システム変数 - システム設定/パラメーターに固有

システム関連のシステム変数を使用して、特定のコンピューターに関連するパラメーターをオートメーション タスクに含めることができます。

これらの変数は、RAM、CPU および RAM の使用量、合計 RAM など、実際のシステム設定およびパラメーターを返します。

一般的なユース ケース

これらの変数は、負荷テストなど、アクティビティ中にシステムのパフォーマンスを追跡する必要がある場合に便利です。

次のマトリックスは、説明とシステム変数の用途の例を示しています。

変数 説明
マシン マシン名が返されます ファイルに記録コマンドで使用すると、Bot が実行されたマシン名を記録できます。
Clipboard クリップボードのテキスト データが返されます。 クリップボードにコピーまたはメッセージ コマンドで使用すると、クリップボードにコピーされたテキストを表示できます。
システム システム名が返されます ファイルに記録コマンドで使用すると、Bot が実行されたシステム名を記録できます。
AAApplicationPath 製品のアプリケーション パスが返されます。 タスクを実行コマンドで使用すると、アプリケーション パスからタスクを選択できます。
AAInstallationPath 製品のインストール パスが返されます。 メッセージコマンドで使用すると、AAE Client のインストール パスを表示できます。また、ファイルに記録コマンドで使用すると、AAE Client のインストール パスを記録できます。
AATaskName 実行中のタスクの名前とそのパスが返されます。 コメントまたはメッセージコマンドで使用すると、タスクの名前とそのアプリケーション パスを表示できます。
AATaskExecutor Client または Control Room からタスクを実行したユーザーの名前が返されます 通知で使用すると、オートメーションを実行したユーザーと、どこから起動したかを知ることができます。
AAControlroom Bot が接続された Control Room の URL が返されます E メール オートメーションコマンドで使用すると、Bot Runner が接続されている Control Room の URL を送信できます。
CPUUsage CPU 使用量がパーセンテージで返されます。 ファイルに記録コマンドで使用すると、実行中の Bot (タスク) 内の特定の操作の CPU 使用率データを記録できます。
RAMUsage RAM 使用量の統計値が MB 単位で返されます。 ファイルに記録コマンドで使用すると、実行中の Bot (タスク) の特定の操作の RAM 使用量データを記録できます。
TotalRAM RAM の総容量が MB 単位で返されます。 ファイルに記録コマンドで使用すると、システムで使用可能な RAM の総容量データを記録できます。
OSName オペレーティング システム名が返されます。 ファイルに記録コマンドで使用すると、Bot (タスク) が実行されたシステムで使われているオペレーティング システム (OS) 名を記録できます。
ArrayRows 選択された配列変数の行数が返されます。 IF コマンドで使用すると、配列変数の行数に基づいて変数の条件を指定できます。
ArrayColumns 選択された配列変数の列数が返されます。 IF コマンドで使用すると、配列変数の列数に基づいて変数の条件を指定できます。
WorkItem 選択されたキューの個々の属性のデータが読み取り専用形式で返されます。 作業項目を挿入コマンドのみで使用でき、選択されたキューの属性を読み取ることができます。
注: システム変数を選択すると、メニューが表示され、そこから特定のシステム変数を選択できます (次の手順を参照してください)。

システム関連変数を選択する手順:

  1. F2 を押すと、[変数を挿入] ウィンドウが表示されます。
  2. 必要な変数を選択して、[挿入] をクリックします。
    注: システム関連変数とシステム変数を混同しないでください。システム関連変数からシステムを選択するには、次のセクションを参照してください。

システム関連変数からシステムを選択する手順

  1. F2 を押すと、[変数を挿入]ウィンドウが表示されます。

    変数の挿入

  2. [システム] を選択して [挿入] をクリックすると、システム変数オプション のポップアップ ウィンドウが表示されます。

    System Variable Option (システム変数オプション)

    注: Version 11.3.2.1COMPUTERNAME のシステム変数が、コンピューター名の最初の 15 文字を大文字で返します。
  3. [OK] をクリックして、システム変数を挿入します。

エラーのトラブルシューティング

エラー: メッセージ ボックスで $CPUUsage$ 変数を使用してエラー メッセージが表示された場合、次の操作を実行して、システムのカウンターをリセットする必要があります。

コマンド プロンプトを開き、次の 2 つのコマンドを入力します。

 cd\windows\system32 [enter] 
 lodctr /R [enter] 

タスクの実行可能ファイル (EXE) を作成する場合、EXE のパスを使用して、ファイルをログに記録したり、フォルダー内のファイルを参照したりすることができます。この場合、AAApplicationPath 変数を使用して、EXE が保存されている任意の場所から EXE のパスを選択します。これにより、EXE に静的パスを使用する必要がなくなります。

  1. 次のコマンドを使用すると現在のアプリケーション パスをログ ファイルに保存できます。[ファイルに記録] コマンドをタスクにドラッグ アンド ドロップし、F2 キーを押して、$AAApplicationPath$ 変数を挿入します。

    ファイルに記録:Automation Anywhere アプリケーションパス:$AAApplicationPath$ in "C:\Variable Operation.txt"
  2. 次のコマンドを使用すると、現在の RAM 使用量と CPU 使用量をログ ファイルに保存できます。[ファイルに記録] コマンドをタスクにドラッグ アンド ドロップし、F2 キーを押して、$RAMUsage$ 変数と $CPUUsage$ 変数を挿入します。

     ファイルに記録: CPU 使用率: $CPUUsage$RAM Usage:$RAMUsage$ in "C:\Variable Operation.txt"
  3. 次のコマンドを使用すると、現在のタスクのパスをログ ファイルに保存できます。[ファイルに記録] コマンドをタスクにドラッグ アンド ドロップし、F2 キーを押して、$AATaskName$ 変数を挿入します。

    ファイルに記録:Automation Anywhere アプリケーションパス:$AATaskName$ in "C:\Variable Operation.txt"