トレーニングインスタンスをトレーニング

ステージング環境を用いてラーニングインスタンスをトレーニングし、サンプル ドキュメントからデータを抽出します。各フィールドを確認し、正しい値が抽出されているかどうかを確かめ、必要な場合は正しいフィールドをマッピングします。

ラーニングインスタンスの作成時にサンプル ドキュメントをアップロードすると、分類子はこれらのドキュメントを分析し、論理的なグループに分類します。ドキュメント グループごとに Bot が作成されます。これは、サンプル ドキュメントの特定のフィールドからデータを抽出するようトレーニングする必要があります。

複数のユーザーが (ドキュメント レイアウトの) 1 つのグループに含まれるドキュメントをトレーニングすることができます。しかし、複数のユーザーが同じラーニングインスタンスで同時にドキュメントをトレーニングしようとすると (同じグループ内であっても)、システムは Group currently being trained (現在トレーニング中のグループ) というメッセージで通知します。

たとえば、ユーザー 1 がラーニングインスタンスのドキュメントをアップロードし、ユーザー 2 が同じラーニングインスタンスを編集しようとした場合。
注: ユーザー 1 がドキュメントをトレーニングするためにラーニングインスタンスをロックし、ラーニングインスタンスが 15 分間非アクティブな状態が続くと、そのラーニングインスタンスは自動的にリリースされます。そして、ユーザー 2 は同じラーニングインスタンスの編集を続けることができます。

以下のステップは、トレーニングの概要を説明するものです。

ステップ 1: Designer を開く
[ラーニングインスタンス] ページで、ラーニングインスタンスを開き、[Bot を編集] または [Bot を作成] をクリックしてラーニングインスタンスのトレーニングを開始します。
コンポーネントの概要については、「Designer の概要」を参照してください。
ステップ 2: ドキュメント フィールドをマッピングする
[フィールド] セクションで、各フォーム フィールドをクリックし、正しい値が抽出されるかどうかを確認します。値が正しくない場合、またはフィールドが見つからなかった場合 (フィールドの横の灰色のチェック アイコンによって示されます)、フィールドを再マッピングする必要があります。
ステップ 3: チェック ボックス (該当する場合) をマッピングする
ラーニングインスタンスを構成し、チェック ボックスやオプション ボタンを含むサンプル ドキュメントをアップロードした場合、「チェック ボックスまたはチェック ボックス グループからのデータの抽出」を参照してください。
注:
  • チェック ボックスとチェック ボックス グループは、チェック ボックスがドキュメントに一度だけ現れるか繰り返し現れるかに応じて、フォーム フィールドまたはテーブル フィールドとして抽出することができます。
  • 暗号化されたドキュメントやパスワード保護されたドキュメントの分類はサポートされていません。
ステップ 4: テーブル フィールドをマッピングする
各テーブル フィールドで、[列値] フィールドで正しい列名が識別されていることを確認します。IQ Bot が正しい列名を見つけられなかった場合、フォーム フィールドで行ったのと同じ方法で列名を再マッピングします。次に、テーブルの設定を行います。テーブルをマッピング
ドキュメントに複数の表が含まれる場合、追加の表を定義します。
  1. すべてのテーブル フィールドを、[追加のテーブル/繰り返しフィールド] セクションに追加します。ラーニングインスタンスの編集
  2. 追加のテーブル フィールドをマッピングします。Designer での複数のテーブルの追加

    さまざまなテーブルのフィールド間の関係を確立するには、「子テーブル内で 1 つ以上のリンクフィールドを定義」を参照してください。

ステップ 5: トレーニングの成果を確認する
[抽出結果を表示] をクリックして、ドキュメント グループから抽出されたデータを確認します。抽出したデータをプレビュー
フィールドの一部が抽出されない場合、それらのフィールドのマッピング領域のサイズを変更してみてください。
または、別のドキュメントを使用して Bot をトレーニングします。グループのトレーニングドキュメントの変更
ステップ 6: Bot を保存する
[保存して次のグループに移動] をクリックし、次のドキュメント グループの Bot をトレーニングします。
メニューに [キャンセル]、[保存]、[保存して本番環境へ送信] の各オプションが表示されます。
注: 本番環境に送信する前に Bot をテストすることをお勧めします (次のステップを参照)。
[Bot] タブからすべてのラーニングインスタンスのすべての Bot のステータスを確認できます。IQ Bot をマネージ
ステップ 7: Bot 抽出機能をテストする
[Bot] タブに移動し、[Bot をテストします] をクリックします。
Bot は、トレーニング済みドキュメントに基づいて、ドキュメント グループ内の残りのドキュメントを処理します。Bot のパフォーマンスを確認するには、[ラーニングインスタンスの概要] ページで値、特にストレート スルー プロセッシング (STP) 指標を確認します。ラーニングインスタンスの詳細の確認
STP 値が小さい場合、マッピング領域のサイズを変更することで Bot を再トレーニングするか、別のドキュメントで Bot をトレーニングできます。グループのトレーニングドキュメントの変更
ステップ 8: Bot を本番環境に送信する
Bot の抽出精度が十分な場合、本番環境モードに切り替えます。次に、ラーニングインスタンスを本番環境モードに切り替えます。ラーニングインスタンスが本番環境モードになると、IQ Bot がドキュメントをリアルタイムで処理できる状態になります (本番環境の Bot を使用して、アップロードされたドキュメントをドキュメント グループに分類し、データを抽出するか、手動検証のためにドキュメントを送信します)。
[ラーニングインスタンスの詳細情報] ページで、右上のスイッチをクリックし、ラーニングインスタンスを本番環境モードに移行します。ラーニングインスタンスを本番環境に設定
注: Bot を再トレーニングする場合、ラーニングインスタンスと Bot の両方をステージング モードにする必要があります。