Automation 360 ソフトウェア ライフサイクル ポリシー

Automation Anywhere ソフトウェア ライフサイクル ポリシーは、イノベーションおよび機能強化を迅速に提供することを目的としています。このポリシーを通じて、お客様に予測可能性、品質、そして重要なことに、最新のイノベーションと機能強化への中断のないアクセスを提供するため、お客様はいつ、どのようにこれらの機能強化を導入するかをコントロールできます。

注: 相違が明示されていない限り、このページに記載されているポリシーは、Automation 360 クラウドオンプレミスの両方のデプロイに適用されます。

概要

ソフトウェア ライフサイクル ポリシーでは、Control RoomBot エージェントパッケージで、変更管理を支援しながら、機能強化による最新のソフトウェア更新を提供します。

当社のポリシーは、お客様の体験を向上させるために、機能、バグ修正、その他の機能強化へのより迅速なアクセスを提供することを目的としています。
  • 予測可能性: 頻繁で定期的なデプロイ サイクルにより、予測されたリリース頻度で、以前より早く、新しい強化されたパッケージにアクセスできます。
  • 新機能のデプロイ: Bot への変更の導入をコントロールすることで、新機能をテストし、お客様のペースでデプロイできます。
  • 品質: Automation 360 クラウドからの自動デプロイによって、重要なバグおよびセキュリティの修正を含む新しいパッケージを使用できます。
  • 中断のないアクセス: 既存の構成を中断することなく、パッケージを更新できます。
  • 下位互換性: 変更内容を以前のバージョンのパッケージに戻すオプションを引き続き保持しながら、Bot を安全に更新するオプションが追加されました。

以下の画像は、このライフサイクル ポリシーのメリットを示しています。

Automation 360 でパッケージを使用するメリットを表示した画像

Bot エージェント の更新

新バージョンの Bot エージェントが利用可能になると、デフォルトでは、Bot エージェントは、既存の Bot 機能に影響を与えることなく、お客様のデバイスのプール全体に自動的にデプロイされます。ただし、Control Room 管理者は、このデフォルトの更新機能を無効にして、手動で Bot エージェントを更新することができます。手動更新で必須の更新の場合は、ユーザーに Bot エージェントを更新する必要があることが通知され、Bot エージェントが更新されるまで、これらのデバイスのすべての Bot の実行が停止します。

標準的なデバイス Amazon Machine Image (AMI) を使用してデバイス プールを個別のスケジュールでデプロイする比較的大規模なデプロイの場合、これらの更新には、調整、変更管理プロセス、お客様の環境での承認が必要になります。そのため、Automation 360 は、6 か月ごとのリリースに対応する下位互換性のある Bot エージェントをサポートします。

Automation 360 V.24 リリース以降、2 つの任意の更新と、必須と宣言される可能性のある 2 つの更新を含む、4 つの Bot エージェントの更新が毎年リリースされる予定です。任意の更新をスキップして、次回の必須の Bot エージェントの更新へ更新することができます。

第 2 四半期と第 4 四半期のリリースは、任意の Bot エージェント更新となるため、Bot エージェント更新をスキップすることができます。ただし、第 1 四半期と第 3 四半期の更新は、必須の Bot エージェント更新が含まれる場合があります。Control Room リリースで、必須の Bot エージェント更新が必要な場合は、3 か月前にお客様に通知されます。

パッケージ の更新

Automation 360 v.24 リリース以降、パッケージの配信は、メイン プラットフォームの更新とは別に開発されます。これにより、今後は、必要な変更と修正に迅速に対応し、パッケージで更新を柔軟に配信できるようになります。

この機能により、四半期ごとのリリース頻度で予想どおりにリリースされたときに、新しいパッケージと新しいパッケージ バージョンを Automation Anywhere クラウドから自動的にダウンロードできるようになりました。これらのダウンロードされたパッケージは、デフォルトのパッケージとなるため、お客様は、これらのパッケージ バージョンが使用可能になったときに、継続的に使用し始めることができます。

この機能は、以下の表にリストするとおり、クラウドオンプレミス Control Room のインスタンスでは、それぞれ異なる方法で有効化されます。

シームレスなパッケージの更新機能 クラウド Control Room オンプレミス Control Room
Automation Anywhere クラウドからのパッケージのダウンロード デフォルトで有効であり、無効にすることはできません。 デフォルトでは無効でありますが、有効にすることができます。
ダウンロードしたパッケージをデフォルト バージョンに設定 デフォルトでは有効でありますが、無効にすることができます。 デフォルトでは有効でありますが、無効にすることができます。
  • クラウド ユーザー: 自動パッケージ ダウンロード機能は、すべての領域のすべての Control Room インスタンスで同時に有効にすることができるようになりました。

    Control Room の更新がお客様の領域で入手可能になる前に、現在の Control Room バージョンで最新のパッケージを使用し始めることができます。

  • オンプレミス ユーザー: この機能はデフォルトでは無効ですが、パッケージ管理者によって有効にすることができます。

最新バージョンは、最新のイノベーションとすべてのコード、以前のバージョンからのセキュリティ修正を提供しているため、Bot 開発者は、常にパッケージの最新バージョンを使用することをお勧めします。ただし、管理者はいつでもこのデフォルトの動作を変更し、パッケージを検証した後に、それらを開発者に展開することができます。この新しい パッケージ バージョンは、既存のプラットフォーム バージョンと下位互換性もあります。

この機能は既存の Bot には影響しないため、変わらず実行が継続されます。特定のパッケージ バージョンで開発された Bot は、Bot 開発者が明示的に変更しない限り、常にそのように実行し続けます。これにより Bot 開発者は、柔軟に、準備が整った時点で新しいパッケージ バージョンを導入することができます。Bot 開発者は、Bot エディター ビューで Bot を明示的に編集して、新しいパッケージ バージョンを使用する必要があります。

パッケージのサポートと非推奨のポリシー

パッケージのサポートと非推奨のポリシーは、Bot の有効期間を延長し、Bot を最新の状態に保つためのメンテナンス労力全体を削減することを目的としています。設計の考慮事項は、Bot の機能を維持するために必要とされる Bot の変更を最小限にすることです。
注: このポリシーは、Control Room リリース v.23 から有効となります。
2 年以上サポートされるパッケージ バージョン
リリースされたパッケージ バージョンは、リリース後 2 年以上はサポートが継続されます。2 年後でも、パッケージ バージョンは、非推奨にならない限り、サポートが継続されます。

通常、パッケージが非推奨になった場合は、新しいバージョンのパッケージが使用可能になります。パッケージについて報告されたすべての問題およびセキュリティ修正は、バックポートされることなく、最新バージョンで修正されます。

パッケージ バージョンの非推奨化が予定された場合は、3 か月前にお客様に通知されます。重大なセキュリティの脆弱性がある場合は、事前に通知するための最大限の努力をします。

パッケージ バージョンと Bot エージェントおよび Control Room との互換性
パッケージ バージョンとこれらのバージョンを使用する Bot は、パッケージ バージョンのリリース後 2 年以内にリリースされたすべての Control RoomBot エージェントの バージョンと互換性があります。これらのサポートされるパッケージ バージョンを使用する Bot は、Control RoomBot エージェントのバージョンと互換性を持つように構成する必要はありません。
パッケージ バージョンの非推奨ポリシー
重要なセキュリティの脆弱性を修正する必要がある場合を除き、パッケージ バージョンがそれらのリリース後 2 年以内に非推奨になることはありません。修正が必要な場合は、修正された新しいパッケージ バージョンが利用可能になります。
最小限の Bot の変更
パッケージ バージョン サポート ポリシーの目的は、既存の Bot を変更し、それらの機能を維持するために必要な労力を最小限にすることです。

特定のパッケージ バージョンを使用する Bot は、既存のパッケージ バージョンがサポートされている場合、そのパッケージ バージョンを使用するために更新する必要はありません。ただし、Bot の有効期間を延長するために Bot を開発する場合は、パッケージ の最新バージョンを使用することをお勧めします。Bot 内で使用されるパッケージ バージョンは、Bot がサポートされた状態を維持するために、非推奨になる前に更新する必要があります。

Bot のライフサイクル

Bot の設計の前提条件は、Bot で使用されているパッケージのバージョンが、Bot を実行するために使用されている Control Room に存在していることです。開発者は Bot を昇格させる前に、Bot で使用されているパッケージ バージョンと上位の環境のパッケージ バージョンが一致していることを確認することをお勧めします。

下位のソフトウェア バージョン上の Bot を上位の環境に昇格させる場合 (たとえば、テスト環境から本番環境) は、Bot の依存パッケージが含まれていることを確認します。これによって、ターゲット環境には Bot が必要とするすべてのパッケージ バージョンが確実に含まれます。
注: 一部のパッケージ バージョンは、Control Room または Bot エージェントの以前のバージョンとの下位互換性を備えていません。そのため、Control Room 環境の更新段階では、このような非互換のパッケージ バージョンの使用は避けてください。

次のページも参照してください: オンプレミス Control Room の自動パッケージ更新.