バージョン 11.3.1 リリース ノート

新機能、変更された機能、修正された機能、セキュリティ上の修正、廃止予定の機能、既知の制限事項が、バージョン 11.3.1Automation Anywhere コンポーネントである Control RoomEnterprise クライアントBot Insight に導入されています。

新機能

Control Room の新機能
機能 説明
Control Room データベースとして Oracle をサポート (Zendesk #75665、100225)
  • Control Room データベースを Oracle に保存するよう選択できるようになりました。
  • Control Room 11.3.1 では、Oracle バージョン 12.1.x がサポートされています。
  • このリリースでの Oracle のサポートによって、カスタム インストール中に、Control Room データベースの保存先として SQL Server または Oracle を選択できるようになりました。
  • エキスプレス インストールでは、Control Room データベースはデフォルトで SQL Server に作成されます。
複数のグローバル カタログのサポート (Zendesk #105259、105535、109590、114510)
  • 11.3.1 より前のバージョンでは、Control Room管理者が単一のドメイン コントローラー (つまりグローバル カタログ) の LDAP URL を使用して Active Directory を設定できましたが、このことが単一障害点の原因となる場合があります。
  • Active Directory の設定が拡張され、1 つのフォレストにつき複数のグローバル カタログの URL をサポートするようになったため、フォレスト内の 1 つのグローバル カタログが停止しても、他のグローバル カタログがサービスを提供できます。
  • 11.3.1 では、この新機能によってすべての Active Directory ユーザーが継続してControl Roomにアクセスできるため、ビジネス継続性が維持されます。
  • この機能によって、Control Roomで Active Directory のロード バランシングされた URL がサポートされることはありません。
Bot 実行中のシステム再起動、シャットダウンまたはログオフのトレーサビリティのサポート (Zendesk #81361、87754)
  • Bot の実行中に、自動で、または Bot Runner のシステム コマンドを使用してタスク Bot マシンの再起動やシャットダウンが行われると、必ず監査項目がログに記録されます。
  • このイベントが発生すると、監査ログでは継続中のオートメーションが完了とマークされ、Bot実行のステータスが成功に設定されます。
Bot のインポート パッケージに対する拡張された監査ログ項目 (Zendesk #100193)
  • 監査ログに、Bot ライフサイクル管理 (BLM) のインポート アクションでスキップまたは上書きされたすべての Bot とファイル (依存関係も含む) が表示されるようになりました。
  • この機能は、宛先の Bot にインポートされなかった Control Room とファイルの特定に役立ちます。
Enterprise クライアント の新機能
機能 説明
REST Web サービス コマンドでの動的 URI サポート (Zendesk #54164、62588、63479、64128、67948、68070、71450、73039、74075、75548、81758、83588、83887、84896、88880、93476、93711、97808、100512、103203、104576、104894、107140)
  • REST Web サービス コマンドが拡張され、REST ベースの Web サービスの URI にユーザー定義変数を指定できます。
  • ユーザーは、URI の動的ホスト名、ポートまたはエンドポイントを使用することで、REST コマンドを実行してテスト環境から実稼働環境に Bot を簡単に移行できるようになりました。
Bot Store からの事前設定された Bot のダウンロードのサポート Enterprise クライアント では、組み込みのインターフェースを使用して Bot Store に接続できるようになりました。Bot Store に登録済みのすべてのユーザーは、Bot Store から Enterprise クライアント にログインし、事前設定された Bot を Bot Store からダウンロードできるようになりました。この機能によって、Bot Creatorはシームレスに操作できるため、Botの開発期間は短縮され、開発が容易になります。
[Email Automation] コマンドでの添付ファイル上書きオプションのサポート (Zendesk #82257、84110)
  • Email Automation – [Get All Messages] コマンドが拡張され、E メールの添付ファイルの保存先フォルダーにある同じ名前のファイルを上書きするオプションが追加されました。
  • このオプションを選択解除すると、選択したフォルダーに同じ名前の添付ファイルがすでにある場合に、名前の後に数値を付加して添付ファイルを保存することができます。
ログ ファイル作成コマンドにおけるエラー処理でのエンコーディング サポート (Zendesk #75406) エラー処理 – ログ ファイル作成コマンドが拡張され、ログ ファイルのエンコーディング タイプ (ANSI、UNICODE または UTF-8) を選択できるようになりました。11.3.1 より前は、ANSI エンコーディング タイプのみサポートされていました。
FTP コマンドでの動的ポートのサポート (Zendesk #63377、92038) FTP コマンドが拡張され、[Port] フィールドでユーザー定義変数がサポートされました。ユーザーは別のポート番号を使用して、FTP サーバーへの接続を自動化できるようになりました。
Java プラグインのアンインストールおよび再インストールのサポート (Zendesk #87947) Java プラグインのアンインストールおよび再インストールのオプションが、クライアントのインターフェースとコマンド ラインの両方で使用できるようになりました。プラグインのアンインストールおよび再インストールが可能になったことで、ユーザーがプラグインのインストールに関する問題を修正することができます。
1024 x 768 の画面解像度のサポート (Zendesk #36871、51741、60412)
  • Automation Anywhere Client のメインのインターフェースとタスクエディターが、1024 x 768 の画面解像度に対応するようになりました。メインのインターフェースでは、[プロパティ] タブにスクロール バーが表示され、楽に閲覧できるようになりました。
  • 同様にタスク エディターには、アクション ボタンを備えたツールバーが、ツールチップ表示付きのアイコンとして表示されます。
Bot Insight の新機能
機能 説明
Bot Insight データベースの Oracle サポート (Zendesk #75665、100225)
  • Bot Insight データベースを Oracle に保存できるようになりました。
  • Bot Insight 11.3.1 では、Oracle バージョン 12.1.x がサポートされています。
  • 以前のバージョンでは SQL Server をサポートしていましたが、このリリースでの Oracle のサポートによって、ユーザーはカスタム インストール中に、Bot Insight データベースの保存先として SQL Server または Oracle のいずれかを選択できます。
  • エキスプレス インストールでは、Bot Insight データベースはデフォルトで SQL Server に作成されます。

Bot Insight メタデータ リポジトリの SQL Server サポート
  • Bot Insight メタデータ リポジトリを SQL Server に保存できるようになりました。
  • 以前のバージョンでは、PostgreSQL をサポートしていました。このリリースでの SQL Server のサポートによって、ユーザーはカスタム インストール中に、メタデータ リポジトリの保存先として SQL Server または PostgreSQL のいずれかを選択できます。
  • エキスプレス インストールでは、Bot Insight メタデータ データベースはデフォルトで SQL Server に作成されます。
API を使用した不良データ削除ユーティリティ
  • このユーティリティでは、ユーザーは API を使用してデータ型の不一致に基づいてデータ行を検索し、そのデータを不良データとしてマークできます (論理削除)。
  • 不良データ行は、Bot Insight ダッシュボードによって正常にロードされないため、ユーザーはそのようなデータ行を検索して不良としてマークするか、修正してダッシュボードに影響を与えないようにすることができます。

変更された機能

このバージョンでは Bot Insight に関して変更された機能はありません。

Control Room の変更された機能
機能 説明
Elastic Search およびクラスター ノードのデフォルト ポート バージョン 11.3.1 では、Elastic Search のデフォルトの HTTP ポートは 47599 で、クラスター ノード間の通信をバインドするポートは 47600 です。
Enterprise クライアント の変更された機能
機能 説明
メールを送信コマンドで添付ファイルが不足しているかどうかを検証 [E メールを送信] コマンドに新しいオプション [添付ファイルの不足を検証] が用意されています。このオプションを選択すると、E メールの送信時に添付ファイルが見つからないかどうかを検証し、添付ファイルが見つからない場合にエラーを表示します。
  • 10.x から 11.3.1 にアップグレードするお客様の場合、デフォルトでは [添付ファイルの不足を検証] が選択されていないため、[メールを送信] コマンドを使用しているBotを変更する必要はありません。つまり、添付ファイルが見つからなくても [メールを送信] コマンドは正常に実行されます。
  • 11.x から 11.3.1 にアップグレードするお客様の場合、[E メールを送信] コマンドを使用している Bot を変更して、添付ファイルが見つからない場合にエラーを表示するオプション [添付ファイルの不足を検証] の選択が必要となる場合があります。
メール自動化コマンドで添付ファイルをダウンロードする [すべてのメッセージを取得] オプションを指定した [E メール オートメーション] コマンドによって、ファイル名に特殊文字 ("\" または "/") を含む添付ファイルをダウンロードできるようになりました。

修正された機能

このバージョンでは Bot Insight に関して修正された機能はありません。

Control Room の修正された機能
Zendesk チケット番号 説明
107047、110175、110928、115663、120749、124691 作業項目がキューに追加されると、Control Room ページは更新されて、目的のとおりにキューの作業項目が展開されます。
110175、115664 ユーザーが複数の作業項目を挿入して処理すると、ステータスは正常に [実行準備完了] から [アクティブ] に変更され、その後 [完了] に変更されます。
110030 以前ロールに追加されてから削除されたデバイスをデバイス プールに割り当てることができるようになりました。
105256、109182、109470、110962、112391 Automation Anywhere 11.1.2 から 11.3 にアップグレードすると、ユーザーはマルチドメイン環境で AD を介して Control Room によって認証されます。
46516 Control Room ダッシュボードのカウンター [正常に完了したタスク] が、タスクが正常に実行されるたびに更新されるようになりました。
95080

Control Room では、ユーザー セッションの管理に使用する JSON Web Token (JWT) の署名に、以前よりも強力で予測不能な秘密鍵を使用するようになりました。

108323 Control Room のインストールで、SQL データベースの作成時に表示されるエラー メッセージには、SQL 認証に使用したパスワードが表示されなくなりました。
108286、108522、109877、115122、116006、117507 Control Room の設定中、Elasticsearch 設定ファイルをローカルに変更した後、Control Room にログインできるようになりました。
110074、110158、110449、110967、112664、112816、114525、116381、116655、116844、116941、117714、122439、123079、124692 Control Room の Bot ライフサイクル管理 (BLM) モジュールの [Bot をエクスポート] によって、他のサブタスクなど、複数の タスク Bot で依存関係として使用されているサブタスクを持つ タスク Bot を、エラーなしでエクスポートできるようになりました。
113463、114239、116628、119728、120251、121512 進行中またはスケジュール設定済みオートメーション、資格情報、ロッカー、デバイス プールのいずれにも Bot Runner ユーザーがリンクされていない場合に、Control Room からそのユーザーを削除するか、そのユーザーに対する Bot Runner ライセンスの割り当てを解除することができるようになりました。
88274、99678 フローティング ライセンスが設定されている Control Room のユーザーに対して、[過去のアクティビティ] ページに、以前ログインしたデバイスと現在ログインしているデバイスの名前がすべて正常に表示されるようになりました。
108158、112033、114910、123499、124929、126412 フローティング ライセンスが設定されている Control Room のデバイス リストに、ユーザーが接続済みとして表示されるようになりました。そのユーザーは、Citrix VDI セッションに再接続した後でもクライアントからログインできます。
109182 Active Directory ユーザーに対して設定された Control Room のログイン ページのドメイン リストでドメイン名が断続的に非表示になる現象は、発生しなくなりました。
110544、117458 Control Room のユーザーは、機能を使用して、複数レベルの依存関係がある Bot やファイルをインポートできます。
111856、120007、123045 Control Room ユーザーが Control Room ページで以前のバージョンの にエクスポートされた Bot をインポートするときに、「内部サーバー エラー」は表示されなくなりました。
Enterprise クライアント の修正された機能
Zendesk チケット番号 説明
99858、105491、113411 すべての AANotification.exe プロセスは、対応するタスクの完了後、または 30 秒後に終了するようになりました。
83379 Automation Anywhere Enterprise クライアント がインストールされているマシンで、ネットワーク (共有) ドライブを何回でもマッピングできるようになりました。
108215 Automation Anywhere 10.x から 11.x に移行した後、パラメーターを指定した 1 つのストアド プロシージャの実行後に任意のストアド プロシージャを実行するタスクは、正常に実行されるようになりました。
95757、115593 SQL クエリを使用したネストされたループを含む タスク Bot では、実行中の現在の SQL クエリについては、各ループの SQL クエリから取得されたデータセットが更新されるようになりました。
65213 ワークベンチで、アクションをコピーして貼り付けた後にコピーしたテキストを [テキストを検索...] テキストボックスに貼り付けることができるようになりました。
60321 MetaBot Designerでは、エラーが発生することなく、[アセット] 画面と [ロジック] 画面で複数回画面を追加して MetaBot を開くことができるようになりました。
81015、55121 MetaBot DLL が依存関係となっているタスクを Control Room から導入した場合に、そのタスクは DLL の依存関係を識別し、正常に実行されるようになりました。
58034、66063 スマート レコーダーは、E メールから PDF の添付ファイルを繰り返し開くときに不要なアクションを記録しないで、記録された順序に従って、E メールの添付ファイルを正しい順序で保存するようになりました。
64264 [オブジェクト クローニング] コマンドは、元の位置とキャプチャ領域をずらすことなく、HTML コントロールをキャプチャするようになりました。
65235

Read From CSV/Text コマンドでは、列の値に算術演算子が含まれている場合、二重引用符で囲まれた変数内の列の値を読み取るときに正しい値を返し、算術演算は実行されなくなりました。

65956 Prompt Assignment 変数が String Operation コマンドで使用されている場合、"Array" から "Value" に変数型を変更しても、配列の値は要求されなくなりました。
69031 [PDF 統合] コマンドでは、PDF ファイルのすべてのページが動的に追加された場合でも、ユーザーは追加されたページの [Form] フィールドから値を抽出できます。