Excel コマンド
- 最終更新日2020/09/28
 
この Excel コマンドを使うと、Microsoft Excel スプレッドシートとの間でデータを転送できます。
概要
この Excel コマンドでは、スプレッドシートを伴う多くの反復作業を自動化できます。一般的なシナリオの例は次のとおりです。
- Excel スプレッドシート間でデータをコピーする。
 - アプリケーションから Excel スプレッドシートにデータを抽出します。
 - Web サイトから Excel スプレッドシートにデータを抽出します。
 - Excel スプレッドシートから別のアプリケーションにデータを移行します。
 - Microsoft Access から Excel にデータを転送します。
 - Excel のデータを Web サイト フォームに転送します。
 - Excel の行または列を削除します。
 - Excel スプレッドシートの 2 つの列または 2 つのセルを比較します。
 - Excel スプレッドシートのデータをソートして重複する行を削除します。
 
注:  Excel の自動化は、Microsoft Office 2000 から Microsoft Office 2016 をサポートしています。 Excel 自動化は、マクロの有無に関係なく使用できます。
         詳細については、Automation Anywhere University: RPA Training and Certification (A-People login required) の「Excel コマンドを使用した Excel 自動化」コースを検索してください。
- シートをアクティブ化
 - 開いているワークブック内の特定のスプレッドシートをアクティブ化します。[シートを番号で指定] (数値) または [シートを名前で指定] をアクティブ化するかどうかを指定します。
 - スプレッドシートを閉じる
 - [スプレッドシートを開く] 操作を使用して開かれたスプレッドシートを閉じます。Excel コマンドは、[スプレッドシートを開く] 操作で使用されているものと同じセッション名を使用してスプレッドシートを特定します。
 - セルを削除
 - [アクティブなセル] または [特定のセル] の値を削除します。オプションは以下のとおりです。
- [セルを左に移動]
 - [セルを右に移動]
 - [列全体]
 - [行全体]
 
 - 検索/置換
 - スプレッドシートで一致する値を含むセルを検索し、必要に応じてセルの内容を新しい値に置き換えます。
 - セルを取得
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セルから値を取得し、変数内に保存します。
このコマンドをカスタマイズする:- 1 つのセル、複数のセル、またはすべてのセルを取得するかどうかを指定します。
 - 単一セルから値を取得するには、[単一セルを取得] オプションを選択します。
- アクティブなセル または 特定のセル からデータを取得するかどうかを指定します。特定のセル が選択されている場合は、特定のセル から値を取得するセル名を指定します。
 [セル値を取得] チェックボックスを選択して、セルからすべての文字を取得します。このチェックボックスが選択されていない場合、最大 8221 文字まで取得されます。また、チェックボックスが選択されている場合、[特定のセル] に入力されたデータの形式は保持されません。
注: この機能は、バージョン Version 11.3.3.3 および 11.3.3.3.x、Version 11.3.5.1 以降で使用できます。バージョン 11.3.4.x および Version 11.3.5 では使用できません。- ドロップダウン メニューから変数を選択して、セル値の出力を割り当てます。
 
 - 複数のセルから値を取得するには、[複数のセルを取得] オプションを選択します。[特定のセルから] および [特定のセルへ] フィールドのセル値を指定します。
 - すべてのセルから値を取得するには、[すべてのセル] オプションを選択します。
 
 - セルに移動
 - スプレッドシート内の特定のセルに移動します。
 - スプレッドシートを開く
 - 選択したスプレッドシートのパスに基づいて Excel スプレッドシートを開きます。注: [スプレッドシートを開く] コマンド内の同じセッション名は、同じ bot 内で複数回使用することはできません。これは、[開く] コマンドがコメント アウトされた場合でも適用されます。
 
- Excel マクロを実行
 - Excel スプレッドシート内に保存されているマクロを実行します。マクロ名を入力し、マクロ引数のパラメーターを指定します。
 - スプレッドシートを保存
 - 開いているワークブックにスプレッドシートを保存します。
 - セルを設定
 - Excel スプレッドシート内のアクティブなセルまたは特定のセルの値を設定します。このセル値には変数を 1 つ割り当てることができます。
 
ヘッダーを含む
[ヘッダーを含む] オプションでは、1 行目がヘッダーに設定されているアクティブなスプレッドシートからデータを取得できます。
列の位置が更新に伴って変わった場合 (新しい列の挿入や既存の列の削除など)、変更を反映するためにTaskBot または MetaBot のロジックを更新する必要があります。[ヘッダーを含む] オプションを使用すると、TaskBot または MetaBot のロジックは、ターゲットの Excel スプレッドシートの位置が変わる列を自動的にマッピングできます。[ヘッダーを含む] オプションは、特定のセッションの [スプレッドシートを開く] 操作で定義します。[ヘッダーを含む] を設定する際は、Excel Cell システム変数を使用します。
実行時間中、この変数はセルの列名とヘッダーからのセルの位置を示します。たとえば、A5 として定義されたセルの場合、この変数は A 行の 6 列を参照します。
注: 変数に定義する文字列は完全に一致する必要があります。たとえば、ヘッダーが「Id」の各セルや指定したセルからデータを取得する場合は、「$Excel Cell(Id,2)$」のシステム変数を使用します。「$Excel Cell(id,2)$」や「$Excel Cell(<space>Id<space>),2$」などの変数は無効とみなされます。
「Excel システム変数」をご覧ください。
[ヘッダーを含む] オプションは、次の操作に適用されます。
- セルを削除
ヘッダー セルとして定義されているセルは削除できません。
 - 検索/置換
- 行 / 列 パラメーターを使用して、セルの値を 検索 できます。
 - ヘッダー セルとして定義されているセル内のコンテンツを置換することはできません。
 
 - セルを取得
[1 つのセルを取得] パラメーターまたは [複数のセルを取得] パラメーターの場合は、[特定のセル] または [特定のセルから] と [特定のセルまで] の各テキスト ボックスに Excel Cell 変数を含めます。
 - セルに移動
[ヘッダーを含む] オプションは、[特定のセル] パラメーターに適用できます。
 - セルを設定
- [ヘッダーを含む] オプションは、[アクティブなセル] パラメーターと [特定のセル] パラメーターに適用できます。
 - ヘッダー セルとして定義されているセルの値を設定することはできません。