カスタムロジックの追加による本番環境での自動抽出の改善

IQ Bot Designer にロジックを追加してテキストの抽出および検証を改善し、RPA の後処理が必要な Validator に入るドキュメントの数を減らします。

開始前

この機能を有効にするには、<installation path>\Automation Anywhere IQ Bot 6.5\Configurations フォルダーの features.json ファイルを編集し、fieldLogictableLogic、および logicEditor:fullscreentrue に設定します。

概要

カスタムロジック機能は、Version 11.3.3 以降の標準 IQ Bot パッケージリリースに含まれています。IQ Bot では、カスタム スクリプトを追加し、以下を実行できる Python v3.5.4 および 30+ Python ライブラリを自動的にインストールします。

  • 実稼働環境での抽出と検証を改善します。
  • 場合によって Validator をスキップし、STP を増やします。
  • 以前にフラグが付けられなかったエラーにフラグを付けます。
  • IQ Bot 出力の後処理を減らします。

プレインストールされた Python パッケージ

pip install<package name> を使用して、コマンド ライン インターフェイスから新しいパッケージをインストールできます。

追加の Python パッケージ

Automation 360 IQ Bot Cloud については、カスタム ロジック機能に使用しても安全な Python ライブラリとパッケージの特定リストがあります。クラウド インフラストラクチャ、ファイルシステム、データベース、およびネットワーク リソースのセキュリティを確保するために、次のパッケージのみを使用します。List of Pandas Libraries which are supported and not supported on Automation 360 IQ Bot (A-People login required)

以下の点に注意してください。

  • カスタム ロジックは、すべてのテーブルとフィールドにわたって順番に実行されます。
  • カスタム ロジックを適用すると、ドキュメントごとの抽出時間が長くなる場合があります。
  • Automation 360 IQ Bot 検証ルールは、カスタム スクリプトによって処理された抽出された値に適用されます。
  • カスタム スクリプトは抽出されたデータでのみ機能し、OCR 抽出の品質には影響しません。
カスタム ロジック機能を使用すると、抽出された値を検証ステップの前にクリーンアップする場合に便利ですが、TaskBot を使用して現在行われているすべての後処理を置き換えるものではありません。インライン スクリプトの追加に加え、ユーザーは、Python スクリプトを中央の場所で使用すること、モジュールとしてインポートすること、そして関数を呼び出してフィールドやテーブル レベルで Python コードの量を削減することができます。
制約事項: Pythonコードとその他情報の文字数が 32,000 を超え、このコードがプロセスの Windows ランタイム引数としてバックエンドに送信されると、実行が失敗します。エラー メッセージは表示されません。
注: [外部ファイルによるリスト検証] 機能は、IQ Bot バージョン 5.3.1 リリース以降ではサポートされていません。しかし、この機能は、Python スクリプトを Designer で直接使用してフィールド カスタム ロジックの一部として実装することができます。

リソース

詳細については、Automation Anywhere University: RPA Training and Certification (A-People login required) で「Using Custom Logic in IQ Bot」(IQ Bot でカスタム ロジックを使用する) コースを検索してください。

次のステップ

スクリプトを使用して、IQ Bot Designerフォーム フィールドテーブル フィールド を追加します。