Excel コマンド - ヘッダーを含む
- 最終更新日2020/10/16
Excel コマンド - ヘッダーを含む
[ヘッダーを含む] オプションを使用すると、ヘッダーを含めるか除外するようにコマンド パラメーターを設定できます。
概要
この Excel コマンドを使用して、1 行目がヘッダーとして設定されている Excel スプレッドシートからデータを取得するには、ヘッダーを考慮に入れて行と列を指定する必要があります。
[ヘッダーを含む] の Excel 操作
[ヘッダーを含む] を使用すると、1 行目がヘッダーとして設定されているアクティブなスプレッドシートからデータを取得できます。このオプションは、特定のセッションの [スプレッドシートを開く] で定義できます。このオプションは、特定のセッションの Excel 操作 (セルを取得、セルを設定、セルに移動、検索/置換、およびセルを削除) に適用されます。
また、ターゲットの Excel スプレッドシートの 1 つ以上の列の位置が、更新 (新しい列の追加や既存の列の削除) に伴って変わった場合は、対応する タスク Bot/MetaBot のオートメーション ロジックを更新する必要があります。[ヘッダーを含む] を使用すると、タスク Bot/MetaBot のロジックは、ターゲットの Excel スプレッドシートの位置が変わる列を自動的にマッピングできます。
Excel Cell 変数 - [ヘッダーを含む] オプションに必須
[ヘッダーを含む] を設定する際は、Excel Cell システム変数を使用できます。これは、[ヘッダーを含む] オプションに専用の変数です。
Excel Cell は、Excel コマンド (セルを取得、セルを設定、セルに移動、検索/置換、セルを削除) を設定する際に使用します。実行時に、この変数はセルの列名とヘッダーからの位置を示します。この変数は、定義されたセルへの列参照を提供します。たとえば、[ヘッダーを含む] を有効にすると、A5 として定義されたセルは、A 行、6 列として参照されます。
この変数を使用する時に [スプレッドシートを開く] コマンドを設定しないと、プログラムの実行時に「Excel Cell 変数を有効にするには、[スプレッドシートを開く] コマンドを設定してください」というエラーが発生します。
この変数の詳細については、「Excel システム変数」をご覧ください。
[ヘッダーを含む] を使用する場所と方法
[ヘッダーを含む] オプションは、Excel の以下の操作に適用できます。
- スプレッドシートを開く - [ヘッダーを含む] は、ここで指定したセッションに対して設定されるため、このサブコマンドから制御します。このコマンドで指定したセッションに対して、このオプションが選択されているかどうかが、以降の Excel の操作に反映されます。したがって、このコマンドの設定は必須です。
基本事項:
- オートメーションで複数のスプレッドシートを開く場合、プログラムは最後のスプレッドシート アクションを反映します。つまり、[ヘッダーを含む] がセッション 1 で有効になっていて、セッション 2 で有効になっていない場合、[ヘッダーを含む] が有効になっている特定のセッション (この例ではセッション 1) を指定しない限り、実行されるコマンドでは [ヘッダーを含む] が有効になりません。
- スプレッドシート内に重複するヘッダー名やコンテンツがある場合、プログラムはヘッダー名やコンテンツの最初のインスタンスを反映します。
- 無効な値を含めたり、ヘッダー行が一致しなかったりすると、プログラムは実行時にエラーをスローします。
- 列のタイトルには最大 3 文字のアルファベット (ABC など) を入力できます。入力文字数がそれを超えると、「列タイトルに指定した値を確認してください。入力できるアルファベット数は最大 3 文字のみです」というエラーが発生します。
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セルを取得 - [1 つのセルを取得] パラメーターまたは [複数のセルを取得] パラメーターの場合は、以下に示すように、[特定のセル] または [特定のセルから] と [特定のセルまで] の各テキスト ボックスに Excel Cell 変数を含めます。
変数にセルのヘッダー タイトルを入力します。たとえば、セルの範囲を A5~A10 に指定した場合は、セル A1 のヘッダー タイトル (この例では Id) をヘッダーのタイトルとして変数を定義します。
注: 8.1 より前のエディションでは、[ヘッダーを含む] を適用して利用できるのは [セルを取得] コマンドのみでした。[ヘッダーを含む] が有効になっている当該バージョンを使用するタスクを再設定する場合は、このオプションが「グレー表示」されます。タスクを最新エディションで正常に実行するには、タスクの [セルを取得] コマンドを再設定することをおすすめします。[ヘッダーを含む] オプションが選択されているときに、[セルを取得] 操作の使用でエラーが発生した場合は、Error on Excel Command Get Cells (A-People login required) を参照してください。
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セルを設定 - [ヘッダーを含む] オプションは、[セルを設定] コマンドを設定する際に [アクティブなセル] パラメーターと [特定のセル] パラメーターに適用できます。セルの位置が変わると、指定したセルの値がそれに合わせて設定されます。
ただし、選択したセルがヘッダー セルである場合は、セルの値をリセットすることはできません。実行時には、「指定したセルはヘッダー行の一部です。[ヘッダーを含む] が有効になっているため、値を設定できません」 というエラーが発生します。
ヘッダー タイトルとして定義されているセルの値も設定することはできません。セルが編集モードになっている場合や、このオプションが有効になっている場合も同様です。
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セルに移動 - [ヘッダーを含む] が有効になっている場合は、特定のセルやアクティブなセルに移動できます。[セルを設定] で適用可能なすべての条件は、ここでも適用できます。
注: Automation Anywhere の Excel コマンドで、[アクティブなセル > 行/列の末尾] は、「データの行/列の末尾」を指します。スプレッドシートの行/列の末尾ではありません。 -
セルを削除 - このコマンドを [ヘッダーを含む] と組み合わせて使用する場合、ヘッダー タイトルが定義されているセル (スプレッドシートの最初の行など) は削除できません。[アクティブなセル] パラメーターまたは [特定のセル] パラメーターを使用して、ヘッダーとして定義されているセルを指定した場合、実行時には、「指定したセルはヘッダー行の一部です。[ヘッダーを含む] が有効になっているため、セルを削除できません」 というエラーが発生します。
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検索/置換 - このコマンドを [ヘッダーを含む] と組み合わせて使用すると、セルの値は行/列ごとに検索できますが、置換できるのはヘッダー タイトルとして定義されていないセルの内容のみとなります。ヘッダーとして定義されているセルを指定すると、実行時には、「指定したセルはヘッダー行の一部です。[ヘッダーを含む] が有効になっているため、値を置換できません」 というエラーが発生します。