HA クラスター設定の概要
- 最終更新日2020/05/11
HA クラスター設定の概要
Automation Anywhere データセンターをサポートするには、HA クラスターを構成します。データセンターのクラスターを自社の方法と手順に従って実装します。
HA クラスターは、サーバーやサービスに障害が発生した場合にサービスとデータを保護します。以下は、クラスターに関連するプロセスの一覧です。
- データベース レプリケーション
- プライマリーサイト (アクティブ) とセカンダリーサイト (パッシブ) の MS SQL Server間で同期レプリケーションを設定し、データベースノードに障害が発生した場合の整合性を確保します。
- ダウンタイム
- ダウンタイムの長さは、管理者がプライマリーサーバーサービスで設定した再起動の試行回数、時間数に対するフェールオーバーの回数、およびフェールバック設定によって異なります。
- フェールバック
- プライマリ サーバーが正常に復旧したら、ワークロードをセカンダリ サーバーからプライマリ サーバーにフェールバックします。プライマリ サーバーが再びアクティブ サーバーになります。
- フェールオーバー
- いずれかのプライマリ サーバーに障害が発生した場合、障害が発生したサーバーのワークロードは自動的にクラスター内のセカンダリ サーバーに移行されます。この自動プロセスはフェールオーバーと呼ばれます。フェールオーバーによって、アプリケーションとデータの継続的な可用性が確保されます。フェールオーバーが完了すると、セカンダリ サーバーがアクティブ サーバーになります。
- グレースフル デグラデーション
- 障害が生じたプライマリーサイトで、クラスターの依存関係を適切に動作させるプロセスです。
- リダンダンシー
- HA クラスターでは冗長性を使用して、サーバーやサービスの障害など、単一障害点 (SPOF) を防止します。HAクラスターには、サービスやデータベースをホストするプライマリ (アクティブ) サーバーと、サービスやデータベースの複製コピーをホストするセカンダリ (パッシブ) サーバーがあります。
- レプリケーション
- セカンダリ サーバーは、プライマリ サーバーと同じ設定およびソフトウェアを持つ、プライマリの複製 (冗長コピー) です。データは、プライマリ サーバーからセカンダリ サーバーに複製 (コピー) されます。
Automation Anywhere の HA と DR をサポートするには、データセンター内の選択したコンポーネントを HA 用に設定します。
注: クラスターのコンテキストでは、サーバー、ホスト、ノードという用語はそれぞれ特定の意味を持ちますが、これらはよく同じ意味で使用されます。
- クラスター
- クラスターとは、物理的なケーブルとソフトウェアによって接続されたサーバー (ノード) のセットです。HA 環境では、これらのサーバーのクラスターを同じ物理データ センター内に配置できます。
- クラスター グループ (ロール)
- 同時にフェイルオーバーし、相互に依存するクラスター化されたサービスグループです。
- ホスト
- サービスをホストするクラスターマシンです。
- マルチサーバー
- ロード バランサーによって管理されるワークロードを使用しで、複数のサーバー間で操作が可能な HA 手法です。これは IQ Bot インスタンスに適用されます。
- ノード
- クラスター内のマシンの一般的な名称です。
- プライマリーノード
- クラスター内のアクティブなノード。実稼働のアクティビティが実行されるマシン。これはデータベース サーバーに適用されます。
- セカンダリーノード
- フェールオーバーの際にターゲットとして指定されているマシン。セカンダリ ノードは、プライマリ ノードのパッシブな複製です。これはデータベース サーバーに適用されます。
- サーバー
- サーバーのオペレーティングシステムにインストールされたクラスター内のマシンです。
HA クラスター テクノロジーによって、3 つの特定の種類の障害から保護します。
- アプリケーションとサービスの障害
- これらは、アプリケーションソフトウェアや本質的なサービスに影響を及ぼします。
- マルチサイト組織でのサイト障害
- これは自然災害、停電、接続停止によって発生します。
- システムとハードウェアの障害
- これはCPU、ドライブ、メモリ、ネットワークアダプター、電源などのハードウェアコンポーネントに影響を及ぼします。
この障害処理機能により、クラスターは大半のデータセンター環境の一般的な 2 つの要件を満たすことができます。
- 高可用性
- エンドユーザーがサービスにアクセスできる時間で高率に維持し、予定外の停止を軽減させる機能です。
- 高信頼性
- システム障害の頻度を軽減させる機能です。