デバイス プールの概要

デバイス プールは、ワークロード管理の自動化またはスケジュールされた無人の、自動化を実行するデバイスまたは同様の無人の Bot Runner マシンの論理グループです。たとえば、特定の部門やユニットのデバイス (システム全体タイプ) をグループ化してデバイス プールを作成できます。

概要

デバイス プールを使用して、Bot デプロイを Control Room インスタンスから利用可能な特定のデバイス セットに制限することができます。すると、デバイス プール内の任意のデバイスで Bot を実行できるため、デバイス プール内の利用可能なすべてのデバイスを利用できるというメリットが得られます。

また、デバイス プールを使用して、ワークロード管理キューから作業項目を処理することもできます。ワークロード管理は、デバイス プール内のさまざまなデバイスに作業項目を分散させます。このような作業項目の配分により、デバイスと Automation 360 ライセンスの最適な使用を通して効率的な Bot 処理が実現します。デバイス プールには、さまざまなタイプのデバイス (シングルユーザー デバイスやマルチユーザー デバイスなど) を含めることができます。

デバイス プールは、ワークロード管理、[Bot の実行]、[Bot のスケジュール] などの複数のオートメーション間で共有できるため、デバイスの使用率が向上します。

デバイス プールの仕組み

実行時にデバイス プールに無人の Bot を配置すると、 システムはプールから利用可能なデバイスを識別します。システムはプールから最初のデバイスで開始し、最初のデバイスがビジー状態であれば、次のデバイスをチェックし、システム全体のデバイスのリストから利用可能なデバイスに Bot を自動的に送信します。他の Bot をデプロイすると、デバイス プール内の他のデバイスで同時に実行できます。Bot をデプロイするときにデバイスを動的に割り当てると、Bot のデプロイをすばやく効率的に実行できます。

デバイス プールの高可用性 (HA)

デバイス プールは、無人ライセンスが自由に使える場合、Bot Runner マシンのビルトイン (HA) を提供します。1 台の Bot Runner マシンに関連付けられているわけではないので、Bot Runner マシンが何らかの理由で使用できなくなり、無人ライセンスのデプロイが自由になった場合でも、オートメーションに影響は生じません。スケジュールされたオートメーションは、次に利用可能な Bot Runner マシンで自動的に実行されるため、高可用性が提供されます。
注: ユーザー資格情報を処理する場合は、以下の点を考慮してください。
  • 認可されたユーザーには、1 つのユーザー資格情報しか付与できません。
  • デバイス プール内のすべてのデバイスがドメイン統合されており、Active Directory ユーザーがすべてのデバイスにアクセスできる場合、認可されたユーザーは、付与されたユーザー資格情報に応じて任意のデバイスにログインできます。
  • デバイス プールでの Bot の実行の詳細については、「Bot の実行に関する考慮事項」を参照してください。

デバイス プールの管理

デバイス プール管理者は、スケジュール設定のオートメーション化とワークロード管理に使用できるすべてのデバイス プールを作成、編集、表示できます。

デバイス プールの所有者またはコンシューマーは、自分が所有者またはコンシューマーであるデバイス プールのみ表示できます。デバイス管理タスクを実行できるのは、AAE_Pool Admin ロールを持つユーザー、または [すべてのデバイス プールを管理] 権限を含むカスタム ロールを持つユーザーのみです。

注: リスト内に項目を表示するには、デバイス プールを作成する必要があります。

デバイス プール名で検索すれば、デバイス プールに簡単にアクセスできます。

  • 列をクリックすることで昇順および降順にソートできます。Shift キーを押しながら複数の列をクリックすることで、最大 3 つの列をソートできます。2 つの列を追加で並べ替えることができます。ソートは、現在表示されているデータだけではなくテーブル全体に対して実行されます。最後に実行したソートはメモリに保存され、セッションごとにユーザーによって適用されます。
  • ドラッグ アンド ドロップ操作を使用して、列を左右に移動する。
  • 列の末尾にカーソルを合わせ、ドラッグして列のサイズを変更します。