Enterprise Bot への移行

Bot 移行処理では、Bot 移行ウィザード を使用して、.atmx 形式と .mbot 形式の Enterprise 11 または Enterprise 10 Bot (TaskBot および MetaBot) を Automation 360 で使用される .bot 形式に変換し、正常に移行した BotControl Room の公開ワークスペースにアップロードします。

前提条件

Bot 移行に関するすべての前提タスクを必ず完了してください。Bot への移行の前提条件のタスク

Bot の手動の依存関係はすべて、移行中に Control Room の依存関係として自動的に変換されます。[Control Room ファイルをコピー] アクションを選択すると、これらの依存関係が Control Room からそれぞれの場所にコピーされます。

手順

  1. Automation 360 ステージング環境にログインします。
  2. [管理] > [移行] の順にクリックします。
    注: BotEnterprise 10 から Enterprise 11 に移行した場合、その移行に関する情報は [移行リスト] ページに表示されません。
  3. Bot 移行ウィザード 画面で、[Bot を移行] をクリックします。
    [設定] タブ
  4. [設定] タブで必要なオプションと設定を選択します。
    オプションアクション
    名前 移行名を入力するか、デフォルト名を使用します。デフォルトの移行名には、ログイン ユーザー、現在の日付、タイム スタンプが表示されます。
    説明 移行の説明を入力します。
    同じ名前の Bot が存在する場合は上書きする 同じ名前の Bot がフォルダーに存在する場合に既存の Bot を上書きするには、このオプションを使用します。
    Bot の依存関係を除外 このオプションを選択して、サブタスクの子 Bot を移行または更新の対象から除外します。このフラグを選択することで、親と子 Bot を別々に移行するか、個別に移行するかを選択できるようになりました。
    Excel セル行のレガシー動作を使用 バージョン 11.3.0 以前のバージョンから移行する場合や、[Excel セル行] システム変数のレガシー動作を保持する場合に、このオプションを選択します。
    送信 E メール サーバーの設定を使用する Bot に [E メールを送信] コマンドが含まれている場合は、このオプションを選択します。これらの設定を使用して、使用する E メール サーバーのタイプを指定します。
    Web サービスの設定を含める カスタム プロキシ構成をサポートする場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択した場合、次のグローバル変数を使用する [カスタム] プロキシ設定の REST コマンドが移行されます。
    • AAProxyHost (ホスト名の場合)
    • AAProxyPort (ポートの場合)
    Internet Explorer でビルドされた Bot を Internet Explorer モードで Edge に変換する Internet Explorer を使用する Enterprise 10 または Enterprise 11Bot を IE モードで Microsoft Edge を使用する Automation 360 Bot に移行する場合に、このオプションを選択します。
    [ファイルに記録] アクションで \n 文字を \r\n に変換する このオプションを選択して、\n 文字 (LF) を \r\n 文字 (CRLF) に変換します。これにより、[ファイルに記録] アクションを使用して、移行された Bot で改行が自動的に挿入されます。
    アナリティクスのためのタグ Bot と変数 Bot Insight のデータが Enterprise 11 Bot に存在し、Bot Insight データもこれらの Bot と一緒に移行する必要があるときにこのオプションを選択します。このオプションを選択すると、Bot Insight の [開く] および [閉じる] アクションが作成されます。
    注: Bot Insight のデータを移行するには、このオプションを有効にする必要があります。

    Bot Insight のデータを Bot の移行と一緒に移行する場合、Bot Insight の前提条件を満たしていることを確認します。Bot Insight 前提条件 | クラウド移行ユーティリティの前提条件

    Bot Insight の前提条件を満たしていない場合、Bot Insight に伴うクラウドの移行は、[進行中] 状態で停止することがあります。

    また、Bot Insight およびクラウド移行ユーティリティの前提条件を満たしているかどうかにかかわらず、.atmx ファイルのインポートまたはアップロード > [移行] を選択します。この問題は、オンプレミスクラウドの両方のデプロイで見られます。

  5. [次へ] をクリックします。
  6. 移行する Bot (TaskBot および MetaBot) を含む Bot とフォルダーを選択します。
    フォルダーを選択できるので、フォルダー内から Bot を個別に選択するよりも効率的です。
    • フォルダーを選択した場合は、そのフォルダー内のすべてのサブフォルダー、およびサブフォルダー内のすべての Bot が自動的に移行対象として選択されます。
    • フォルダーが空の場合は、移行処理でエラーが発生します。
    [最後の移行] 列は、前回の Bot の移行日時を示します。「N/A」は Bot が過去に移行されていないことを意味します。
    [Bot] タブ
  7. [次へ] をクリックします。
  8. リストから 1 つまたは複数のユーザー名を選択して移行を実行し、右矢印をクリックします。
    [デバイス] 列には「実行時に選択されました」またはデバイス名が表示されます。デバイス名は、そのユーザーの登録済みデバイスを示します。「実行時に選択されました」が表示されるのは、ユーザーがデフォルトのデバイスを持っていない場合です。たとえば、ユーザーはデバイスを登録しておらず、システム管理者がそのユーザーにデバイスを割り当てている場合です。選択したすべての Bot Runner に対してデフォルトのデバイスを構成する必要があります。
    • Bot は、選択した Bot Runner ユーザーの間でラウンドロビン方式で分配されます。
    • 選択したリストの最初の Bot Runner ユーザーが最初に使用されます。
    • Bot とその依存関係は単一の Bot Runner ユーザーに割り当てられます。
    [Bot Runner] タブから Bot 実行者を選択する
  9. [次へ] をクリックします。
  10. オプション: 移行する前に、[Bot と依存関係にある Bot] ページで依存関係にある TaskBotMetaBot を確認します。

    フォルダーと Bot を [Bot] ページで選択済みの場合は、そのフォルダーと選択した Bot の依存関係がテーブルに表示されます。

    依存関係にある Bot (TaskBotMetaBot) はプライマリ Bot の前に移行されます。
    この表では、プライマリ Bot を下に、その依存関係を上に示します。たとえば、以下の情報は、Sample05.atmxSample04.atmx に依存し、Sample04.atmxMessageBox.atmxMetaTask.mbot に依存していることを示しています。
    タイプ 名前 パス
    MetaBot (mbot) MetaTask.mbot Bots\My Metabots\MetaTask.mbot
    タスク Bot (atmx) MessageBox.atmx Bots\MyTasks\MessageBox.atmx
    タスク Bot (atmx) Sample04.atmx Bots\MyTasks\Sample04.atmx
    タスク Bot (atmx) Sample05.atmx Bots\MyTasks\Sample05.atmx
  11. [Bot を移行] をクリックします。
    移行を開始したユーザーと選択した Bot Runner ユーザーが移行を実行するのに必要な権限を持っているかどうかが、システムによって検証されます。また、移行を実行するユーザーと選択した Bot Runner に、次のすべての権限が付与されているかどうかが確認されます。
    • 移行を実行するユーザー:
      • [移行を表示] 権限
      • [移行をマネージ] 権限
      • 移行する Bot および MetaBot が含まれたフォルダーに対する権限
      • 移行を実行するために選択する、Bot Runner へのアクセス権を持つロール ([管理] > [移行] > [別のユーザーとして実行] ページ上)。
      • [すべての資格情報属性値を表示および編集] 権限
    • Bot Runner:
      • Unattended Bot Runner ライセンス
      • [自動ログイン設定] ステータス
      • [Bot Runner ユーザーに移行の実行を許可] 権限
      • [資格情報の標準属性を作成] 権限
      • [フォルダーを作成] 権限
      • [パッケージを表示] 権限
      • [デバイスを登録] 権限
      • [マイ Bot を表示] と [マイ Bot を実行] 権限
      • Automation 360My Tasks および My Metabots フォルダーに対する [チェックイン] および [チェックアウト] 権限
      • [デフォルト デバイス] 設定
    必要な権限のいずれかが付与されていない場合、検証結果にそれらの権限が表示されます。この場合、必要な権限を付与して、移行処理を再度開始する必要があります。
    必要なすべての権限がユーザーに付与されている場合は、選択した Bot とその依存 Bot の移行が開始されます。
    移行を終えると、正常に移行された Bot、関連する Bot Insight データ、公開されたダッシュボードが Automation 360 Control Room の公開ワークスペースにアップロードされます (.atmx ファイルがあるフォルダー)。公開ワークスペースに格納されるのは、Control Room から開始された Bot 移行だけです。
    それぞれの Bot の検証エラーの詳細は、Bot 移行結果に表示されます。エラーの詳細には、行番号、エラーの詳細、理由と推奨事項が含まれています。

    Bot 移行結果には、移行された Bot の数がそれぞれのステータスとともに表示されます。[ステータス] 列をクリックすると、Bot を特定のステータスでフィルタリングして、素早く分析できます。

    [理由] 列で、[移行の問題を見る] オプションをクリックすると、そのエラーの詳細な理由が表示されます。[移行の問題を見る] ダイアログ ボックスには、エラーが発生した行番号、エラーの概要、およびレビュー用の詳細なエラー レポートが表示されます。

    1. Bot をチェックアウトして、Bot に関連付けられている非公開ダッシュボードを移行します。
      非公開ダッシュボードは、最初に関連する Bot をチェックアウトしたユーザーについてのみ移行されます。
    2. [アクティビティ] > [進行中] ページで、進行中の移行アクティビティを確認します。
    選択した Bot の依存関係を確認し、Bot を移行する
    Enterprise 11 Bot または Enterprise 10 Bot を移行する方法については、次のビデオをご覧ください。

移行中にエラーが発生した場合は、以下のリソースを参照してください。

次のステップ

Bot 移行の確認 | 移行レポートを表示