変数の追加、編集、および削除

変数とは、既知の情報や未知の情報の保存場所です。ロジックを作成する際に、変数は情報の保持や計算において重要な役割を担います。変数は、オンライン データの取得からアプリケーション間でのデータ転送まで、さまざまな方法で利用できます。

Automation Anywhere では、さまざまな種類 (ローカル定義またはシステム定義の) の変数を MetaBot ロジック内で使用できます。次のセクションでは、ローカルで作成された変数を追加、編集、削除する方法について説明します。

MetaBot ロジックへの変数の追加

F2 ファンクション キーを使用すると、MetaBot ロジックに挿入できるすべてのユーザー変数とシステム変数のリストを表示できます。

ユーザー定義変数の型

MetaBot ロジックで使用できる変数には、値、リスト、配列、ランダムの 4 つの型があります。

  1. 値 - 1 つのデータ ポイントを保持して複数の場所で使用する必要がある場合に、値型変数を使用できます。この "プレースホルダー" 値は、テキストと数値のどちらかのデータを表すことができます。

    作成した変数は、一部のロジック エディター コマンドに挿入して使用できます。変数の値が変更されると、その後のすべてのコマンドに新しい値が反映されます。

    値型変数は、"正規表現" としてマークすることもできます。これらは、ファイル、フォルダー、ウィンドウ タイトルに関するコマンドでパターンに基づく検索が必要な タスク Bot / MetaBot ロジックを作成するときに使用できます。

  2. リスト - リスト型変数を使用すると、複数の値を 1 つずつ取得できます。これは、基本的には、データの 1 次元のプレースホルダーです。

    リスト型変数の一般的な用途は次のとおりです。

    • 複数の受信者に E メールを送信する
    • ループ内で異なる値を渡す
    • 複数の Web アドレスを検索する

    値は、テキストと数値いずれかのデータを表します。

  3. 配列 - 配列型変数は、実行されたプロセスで取得する必要のあるデータのためにステージング領域を作成する際に使用します。これは、行と列から構成される表に複数の値を保持する 2 次元の変数です。

  4. ランダム -文字列と数値という 2 種類のランダム変数を作成します。ランダム変数は、ランダムな繰り返し文字列または数値のセットを生成する必要がある場合に役立ちます。値は、タスク Bot または MetaBot ロジックの実行時に生成されます。

    ランダム型変数の一般的な用途は次のとおりです。

    • 文字列: フィールドまたはフォームへの入力となるテスト データの生成
    • 数値: バッチでの ID 番号の生成
  5. パスワード - パスワード型変数は、データを "パスワード" として保持する必要がある場合に使用します。この値はデフォルトで暗号化されます。

    注: パスワード型変数は、Automation Anywhere バージョン 11.0 から廃止されています。新しいパスワード型変数を作成することはできません。ただし、この型の変数を利用する MetaBot ロジックは引き続き実行できます。このようなロジックを更新するには、パスワード型変数をより安全な Credential Vault 変数に置き換える必要があります。

パラメーター タイプ

MetaBot ロジックは、タスク Bot で使用できます。そのため、Bot の実行中に、特定の変数パラメーターを別の タスク Bot またはロジック (同じMetaBotの) に渡すことができます。ここでは変数を使用し、パラメーターのタイプを定義できます。パラメーターのタイプを定義すると、すべての Bot で変数を最大限に活用できます。

MetaBot ロジックでは、[なし]、[入力]、[出力]、[入出力] の 4 種類のパラメーターを定義できます。

詳細は「変数 - パラメーター タイプ」をご覧ください。

変数の追加または編集

作成したローカル変数は追加または編集、および修正できます。また、事前定義済みの変数も編集できます。

変数を追加または編集するには、次の手順に従います。

  1. 既存の変数の編集方法:
    1. [リストから変数を選択] をクリックします。
    2. [編集] ボタンをクリックするか、変数を右クリックして [編集] を選択します。[変数を編集] ウィンドウが表示されます。
  2. 新しい変数を作成するには、[新しい変数を作成] をクリックします。[変数を追加] ウィンドウが表示されます。
  3. 変数のフィールドを必要に応じて変更します。オプションには、変数型パラメーター タイプ名前正規表現オプション、コンテンツのタイプの選択分析用ログ オプション、選択したのコンテンツ、説明、または値の決定方法に対するデータの選択または入力が含まれます。
  4. [保存] をクリックします。

説明の追加または編集

パラメーターのタイプが [入力][出力][入出力] の場合は、値型、配列型、リスト型の変数の説明を追加および編集できます。これにより、タスク BotMetaBot ユーティリティやロジックを使用するとき、クリックしなくてもコンテキスト対応ヘルプが表示されるため、非常に便利です。

変数の削除

変数を削除するには、変数マネージャーを使用します。

たとえば、[すべてコピー] によって変数を別のロジックにコピーした場合、新しいナビゲーション フローでは不要ないくつかの変数を削除することが必要になることがあります。

変数を削除するには、次の手順に従います。

  1. 削除する変数を選択します。
  2. [削除] ボタンをクリックするか、変数を右クリックして [削除] を選択します。
  3. 確認メッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。
注: 削除できる変数は一度に 1 つです。