Process Composer について

Process Composer とは、Automation 360 プラットフォーム全体で複数の製品を活用してインテリジェント オートメーション エクスペリエンスを実現できる環境です。

プロ開発者や市民開発者は、Process Composer のローコード機能で、エンドツーエンドのプロセス オートメーションを共同で構築することができます。Process Composer では、該当のユーザーに適切なデータを表示して、複数のチーム間でデータ交換を行うことができます。ドラッグ アンド ドロップ式の視覚的な単一インターフェースで、開発者は Bot、フォーム、ドキュメント処理、統合、API タスクを組み合わせた長期的なプロセス オートメーションを迅速に構築することができます。

Process Composer のメリット

プロ開発者や市民開発者は次のことができます。

  • 複雑なワークフローを最適化: マルチユーザー、マルチステップのタスクや承認を自動化することで、事業運営を部門の枠を越えてシンプル化します。
  • 従業員エクスペリエンスを改善: エンドツーエンドのプロセスを変革して、ロボット タスクを API と連携させます。必要に応じてヒューマンインザループを挿入することもできます。
  • 組織における業務生産性の向上: タスク間の時間が短縮され、サービス品質保証 (SLA) が実施され、選択したアプリケーション内でチームはアラートをすぐに受け取ることができます。

Process Composer の構成要素

Process Composer を構成する要素は次の 3 つです。

  • プロセスディスカバリーのコンポーネント: Process Composer でプロセスを見つけ、そこから習得 (参照) することができます。プロセスディスカバリーから生成されたアセットが 1 つのプロセス ワークフローとして、Process Composer でプロセス オートメーションになる可能性があります。
  • プロセス オートメーションの設計要素: Bot とフォームをリンクさせるプロセス オートメーションを作成したり設計したりすることができます。また、プロセス オートメーションには、Bot とフォームをトリガーしたり、両者間でのデータ フローを調整したりするロジックが含まれています。プロセス オートメーションには次の要素が含まれています。
    • 要求: プロセス オートメーションの固有インスタンスで、Bot とフォームの連携方法のテンプレートを定義します。
    • 初期データ: 通常、ユーザー入力のプロセスにフィードされ、最初のステップとなるフォームで使用されるデータになります。
    • プロセス オートメーションにおける一連のステップ: 以下のプロセス オートメーション要素を含めることができます。
      • フォーム タスク: ユーザーが行うタスクです。カスタマイズ可能な Web インターフェースを介して Bot を呼び出し、連携させることができます。
      • Bot タスク: これまで Bot ビルダーでビルドされていましたが、Process Composerで選択して取得することができます。Bot は特定の反復的なルールベースのタスクを自動化します。
      • API タスク: 指定された API に接続し、プロセス オートメーションで使用するデータを取得するタスクです。API タスクでは、プロセス オートメーションから呼び出されると、Bot タスクの場合に比べ、即座に応答することができます。
      • 承認タスク: レスポンダーにアラートを通知して、共有データを承認してもらうタスクです。
      • ドキュメントの検証: ドキュメントの承認が必要なタスクです。
      • 入力、出力、メタ変数: プロセス オートメーションの共有データが含まれます。
    • ロジック条件: [If/Else ペア] または [Else if] など、プロセス オートメーションの内部分岐や条件分岐を含めることができます。
    • 終了状態: 完了、失敗、キャンセルなどのステータスで、各要求 (プロセス オートメーションの固有インスタンス) をクローズします。
  • プロセス オートメーションの管理要素: プロセス オートメーションの作成後、チェックインしてデプロイし、Web インターフェースで他のユーザーが利用できるようにすることができます。また、プロセス オートメーションはインポート、エクスポート、実行、削除、チェックアウトが可能です。

Process Composer の図