Automation 360 v.24 Community Edition リリース ノート

リリース日: 2022 年 3 月 22 日

Automation 360 v.24 (ビルド 12350) リリースの Community Edition で最新情報をご確認ください。

注: Community EditionAutomation 360 v.24R2 パッチの詳細については、「Internet Explorer 11 EOL 用の Automation 360 v.24R2 リリース ノート」を参照してください。

Automation Workspace

重要: このリリースには、オプションBot エージェントの更新が含まれています。v.24 の新機能 (Bot の移行、ブラウザ、DLL、Process Discovery、レコーダー パッケージ への更新を含む) を使用するには、このリリースで使用可能な Bot エージェント を更新してください。ただし、既存の Bot を実行する場合は、Bot エージェント をこのリリースに更新する必要はないことにご注意願います。
このリリースへの更新の詳細については、以下のリソースを参照してください。
最新情報
Microsoft Edge Chromium の活用

次の目的で Microsoft Edge Chromium ブラウザ拡張機能を使用できるようになりました。

  • Bot エージェント プロキシ構成
  • デバイスの資格情報の自動入力

Automation Workspace のブラウザ要件

ターンアラウンド タイムの短縮

Bot Runner デバイスからログ ファイルをキャプチャすることで、問題に関する情報収集にかかる時間を短縮することができるようになりました。ログ ファイルを保存するには、Bot エージェント 診断ユーティリティで新しいコマンド -collectlogs を使用します。

Bot エージェント 診断チェックの実行

AISense Recorder の機能強化

AISense Recorder を使用して、日本語インターフェースおよび日本語と英語のインターフェースの組み合わせを使用するアプリケーションを自動化できるようになりました。

リモート アプリケーションからタスクを記録する AISense

Bot 間でのメタデータのコピーのサポート

[共有クリップボードにコピー] オプションを使用して、Bot 間で画像ファイルやメタデータ ファイルをコピーできるようになりました。

SOAP Web サービスおよび REST Web サービス パッケージの待機時間オプション (Service Cloud ケース ID: 00756730、00792793、01255869、01753287)

Bot の作成時に、REST リクエストと SOAP リクエストで アクション のタイムアウト値を設定できるようになりました。Bot がタイムアウトになるまでに、サーバーからのレスポンスを待機する時間を指定するには、[アクションの完了を待機] フィールドに待機時間 (ミリ秒単位) を設定できます。数値または変数を入力するか、グローバル値を指定することができます。

E メール パッケージで新しい HTML エディターを使用したテキストの書式設定

E メール パッケージ で [送信]、[返信]、および [転送] アクション を使用するときに、新しい HTML デザイン エディターで E メールのレイアウトや本文を作成およびカスタマイズできるようになりました。エディターのツールバーを使用して、テキストにさまざまな変更 (太字や斜体などの書式効果の適用、リンクの挿入、フォントやサイズの変更など) を加えることができます。デザイン エディターからコンテンツをコピーして、他のウィンドウに貼り付けることができます。

タスク Bot パッケージでの子 Bot への Window 変数の受け渡しのサポート (Service Cloud ケース ID: 00691890、00804359、01258948、01764292)

タスク Bot パッケージ の [実行] アクション で、[入力値] フィールドを選択して子 Bot に渡す値または変数を入力するときに、Window 型の変数を選択して、親 Bot から子 Bot にこの変数を渡すことができるようになりました。

REST Web サービス パッケージのコンテンツ タイプ フィールドの新しいオプション (Service Cloud ケース ID: 00666852、00789910、00771194、00785116、00825945、01762199)

REST Web サービス でファイルとデータをアップロードするときに、multipart/form-data オプションを使用できるようになりました。multipart/form-data は、ファイル、非 ASCII データ、バイナリ データを含むフォーム要素を送信するときに使用できるコンテンツ タイプです。このオプションは、POSTPUTPATCH などの アクション に使用できます。

SOAP Web サービス パッケージのカスタム区切り文字オプション

XPath 固有のレスポンスの場合、カスタム区切り文字オプションを使用して、SOAP レスポンスの戻りコンテンツを区切ることができます。[カスタム区切り文字] フィールドに 1 つの文字または変数を指定できます。区切られたレスポンスの出力は完全な文字列になります。

DLL パッケージ の [関数を実行] アクション の新しいオプション (Service Cloud ケース ID: 00830568、01063654、01259336、01767965)

DLL パッケージ の [関数を実行] アクション で、C# DLL が Windows API と連携してシステム関連操作 (キーボード操作、マウス クリック、ウィンドウ切り替えなど) を実行するときに、中間ウィンドウ (AAZeroSizeForm) が表示されることがあり、Bot の実行時にユーザーの操作が中断されることがあります。場合によっては、オペレーティング システム UI で DLL 関数を介してキーボード操作、マウス クリック、ウィンドウ切り替えなどの アクション を実行するために DLL 関数が Windows API と連携しないことがあります。このような場合に、[バックグラウンドで関数を実行する] チェックボックスをオンにして中間ウィンドウ (AAZeroSizeForm) をバイパスし、フォームのないコンソール アプリケーションで C# DLL を実行できます。またこの機能により、[バックグラウンドで関数を実行する] チェックボックスがオンの場合に DLL 実行のパフォーマンスが向上します。

Bot エディターでの自動スクロールのサポート (Service Cloud ケース ID: 00730747)

大量のコード行の Bot を作成または編集する場合に、ページで アクション を上下にドラッグすると、ページが自動的に上下にスクロールするようになりました。この機能はフロー ビューとリスト ビューの両方でサポートされています。

新しい JSON パッケージ

JSON パッケージ を使用して JSON データを自動化できます。JSON テキストやファイルから必要な情報を抽出し、その値を直接 Bot で使用できるようになりました。

Json パッケージ

エラー ハンドラー パッケージのキャッチ アクションの新しいオプション (Service Cloud ケース ID: 00766117)
エラー ハンドラー パッケージ では、[キャッチ] > [エラー発生時に次のアクションを続行] オプションを使用して、[キャッチ] ブロック内の アクション からのエラーを無視できるようになりました。[エラー発生時に次のアクションを続行] チェックボックスをオンにすると、[キャッチ] ブロック内 アクション からエラーがある場合でも、例外はスローされず Bot はエラーを無視し、次のアクションを続行します。
注: この機能強化は、[キャッチ] ブロック内でネストしているすべての アクション に適用されます。たとえば、メインの [キャッチ] アクション の内部に [試行/キャッチ] アクション があり、メインの [キャッチ] アクション でこのチェックボックスがオンの場合、ネストされたブロック内の アクション からのエラーはすべて無視されます。
文字列パッケージの機能強化

文字列 パッケージ の [テキストを抽出] アクション で、[以降] または [以前および/または以降] オプションを使用するときに、ファイル内で 1 ~ 999,999 回の範囲で出現する従属文字列を、指定した元の文字列から抽出できるようになりました。

特定の日付でのファイルの検索

特定の日付に作成または変更されたファイルを検索できるようになりました。このためには、各種 パッケージ の [ファイルの日付] 条件で使用できる新しい [日付] オプションを使用します。

この機能は、以下の パッケージアクション で使用できます。
  • ファイル パッケージ
    • [デスクトップ ファイルをコピー] アクション
    • [削除] アクション
    • [印刷] アクション
    • [複数のファイルを印刷] アクション
    • [名前を変更] アクション
  • フォルダー パッケージ
    • [コピー] アクション
    • [削除] アクション
    • [名前を変更] アクション
  • [If > ファイルの日付] 条件
  • [ループ > While > ファイルの日付] 条件
Excel の高度な操作パッケージの新しいアクション (Service Cloud ケース ID: 01263892、01782290)

Microsoft Excel ワークシートで アクション を実行するときに、Excel の高度な操作 パッケージ の新しい [リアルタイムでの画面更新を無効または有効にする] アクション を使用して、リアルタイムでの画面更新を無効または有効にできるようになりました。この アクション は、大規模なデータセットを扱う際に、実行時の Excel ベースのオートメーションのパフォーマンスを向上する上で有用です。

Excel の高度な操作 でのワークシート操作

Internet Explorer (IE) モードの Chromium ベースの Microsoft Edge での レコーダー 条件の使用
次の パッケージ では、IE モードの Chromium ベースの Microsoft Edge で [オブジェクトが存在します] および [オブジェクトが存在しません] レコーダー 条件を使用できるようになりました。
  • ループ > While 条件
  • 待機 > 条件を満たすまで待機します
  • If パッケージ
ブラウザ パッケージとウィンドウ変数の Internet Explorer ブラウザのサポート
  • ブラウザ パッケージ の以下の アクション で、Internet Explorer ブラウザがサポートされるようになりました。
    • 開く
    • 閉じる
    • 戻る
    • ソースコードを取得
  • [ブラウザ] オプションで、アクティブなタブのリストから Internet Explorer のタブを選択できるようになりました。

ブラウザ パッケージ

日時 パッケージの機能強化
[日時] > [代入] アクション の [変数] オプションが強化され、2 つのオプションに分割されるようになりました。
  • 日時: 日付、時刻、およびタイム ゾーンを手動で選択し、日時変数に代入できます。
  • 変数: 日時 変数や、日時 をサブタイプとして指定できるその他の変数 (ディクショナリ、レコード、リスト変数など) を選択できます。

[代入] アクションの使用

レコーダー パッケージの機能強化

同じフレーム ソースの複数の IFrame や、Google ChromeMicrosoft Edge Chromium ブラウザで実行時に読み込まれる IFrame を持つクロスドメイン IFrame 内のオブジェクトをキャプチャおよび自動化できるようになりました。これは、[レコーダー] > [キャプチャ] または [記録を開始] オプションを使用して実行できます。このサポートは、オフラインの Google Chrome 拡張機能でも使用できます。

レコーダー パッケージ

Google ChromeMicrosoft Edge Chromium, および Mozilla Firefox ブラウザのポップアップウィンドウとダイアログボックスをサポート (Service Cloud ケース ID: 00762207、00769773、00781196、00786646、00777907、00795677、00785995、00808600、00811044、00767486、01282172、01286665、01256750、01762040)

対応ブラウザで Web ページを自動化する際に、表示されるポップアップ ウィンドウ、アラート ダイアログ ボックス、確認ダイアログ ボックス、プロンプト ダイアログ ボックスをキャプチャできるようになりました。これは、[レコーダー] > [キャプチャ] または [記録を開始] オプションを使用して実行できます。

レコーダー パッケージ

Google Chrome ブラウザでの IFrame のソース コードの取得
Google Chrome ブラウザで [ブラウザ] > [ソースコードを取得] アクション を使用して、IFrame のソース コードを取得できるようになりました。新しい [オブジェクトをキャプチャ] オプションを使用して、これらの IFrame をキャプチャできます。
注: [オブジェクトをキャプチャ] 機能は任意で、IFrame のソース コードを取得するためにのみ使用されます。
Google Chrome ブラウザの IFrame 内での JavaScript の実行

Google Chrome ブラウザで、[ブラウザ] > [JavaScript を実行] アクション を使用して、IFrame を含むページで JavaScript を実行できるようになりました。新しい [オブジェクトをキャプチャ] オプションを使用して、JavaScript を実行する IFrame をキャプチャできます。

注: [オブジェクトをキャプチャ] 機能は任意で、IFrame 内で JavaScript を実行するためにのみ使用されます。
Excel の基本操作パッケージのグローバル セッションのサポート
  • パッケージ Excel の基本操作 のグローバル セッション オプションがサポートされるようになりました。[グローバル セッション] オプションを使用して、Microsoft Excel セッションを複数の Bot で共有して、同じ Excel ワークシートを複数の Bot で使用することができます。
  • [セッション名] フィールドは、[Excel セッションを作成] に名前が変更されました。

Excel の基本操作 の [開く] アクション の使用

数値型データを保持するデフォルト変数
Bot のビルドまたはテストで、変数パレットにあるデフォルトの数値変数 SampleNumber を使用できるようになりました。
注: デフォルトの数値変数は、現在、新しい Bot でのみ使用可能です。
パスワードで保護されたファイルのエクスポートとインポート
不正なアクセスや悪意のある編集操作からの保護機能を提供してセキュリティを強化し、またプライバシーを保護するために、エクスポートおよびインポート機能が強化され、パスワード オプションが追加されました。この機能により、以下の操作を実行できるようになりました。
  • Control Room からエクスポートするファイルにパスワードを設定する。
  • パスワードで保護されたエクスポート ファイルを Control Room にインポートする。

Bot をエクスポート | Botをインポート

Git 構成の新しいオプション (Service Cloud ケース ID: 00782957、00837059、00687394、00783715、00714059、00659476、00749755、00786233、00748166、00776417)
Git 構成に対して以下の操作を実行できるようになりました。
  • Git 構成の設定時に HTTPS または SSH のいずれかの認証方法を選択する。SSH 認証方式は、パブリック キーとプライベート キーのペアを使用して認証するため、より安全です。
  • Git コミットのプッシュ先ブランチを指定する。これは、チームの連携やワークフローの管理に役立ちます。
  • プロキシ サーバーを使用して Git リポジトリに接続します。

Control Room でのリモート Git リポジトリの構成 | Git リポジトリからの Bot の復元

Automation Co-Pilot for Business Users

最新情報
Automation Co-Pilot での Microsoft Edge Chromium と Safari のサポート

Automation Workspace でフォームとプロセスを作成し、Microsoft Edge Chromium ブラウザと Safari ブラウザの Web インターフェースでリクエスト、タスク、Bot を実行できるようになりました。

Automation Workspace のブラウザ要件

パスワード フィールドの作成と機密情報の非表示 (Service Cloud ケース ID: 00714159、01063512)

Automation Workspace で、フォーム ビルダーで [パスワード] 要素を使用してパスワード フィールドを作成できるようになりました。Web インターフェースで [パスワード] 要素を使用して、初期フォームのパスワード フィールドにマスクされたテキストを追加し、機密情報を非表示にできます。

Process Composer について | パスワード要素の動作

リクエストに対する参照 ID の機能強化

プロセスに関連付けられている参照 ID が、[リクエスト] ページの [参照] 列に表示されるようになりました。参照 ID は、プレフィックスと、プロセス キーから作成される番号を組み合わせたものです。プロセス キーは、プロセスを初めて編集するときに入力できます。この参照 ID は、対応するプロセスからリクエストが作成されるたびにインクリメントされます。

参照 ID のプロパティ | プロセスを構成する

タスクの [キャンセル] ステータス

[タスク] ページの [キャンセル] ステータスにより、タスクをフィルタリングできるようになりました。このステータスでは、ユーザーによってキャンセルされたタスクであることを示すため、フィルタリングされた結果の横に [キャンセル] ラベルが表示されます。ステータスバーのドロップダウン メニューから、このステータスでフィルタリングできます。

タスクのフィルタと検索

URL パラメーターによる初期フォーム要素の入力

初期フォーム URL の特定のパラメーターを入力するクエリ スクリプトを作成することで、リクエストの作成時に初期フォーム要素を入力できるようになりました。これらのパラメーターは、[日付]、[数字]、[テキストボックス]、[時間] 要素のみに適用されます。

サポートされている要素の URL パラメーターを構築する

[ラベル] 要素の更新を使用したフォームのテキストのカスタマイズ

[ラベル] 要素を使用して、太字、斜体、下線などの書式効果の適用、フォントのサイズや色の変更など、フォームのテキストをさまざまな方法でカスタマイズできるようになりました。これらのオプションにより、Web インターフェースの初期フォームで特定のメッセージやテキスト (次のステップ、警告、エラーなど) がレンダリングされるときに、これらをハイライトできます。

[ラベル] 要素には以下の書式設定オプションがあります。
  • 重要
  • フォントの色
  • フォント サイズ
  • テキストの配置

ラベル要素の使用

テーブル内の列の検索とフィルタリング

フォーム ビルダー画面で、[テーブル] 要素の [列のフィルタリングを有効にします] チェックボックスをオンにすると、Bot の実行時にユーザーが使用可能なすべての列のコンテンツを検索し、フィルタリングできます。

[テーブル] 要素を使用して初期フォームでテーブルをレンダリングするときに、値でテーブルの各列を検索できるようになりました。

[テーブル] 要素の使用

Discovery Bot

最新情報
記録に名前を付けて保存する

プロセスの記録後に、その記録に名前を付けて保存できるようになりました。記録の名前は、そのプロセスの [記録] ページに表示されます。

Discovery Bot ビジネスプロセスの記録
記録の説明の共有

プロセスの [記録] ページを使用して、プロセスの記録に説明を指定できるようになりました。記録のコンテキストと目的をアナリストと共有するには、[記録] ページの [説明] フィールドを使用します。指定された説明は、PDD にも表示されます。

Discovery Bot ビジネスプロセスの記録
記録の削除

プロセスを記録した後で、レビューのために記録データをアナリストに提出しない場合には、そのプロセスの [記録] ページを使用して記録を削除できます。[記録] ページの [削除] オプションを使用して、記録を削除します。

Discovery Bot ビジネスプロセスの記録
Automation Co-Pilot Desktop Assistant を使用したビジネスプロセスの記録

Control Room にサインインせずに、Automation Co-Pilot Desktop Assistant を使用してビジネスプロセスを記録できるようになりました。ビジネス プロセスを記録するには、デスクトップの Automation Co-Pilot アイコンをダブルクリックして Automation Co-Pilot Desktop Assistant を開始します。

Automation Co-Pilot デスクトップ アシスタントを使用した Discovery Bot プロセスの記録
カスタム オポチュニティの機能強化

カスタム オポチュニティの潜在的コストと潜在的削減額を更新し、プロセス図に変更を保存できるようになりました。さまざまな記録のステップを確認し、プロセス図の中で変更を行うときに、潜在的コストと潜在的削減額をいつでも更新できます。

オポチュニティの確認、Bot への変換、PDD の生成
PDD の機能強化

PDD に示されている URL リンクをクリックすると、Discovery Bot 内でプロセス図全体が表示されるようになりました。PDD では、100 を超える数のステップを選択すると、プロセス図は表示されません。

オポチュニティの確認、Bot への変換、PDD の生成
修正
Service Cloud ケース ID 説明
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Community Edition および無料体験版で、5 つ以上のプロセスを作成・削除できるようになり、自動生成オポチュニティも失敗しなくなりました。オポチュニティは最大 5 つまで作成可能です。