移行のベスト プラクティス

移行を正常に完了するためにも、移行プロセス (BotBot InsightIQ Bot の移行) および Bot ScannerControl RoomCredential Vault のベスト プラクティスとガイドラインを確認してください。

Bot Scanner

Bot Scannerを使用して移行の準備状況を確認する場合は、次のベスト プラクティスを考慮してください。

  • Enterprise 11 または Enterprise 10 Control Room リポジトリのコピーを作成してください。

    Bot Scannerを実行するデバイス上に Control Room リポジトリのコピーを作成します。

  • 最新バージョンの Bot Scannerを使用してください。

    Bot Scannerの新しいバージョンは、Automation 360 の各リリースで利用できるようになります。最新バージョンでは、Enterprise 11 または Enterprise 10 のコマンドと機能のサポートが追加されているため、移行時期を決定する目安になります。

  • Bot Scannerは、常に Enterprise 11 または Enterprise 10 リポジトリのコピーで実行してください。
  • 複数の Control Room インスタンスの Bot を混在させないでください。たとえば、Control Room インスタンスが 2 つある場合、両方の Control Room インスタンスの Bot を同じ場所にコピーし、その場所を Bot Scannerで使用してどちらの Bot もスキャンするような使い方は避けてください。
  • Bot Scanner レポートを入念に確認してください。

    このレポートは、移行の準備ができている Bot を判断したり、サポートされていないコマンドと機能のサポートが利用可能になる時期を判断したりするのに役立ちます。サポートされていないコマンドと機能のタイムラインを理解することで、移行時期を決定することができます。

Control RoomCredential Vault

  • Automation 360 をインストールする前に、Enterprise 11 または Enterprise 10 Control Room リポジトリとデータベースのバックアップを作成して保存してください。

    既存の Enterprise 11 または Enterprise 10 の自動化が中断されないように、このバックアップを使用して移行を実行します。

  • Enterprise 11 または Enterprise 10 データベースのバックアップを復元するときは、データベースの名前を変更しないでください。
  • 移行には、Automation 360 がすでにインストールされているマシンを使用しないでください。
  • Credential Vault はエクスプレス モードで構成してください。

Bot のビルド

Enterprise 11 または Enterprise 10 で新規に Bot をビルドする場合、Automation 360 への移行が容易になるように、以下の点に留意してください。
注: これらの考察は、主にデュアル環境 (Enterprise 11 または Enterprise 10Automation 360 を並行して実行している) ユーザーに役立ちます。
  • Microsoft Internet Explorer を使用してオートメーションをビルドしないでください。マイクロソフト社は 2022 年 6 月以降、特定のオペレーティング システムについて Internet Explorer のサポートを終了する予定です。
  • 可能な限りオブジェクトベースのオートメーションを使用します。例えば Web レコーダー コマンドの代わりに オブジェクト クローニング コマンドを使用します。
  • このレコーダーの移行は Automation 360 ではまだサポートされていないため、AISense Recorder はできるだけ使用しないでください。
  • Citrix オートメーション コマンド、インターネット接続 コマンド、Apache Flex、Adobe Flash、Microsoft Edge (レガシー) ブラウザは Automation 360 ではサポートされていないため、オブジェクト クローニング で使用しないでください。

Bot 移行

  • 移行プロセスを開始するユーザーと、Bot の移行に使用する Bot Runner に、必要な移行のロールと権限を割り当ててください。
  • Bot の移行に使用するデバイスに必要なデバイス権限を割り当ててください。
  • Bot の移行に使用するデバイスに Bot エージェント をインストールしてください。
  • Bot 移行ウィザードを使用して Bot を移行する前に、Automation 360 のセットアップをテストしてください。

    Bot 移行ウィザードを使用する前に、サンプル Bot を作成して実行します。これにより、Automation 360 システムの前提条件 (デバイス登録、資格情報の更新、自動ログインなど) が満たされていることを確認できます。

  • すべての Bot が完全に移行準備が整っているビジネス プロセスから移行を開始してください。
  • 移行した Bot で手動更新が必要かどうかを確認してください。

    移行した Bot のメッセージを確認して、移行した Bot がこれらの Bot を正常に実行するために更新が必要かどうかを確認します。移行後に更新が必要な Bot のリストは、Bot Scannerレポートの [必要なアクション] タブで確認できます。

移行後

  • 移行した Bot を検証してください。

    検証するための時間を計画的に確保し、Bot が正常に移行されたことを確認します。移行後にこれらの Bot の正常な動作の検証が完了するまで、Enterprise 11 または Enterprise 10 形式の Bot を削除しないでください。

  • 移行が完了したら、Automation 360 で新しい Bot をすべて作成してください。
  • 移行後に Enterprise 11 または Enterprise 10Bot を更新した場合は、これらの Bot を再度移行する必要があります。

Bot Insight 移行

  • Automation 360 をインストールする前に、Enterprise 11 Bot Insight データベースをバックアップおよび復元してください。
  • データベースを復元するときは、Enterprise 11 データベースに使用したものと同じ資格情報を使用してください。

IQ Bot 移行

  • Automation 360 バージョンと互換性のあるデータベース移行アシスタントをダウンロードしてください。
  • Enterprise 11 データベースのバックアップを作成してください。
  • Enterprise 11 では、処理、トレーニング、およびドキュメントの検証を行わないでください。
  • IQ Bot とデータベース移行アシスタントをインストールするための新しい環境を準備してください。
  • バックアップした Enterprise 11 データベースを別の場所に復元してください。
  • データベース移行アシスタントのログ ファイルを確認してください。
  • Automation 360 Control Room のアドレスが新しい場合は、IQ Bot データベースのアプリケーション登録情報をクリーンアップしてください。
  • ラーニング インスタンスは、一度に 1 つずつ移行してください。すべてのラーニング インスタンスを 1 つの iqba ファイルに配置しないでください。