MetaBot ロジックとの間のパラメーターの受け渡し

オートメーション専門家として TaskBot と MetaBot ロジックを組み合わせたオートメーションを作成するとき、オートメーションを円滑に機能させるためにパラメーター値の受け渡しが必要になることがあります。

Automation Anywhere では、ロジックから他の TaskBot、ロジック、DLL API にパラメーターを渡すことができます。反対に、TaskBots、ロジック、DLL API からロジックにパラメーターを渡すこともできます。

"パラメーターの受け渡し" とは。

MetaBot ロジックを作成するときは、そのロジックがさまざまな TaskBot および MetaBot ロジックで最適な形で使用できるようにします。これを実現するには、まず、[なし]、[入力]、[出力]、[入出力] の各パラメーター タイプを持つ変数を作成する必要があります。

各変数を、そのパラメーター タイプに基づいて入力パラメーター、出力パラメーター、またはその両方として TaskBot または MetaBot ロジックで使用します。

入力パラメーターとして使用する場合は、その変数に値を追加するか、値として別の変数を割り当てることができます。

出力パラメーターとして使用する場合は、値として変数を割り当てることだけできます。これは、オートメーションの実行時に読み取られます。

これが MetaBot ロジックとの間のパラメーターの受け渡しです。

変数をパラメーターとして使用する方法については、「TaskBot および MetaBot ロジックで MetaBot ロジックを使用」をご覧ください。

パラメーターのタイプの詳細については、「変数 - パラメーター タイプ」をご覧ください。

注: Automation Anywhere 10.x から最新バージョンにアップグレードした場合は、変数がパラメーターとして渡された場合の動作について、次のセクションをご覧ください。

ロジックから TaskBot へ、および TaskBot からロジックへのパラメーターの受け渡し

次の表は、ロジックから TaskBot に、および TaskBot からロジックに変数がパラメーターとして渡された場合の動作を示しています。

TaskBot での変数型 (T1)/ロジックでの変数型 (L1) TaskBot での変数型 (T2)/ロジックでの変数型 (L2) 動作
値 (V1) 値 (V2) V1 で V2 が上書きされます。
リスト (L2) V2 は 1x1 のリストに変換され、V1 の値が割り当てられます。
配列 (A2) V2 は 1x1 の配列に変換され、V1 の値が割り当てられます。
ランダム (R1) 値 (V2) V1 で V2 が上書きされます。
リスト (L2) V2 は 1x1 のリストに変換され、V1 の値が割り当てられます。
配列 (A2) V2 は 1x1 の配列に変換され、V1 の値が割り当てられます。
リスト (L1) 値 (V2) ループの外側で使用された場合、リストの最初のインデックスが割り当てられます。ループ内では、カウンターを参照して値が割り当てられます。範囲外の場合は、最初のインデックスが考慮されます。
リスト (L2) V1 で V2 が上書きされます。
配列 (A2) V2 は nx1 の配列に変換され、V1 の値が割り当てられます。
配列 (A1) 値 (V2) V1 の行と列を入力する必要があり、その値が V2 に割り当てられます。
リスト (L2) V1 の列を入力する必要があり、その値が V2 に割り当てられます。
配列 (A2) V1 で V2 が上書きされます。
注: ターゲット変数のは、ソース変数の値によって上書きされます。ただし、ターゲット変数のは変わりません。

ロジックから API DLL へ、および API DLL からロジックへのパラメーターの受け渡し

次の表は、ロジックから API DLL に、および API DLL からロジックに変数がパラメーターとして渡された場合の動作を示しています。

ロジックから渡される変数型 DLL API の変数型 動作
値 (V1) 値 (V2) V1 で V2 が上書きされます。
リスト (L2) サポートされていません。読み取り専用セル。
配列 (A2) サポートされていません。読み取り専用セル。
ランダム (R1) 値 (V2) V1 で V2 が上書きされます。
リスト (L2) サポートされていません。読み取り専用セル。
配列 (A2) サポートされていません。読み取り専用セル。
リスト (L1) 値 (V2) ループの外側で使用された場合、リストの最初のインデックスが割り当てられます。ループ内では、カウンターを参照して値が割り当てられます。範囲外の場合は、最初のインデックスが考慮されます。
リスト (L2) V1 で V2 が上書きされます。
配列 (A2) サポートされていません。
配列 - A x B (A1) 値 (V2) V1 の行と列を入力する必要があり、その値が V2 に割り当てられます。
リスト (L2) V1 の列を入力する必要があり、その値が V2 に割り当てられます。
配列 (A2) V2 が A x B タイプの場合、V1 で V2 が上書きされます。V2 が 1 次元の場合は、列を入力する必要があります。
注: 出力変数は値型変数にのみ割り当てることができます。

資格情報変数の受け渡し

オートメーションを再生するために必要な機密情報を安全に保存するには、ロッカー管理者 権限を持つControl Room ユーザーとしてログインし、"資格情報名" と "属性名" で構成される "資格情報ロッカー" を作成します。Bot Creator (タスクを作成する権限を持つ Client ユーザー) は、資格情報の入力が必要な各種コマンドで、資格情報ロッカーに含まれるこれらの資格情報と属性を使用できます。

これらの特別なカテゴリに含まれる変数は、ロッカー管理者権限を持つ Control Room ユーザーのみがアクセスできる "資格情報ロッカー" に一元的に保存されます。

Control Room 管理者が Control Room で TaskBot または MetaBot ロジックから別の TaskBot または MetaBot ロジックに資格情報変数を受け渡す設定を有効にしている場合に限り、Bot Creator はオートメーションを作成するとき、資格情報変数を TaskBot から MetaBot ロジックに、また MetaBot ロジックから別の MetaBot ロジックに渡すことができます。

注: オートメーションの作成および再生中に資格情報変数を使用する必要がある場合、Bot CreatorControl Room に接続している必要があります。

資格情報変数を使用した後で設定が [無効] の場合、TaskBot または MetaBot ロジックを保存すると、エラー メッセージが表示されます。