメント内のすべてのフィールドが修正されると、IQ Bot はドキュメントの処理を終了し、ラーニングインスタンスの成功フォルダーにある .CSV ファイルにデータをエクスポートします。
注: ドキュメントに手動検証が必要な場合、ストレート スルー プロセッシング (STP) の指標から除外されます。ダッシュボード指標の詳細は、「ダッシュボードの確認」をご覧ください。

検証ツール のキューのドキュメントで作業する場合、検証ツール のキューを抜けたとき、または IQ Bot からログアウトした場合、ドキュメントのロックが解除され、他のユーザーがドキュメントにアクセスしたり、ドキュメントを検証したりできるようになります。

検証ツール インターフェースの概要

検証ツール インターフェースを開くと、検証キューの最初のドキュメントが表示されます。検証が必要なデータは、赤いテキストまたは赤い枠で区別されます。

注: 次の場合、通知メッセージ付きの空のページが表示されます。
  • 検証キューに使用可能なファイルがない。
  • 検証キューにファイルが 1 つも存在しない。
  • 別のユーザーが、検証キューの残りのファイルを使用している。

左側のペインで検証が必要なフィールドをクリックし、右側のドキュメントで対応するデータを選択します。

1.IQ Bot が抽出できなかったフィールドの値を入力する
空のテキスト フィールドをクリックし、抽出するデータが含まれるドキュメント内の青枠のボックスを選択します。ボックスを選択すると、データが黄色で強調表示され、緑色の外枠が表示されます。この外枠は、サイズを変更したり、位置を変えたりして、抽出するすべてのデータを含めることができます。
2.検証待ちのフィールドには、赤色の外枠が表示される
上記の例では、テーブルのフィールド [合計項目] および [数量] に手動入力が必要です。
3.行を追加または削除する
行を挿入または削除する場合は、三点リーダーにマウスを重ねると、テーブル行を追加・削除できるアイコンが表示されます。
4.ドキュメントを無効としてマークする
検証キューからドキュメントを削除し、ドキュメントのコピーを無効なフォルダーに保存します。ドキュメントを無効とマークする場合は、ここをクリックした後、次の理由から選択します。
  • フィールドが見つからない
  • テーブルが見つからない
  • 値が誤っている
5.現在のドキュメントを保存
すべてのフィールドを検証したら、ここをクリックし、IQ Bot がこのドキュメントの処理を終了できるようにします。
6.次のファイルにスキップする
現在のドキュメントのエラーを修正せずに、ファイルをスキップします。

検証ツール のリンクされたテーブル

ドキュメント内のページには、複数のテーブルが含まれている場合があります。以下のページの例のように、親テーブルに患者情報が含まれており、子テーブルにその患者に関連する追加情報が含まれているなど、テーブル間に関係がある場合、それらはリンクされたテーブルと呼ばれます。

以下のページの例では、赤いボックスによって親テーブルが囲まれ、青いボックスによって子テーブルが囲まれています。

複数の関連テーブル (患者情報を含む親テーブルと、患者の性別、支払いタイプ、提供サービス、支払い方法、カード タイプを含む子テーブル) を含むページの例。

リンクされたテーブルを含むページを正常に検証するには、子テーブルのフィールドを、親テーブルと同じ table-repeated セクションに追加します。

共有フィールドがリンクされたテーブル同士で一致しない場合、検証ツール では検証の完了と変更の保存ができなくなります。この機能は、親テーブルと子テーブルの間のフィールド値が一致しない時に発生する、手動による検証エラーの防止に役立ちます。検証ツール はエラー メッセージを表示し、保存できないようにします。
注: 検証ツール では、すでに破損しているドキュメントを無効とマークすると、そのドキュメントは IQ Bot システムで失われます。その代わり、プレースホルダーの画像が表示され、次のドキュメントに進むにはページを更新する必要があります。これは、単一ページだけでなく複数ページのドキュメントにも適用されます。複数ページのドキュメント全体が削除または破損すると、ページ間を移動することができなくなります。[次のページ] ボタンをクリックすると、[ドキュメントをロード中] スクリーンが表示されます。

検証ツール の使用

[ラーニングインスタンス] タブから 検証ツール ユーザー インターフェースを開きます。ラーニングインスタンスに検証が必要な文書が含まれている場合、[アクション] 列に赤い感嘆符が付いたドキュメント アイコンが表示されます。ドキュメント アイコンをクリックして 検証ツール を起動します。

注: 検証ページは、検証ツール ロールが割り当てられたユーザーのみが表示できます。詳細については、「IQ Bot のユーザー ペルソナとロール」を参照してください。