E メール パッケージの [接続] アクションの使用

E メール サーバーとの接続を確立するには、E メール パッケージで [接続] アクションを使用します。これは、E メール関連のタスクを自動化するときに使用する最初のアクションです。

前提条件

OAuth 2.0 を使用して、E メール オートメーションのために E メール サーバーで認証することができます。お使いの E メール サービス プロバイダーに基づいて、適切な手順を実行してください。
  • Outlook/Office 365
    • クライアント資格情報フロー認証モードを使用する場合は、次の手順を実行します。
      1. Microsoft Azure Potal にログインします。
      2. アプリケーションを Microsoft ID プラットフォームに登録して、クライアント ID とテナント ID を取得します。「アプリケーションを登録する」を参照してください。
      3. クライアント シークレットを追加します。

        クライアント シークレットを追加する」を参照

      4. 接続する E メール サーバーに基づいて、適切な手順を実行してください。
    • PKCE を使用した認証コード認証モードを使用する場合は、次の手順を実行します。
      1. Microsoft Azure Potal にログインします。
      2. アプリケーションを Microsoft ID プラットフォームに登録して、クライアント ID とテナント ID を取得します。「アプリケーションを登録する」を参照してください。
      3. アプリケーションの登録時に、リダイレクト URI を http://localhost:9999/callback に設定します。
      4. IMAP、POP3、SMTP に対して委任タイプの権限を追加し、アプリケーションに Microsoft Graph の必要な権限を付与します。

    次のプレイリストのビデオでは、[E メール接続] アクションでの OAuth 2.0 認証の設定と使用に関する情報を提供しています。

    注: メールボックスが [ループ] アクション内で使用される場合、オートメーションを実行するために割り当てられているユーザーを確実に登録してください。詳細については、「アプリケーションへのユーザーおよびグループ割り当てを管理する」を参照してください。
  • Gmail
    PKCE を使用した認証コード認証方法を使用して Gmail でアプリケーションを認証するには、次の手順を実行します。
    1. Google Cloud Platform (GCP) で OAuth2.0 設定を構成し、Automation 360 を G Suite アプリケーションに接続するために必要な資格情報を取得します。
    2. プロジェクトを作成したことを確認します。

      プロジェクトの作成」を参照してください。

    3. クライアント ID とクライアント シークレットを生成します。

      OAuth 2.0 の設定」をご覧ください。

      注:
      • [Web アプリケーション] オプションを選択します。
      • 次の承認済みのリダイレクト URI を追加します。http://localhost:8888/Callback
    4. 次の手順を実行して、Automation 360 への接続に使用するユーザー名にユーザー同意を設定します。
    注:
    • クライアント資格情報フローは Gmail をサポートしていません。
    • クライアント資格情報および PKCE を使用した認証コード認証モードは、Yahoo と MSN の E メール サーバーをサポートしていません。
Important: 両方の認証モード (クライアント資格情報および PKCE を使用した認証コード) を使用する場合は、2 つの個別のアプリケーションに登録する必要があります。
注: Exchange Web Services サーバーに接続するときに、多要素認証 (MFA) を無効にする必要があります。これは、MFA が有効になっている可能性があるすべての組織レベルのセキュリティ ポリシーも対象となります。MFA が完全に無効になっていない場合は、接続エラーまたは承認エラーが発生する可能性があります。ただし、それでも MFA を使用する場合は、次の記事の情報を確認してください (接続への成功が保証されないことに注意してください:

Azure EWS の多要素認証 (A-People のログインが必要)

この アクション により、E メール サーバーの資格情報と詳細を指定し、この情報をセッション名に関連付けることができます。サーバー情報の入力が 1 回で済むように、他の E メール アクション にもこの同じセッション名を使用します。

手順

E メール サーバーと接続を確立するには、以下の手順に従ってください。

  1. アクション パレットで、E メール パッケージの [接続] アクションをダブルクリックまたはドラッグします。
  2. セッション名を入力します。
  3. [Outlook]、[E メール サーバー]、[EWS] からオプションを選択し、Microsoft Outlook または E メール サーバーと接続するかどうかを指定します。
    Microsoft Outlook との接続を確立すると、E メール メッセージは共有メールボックスから処理されます。Outlook アプリケーションで共有メールボックスが設定されていることを確認します。
    注:
    • この機能は、Outlook の場合のみサポートされます。
    • 共有メールボックスのメールボックス一覧から 1 つだけ選択することができます。
    • Bot がカレンダーの招待状をメール オブジェクトとして選択しないため、Outlook で会議の招待状が読み込まれません。この機能は現在サポートされていません。
    • [Outlook] オプションを選択した場合は、追加の詳細を指定する必要はありません。
    • [E メール サーバー] オプションを選択した場合は、次のフィールドに入力します。
      注: さまざまな E メール サーバーに使用するホストおよびポートについては、「E メール サーバーの設定」をご覧ください。
    • [EWS] オプションを選択した場合は、以下のフィールドに入力します。
      • Exchange のバージョン: 組織で使用しているバージョンを選択します。
        • Exchange Server 2013
        • Exchange2010_SP2
        • Exchange2010_SP1
        • Exchange2010
        • Exchange2007_SP1
      • Azure クラウド: 組織で使用している製品を選択します。
        • Azure Global: Microsoft 365 Commercial バージョン (login.microsoftonline.com) のユーザー向け
        • Azure US GCC High: Microsoft 365 Government バージョン (login.microsoftonline.us) のユーザー向け
      • 任意: ドメイン名:
        • Microsoft 365 のユーザーがこのフィールドを空白のままにすると、Automation Workspacesmtp.office365.com を使用してサーバーに接続します。
        • Microsoft 365 ユーザーが [ユーザー名] フィールドにドメイン名を入力した場合は、このフィールドに「smtp.office365.com」と入力する必要があります
        • Microsoft 365 のユーザーでない場合は、組織のドメイン名を入力してください。それ以外の場合、Automation Workspace では [ユーザー名] フィールドに入力したドメイン名が使用されます。
      • 認証モード: 次の認証モードから選択します。
        注: Automation 360 v.27 以降では、認証タイプ [OAuth2-Silent 認証モード] は [OAuth2-ROPC] に、[OAuth2-Interactive 認証モード] は [OAuth2-Implicit] に名称が変更されます。

        EWS を使用した共有メールボックスへの接続に問題がある場合は、「EWS エラーで共有メールボックスに接続できない (A-People のログインが必要)」を参照してください。

        選択した認証モードに応じて、以下のフィールドの詳細を適宜指定する必要があります。
        • ユーザー名: E メール サーバーへのアクセスに使用するユーザー名を入力します。

          たとえば、john.smith@myCompanyName.com です。

        • パスワード: 指定したユーザー名のパスワードを入力します。
        • [クライアント ID]、[テナント ID]、[リダイレクト URI]、および [クライアント シークレット] フィールドには、Azure Potalのアカウントに提供されている情報を入力します。
        • テスト接続: [テスト接続] をクリックしてアカウントにサインインし、認証に要求された許可を受け入れ、サーバーとの接続を確立します。
          注:
          • デスクトップ操作を行い、[テスト接続] をクリックしても、変数 (Credential、Credential 変数、Sting 変数など) については、現在サポートされていません。
          • デスクトップ操作を実行し、[テスト接続] をクリックしてアカウントにサインインする場合、次のリダイレクト URI を追加します: https://outlook.office365.com
        [ユーザー名]、[パスワード]、[テナント ID]、[クライアント ID] および [クライアント シークレット] フィールドについては、次の [資格情報]、[変数] または [安全でない文字列] タブから選択します。
        • 資格情報: 資格情報 Vault で利用可能な値を使用します。
        • 変数: 値を格納するユーザー定義変数を使用します。
        • 安全でない文字列: 値を手動で入力します。
  4. [保存] をクリックします。