Enterprise 11 と今後の Internet Explorer 11 のサポート終了 (EOL) について
Microsoft Internet Explorer は 2022 年 6 月にサポート終了 (EOL) となるため、Microsoft Internet Explorer 11 を使用して構築された既存の bots をサポートするために、マイクロソフト社の推奨するアプローチに従います。今後リリースされるバージョン 11.3.5.6 パッチは、Microsoft Edge の Internet Explorer モードで、既存の bots の実行をサポートします。
一般的な FAQ (よくある質問)
- どの bots でも自動化に Internet Explorer 11 を使用していない場合、動作中のオートメーションは Internet Explorer の EOL の影響を受けますか?
- いいえ、動作中のオートメーションは、EOL の影響を受けません。
- 半期チャネル (SAC) でライセンスされた Windows 10 Professional や Enterprise 以外の OS バージョンで実行している場合、実行中のオートメーションは Internet Explorer の EOL の影響を受けますか?
- いいえ、半期チャネル (SAC) でライセンスされた Windows 10 Professional や Enterprise 以外を利用するデバイスでオートメーションを実行している場合は、影響を受けません。詳細については、マイクロソフト社が公開している FAQ (よくある質問) をご覧ください。Internet Explorer 11 desktop app retirement FAQ。
半期チャネル (SAC) でライセンスされた Windows 10 Professional または Enterprise をご利用の場合、bot は、IE ブラウザが OS から削除されるまで引き続き機能します。
- 私の組織には、Enterprise 11 を使用して自動化されている Internet Explorer 11 をベースにしたレガシー アプリと Web サイトがあります。EOL 日前に、レガシー アプリを Microsoft Edge の Internet Explorer モードに移動する予定です。Internet Explorer 11 で構築された既存のオートメーションはどうなりますか?
- レガシー アプリを Microsoft Edge の Internet Explorer モードに移動した後、Internet Explorer 11 で構築した既存のオートメーションは、Microsoft Edge の Internet Explorer モード用に編集して機能させるまで実行されません。
Microsoft Edge の Internet Explorer モードでオートメーションを正常に実行できるように、オブジェクトを再度キャプチャし、これらのオブジェクトに対応するアクションを更新することが必要になる場合があります。
- Internet Explorer が EOL になった後に Internet Explorer で構築したオートメーションを確実に実行し続けるにはどうすればよいですか?
- EOL 後に Internet Explorer でオートメーションを確実に実行し続けるには以下の点に留意してください。
- Internet Explorer が実行しているサイトやアプリケーションを、Microsoft サイト リスト マネージャーに登録します。
詳しくは、「Enterprise Mode and the Enterprise Mode Site List」をご覧ください。
- Enterprise 11 環境を、Microsoft Edge の Internet Explorer モードをサポートする最新のバージョン 11.3.5.6 パッチリリースにアップグレードします。
- Bot 変換ユーティリティを使用して、Internet Explorer で実行している各 bot を Microsoft Edge の Internet Explorer モード対応へ変換します。
注:- Internet Explorer 関連のコマンドを使用しない bot は、変換されません。
- Bot 変換レポートで、何かアクションを起こす必要があるか、更新した bot を確認する必要があるかを確認します。
- 更新した bot を実行して、bot が Microsoft Edge の Internet Explorer モードで正常に実行していることを検証します。
- Internet Explorer が実行しているサイトやアプリケーションを、Microsoft サイト リスト マネージャーに登録します。
- アプリケーションは Microsoft Edge の Internet Explorer モードで実行されています。Enterprise 11 を使用して、Microsoft Edge の Internet Explorer モードでオブジェクトベースのオートメーションを作成・実行することはできますか?
- はい、最新のバージョン 11.3.5.6 パッチにアップグレードすると、オブジェクトベースのオートメーションは Microsoft Edge の Internet Explorer モードで動作するようになります。オブジェクトを記録し、さまざまなアクションを実行することで、Microsoft Edge の Internet Explorer モードで実行しているアプリケーションを自動化できます。注: 別のプラグイン拡張機能は必要ありません。
- どの bots が Internet Explorer 関連のコマンドまたはアクションを使用し Microsoft Edge の Internet Explorer モード対応への変換を要するかは、どのように判断すればよいですか?
-
Enterprise 11 bots の場合、Internet Explorer を利用する bots をスキャンするオプションで、Bot スキャナユーティリティを実行することができます。このユーティリティは、Internet Explorer に関連したコマンドを使用するすべての bots をリストするレポートを生成します。
bots をスキャンする Bot 変換ユーティリティを使用することもでき、Internet Explorer ブラウザを利用する bots やライン番号などの詳細情報が記載された CSV ファイルが提供されます。
- この変換ユーティリティは、変換できないシナリオや、ステータス レポートを提供してくれますか?
- はい、変換前にユーティリティは、Internet Explorer を利用していて変換できない bots についての、ライン番号などの詳細情報を記載した CSV ファイルを提供します。
変換後、ユーティリティは、すべての bots に関して、ライン項目ごとに、変換状況 (成功/失敗) などの詳細情報を記載した CSV ファイルを出力します。
- このパッチは、現在使用している Enterprise 11 (v11) バージョンをサポートしますか? 何かアップグレードや変更が必要ですか?
- 最新バージョン 11.3.5.6 パッチは、11.3.5.x リリースにのみ適用可能です。他の v11 バージョンをお使いのお客様は、本パッチを使用するために 11.3.5.x リリースにアップグレードしてください。
11.3.5.x 以外の v11 バージョンをお使いの場合は、この最新バージョン 11.3.5.6 (Microsoft Edge の Internet Explorer モード) パッチを使用するために、お使いの環境を 11.3.5.x リリースにアップグレードしてください。
- 11.3.5.X へアップグレードするには、追加のサーバー要件があります。この 11.3.5.6 パッチを使用するために、11.3.5.x トレイルへのアップグレードは必須ですか?
- はい、11.3.5.6 パッチは 11.3.5.x トレイルでのみ機能します。バージョン 11.3.5.x トレイルへのアップグレードの詳細については、Version 11.3.5 リリースノートをご覧ください。
- このバージョン 11.3.5.6 パッチは、累積パッチですか?
- はい、11.3.5.x トレイルのいずれかのバージョンを使用しているお客様は、本パッチでアップグレードできます。また、Internet Explorer の EOL に該当しないお客様は、本パッチをスキップすることができます。
- Microsoft Edge の Internet Explorer モードで動作するように bots を一括更新する方法はありますか?
- はい、Microsoft Edge の Internet Explorer モードで動作するように、Internet Explorer ブラウザを利用するすべての bots を変換し更新する変換ユーティリティを近日中に提供いたします。注: この変換ユーティリティは、自動化のために Internet Explorer を利用する bots のみ更新し、他のブラウザを利用する bots の更新は行いません。
ユーティリティは、更新を要する bots とライン番号の完全な詳細を提供します。ユーティリティが正常に実行された後、bots の詳細情報、それぞれのライン番号、更新情報、ステータスを伝える詳細なレポートが作成されます。
- バージョン 11.3.5.6 パッチでサポートされないコマンドはありますか?
- 一部の Manage Window Controls アクションは、Microsoft Edge の Internet Explorer モードでサポートされません。これらのアクションを使用する bots については、Object Cloning、Mouse スクロール、または Insert Keystrokes のような他のコマンドを使用して、オブジェクトを再キャプチャする必要があります。注: Enterprise 11 から Automation 360 へ移行した場合、Microsoft Edge の Internet Explorer モードで Manage Window Controls コマンドがサポートされます。
- Enterprise 11.x は Internet Explorer で引き続き動作しますか?
- はい、本パッチ (バージョン 11.3.5.6) では、Internet Explorer ブラウザの動作を停止していません。ブラウザがシステムで利用可能な限り、動作し続けます。
- Internet Explorer モードを使用した Edge 用パッチとは何ですか?
- 本パッチは、Enterprise Client が Microsoft Edge の Internet Explorer モードでオートメーションが動作するためのものです。バージョン 11.3.5.6 パッチのセットアップを管理者モードでインストールする前に、必ずアップグレード前チェックを実施してください。アップグレード前のチェックリスト
- Windows の更新後、Internet Explorer のリクエストは Microsoft Edge にリダイレクトされることを前提として、Internet Explorer モードは自動的に設定されますか、それとも設定が必要ですか?
- マイクロソフト社は、Internet Explorer で実行するサイトやアプリケーションを、Microsoft のサイト リスト マネージャーに登録することを推奨しています。
詳しくは、「Enterprise Mode and the Enterprise Mode Site List」をご覧ください。
または、Microsoft Edge ブラウザの設定にて、Microsoft Edge の Internet Explorer モードの互換設定を使用して、モードのみで開く特定の Web サイトをリストアップすることも可能です。なお、これらの設定は 30 日ごとに更新する必要があります。
- 現在 Enterprise 11 または Enterprise 10 を利用しており Automation 360 に移行する予定です。または移行中です。Internet Explorer の EOL をふまえた移行計画について、Automation Anywhere における推奨はどのようなものですか?
- 移行シナリオ A (完了): Automation 360 v.24 以前を初めてご利用になり、かつ Internet Explorer を使用して bots を構築した場合、あるいは Enterprise 11、Enterprise 10 または Automation 360 v.24 以前のバージョンから完全に移行し、Internet Explorer を使用して bots を構築した場合は、以下の情報を確認してください。
移行に関する質問と EOL の詳細については、「移行 - よくある質問」をご覧ください。
移行シナリオ B (計画段階): 現在 Enterprise 11 または Enterprise 10 をご利用で、Automation 360 に移行する予定がある場合、次の情報を確認してください。- Automation 360 への移行は、変換後の bot が Automation 360 で正常に実行されるように、Enterprise 11 または Enterprise 10 から A360 互換のフォーマットへの変換を伴います。
- これらの bots が Internet Explorer 11 を利用して自動化される場合、それらの Internet Explorer 11 利用の bots を Microsoft Edge の Internet Explorer モード対応へ変換し、bots をさらに新しいブラウザに対して有効にする必要があります。
- Enterprise 11 を使用しており、Internet Explorer の EOL の影響を受ける場合は、EOL 日以前にテストと検証を行えるよう、Enterprise 11 を引き続き使用して、Internet Explorer 関連の bots を Microsoft Edge の Internet Explorer モード対応へ変換することをお勧めします。
- Enterprise 10 を使用しており、Internet Explorer の EOL の影響を受ける場合は、EOL 日以前にテストと検証を行えるよう、Enterprise 11 へ移行したうえで Internet Explorer 関連の bots を Microsoft Edge の Internet Explorer モード対応へ変換することをお勧めします。
- Enterprise 11 または Enterprise 10 を使用して新たに構築する予定の bots については、Internet Explorer の EOL の影響を最小限にするために、Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edge などの対応ブラウザを利用して Automation 360 を用いてそれらの bots を構築することをお勧めします。
移住シナリオ C (移行中): 現在 Enterprise 11 または Enterprise 10 をご利用で、Automation 360 に移行中である場合、次の情報を確認してください。- 2 つのパラレル環境を維持しながら移行作業を行っており、Enterprise 11 と Automation 360 バージョンの両方をベースとした bots が存在する場合、それらの bots を、それぞれの環境において、Microsoft Edge の Internet Explorer モード対応へ確実に変換してください。シナリオでは、IE の EOL 日以前に、保留中の Enterprise 11 ベースの bots から Automation 360 への移行を完了することができません。
- Internet Explorer に基づく Enterprise 11 bots の場合、Enterprise 11 を、Microsoft Edge の Internet Explorer モードをサポートする最新のバージョン 11.3.5.6 パッチ リリースにアップグレードしてください。アップグレード後、Internet Explorer の EOL 後でも Enterprise 11 でそれらの bots が動作し続けるよう、Enterprise 11 変換ユーティリティを用いて、bots を Microsoft Edge の Internet Explorer モード対応へ変換してください。
- 同様に、Internet Explorer を使用した Automation 360 bots の場合、Microsoft Edge の Internet Explorer モードをサポートしている最新の Automation 360 v.24 パッチ リリースにアップグレードしてください。アップグレード後、Internet Explorer の EOL 後でも Automation 360 でそれらの bots が実行し続けるよう、Automation 360 Bot 更新ウィザードを用いて、bots を Microsoft Edge の Internet Explorer モード対応へ変換してください。
- Microsoft Edge の Internet Explorer モード対応へ変換した Enterprise 11 bots を Automation 360 へいつ移行するかは後で決めることができます。そうした場合、Automation 360 Bot 移行ウィザードは、Microsoft Edge の Internet Explorer モードで構築された変換 bots オプションなしで使用できることに注意してください。
- 現在、テスト ビルドは用意されていますか?
- 開発環境をアップグレードする、ユーティリティを使用して bots を変換する、それらのテストを行うために、2022 年 4 月 22 日に予定されている早期アクセス リリース (リリース候補版) を利用できます。
RC 版は製品版ではありませんのでご注意ください。GA (General Availability) ビルドのリリース後、環境をアップグレードできます。