Bot の実行に関する考慮事項

Bot の実行時には、特定の考慮事項に留意する必要があります。

  • Bot Creator は、Bot をデバイスにデプロイしたり、RDP 接続を介してリモート マシンで Bot を実行したりできます。
  • Bot Creator として Bot をローカル マシンで実行する場合は、デバイスのログイン資格情報にユーザー名のみを入力します。パスワードは必要ありません。ユーザー名は、ローカル デバイスにログインしたユーザーと同じユーザーが Bot をデプロイしていることを確認するために必要です。Google Chrome プラグインを使用してローカル マシンで Bot を実行する場合もユーザー名が必要です。
  • Bot Runner は、自分で Bot をデプロイするか、管理者によって割り当てられた実行ユーザーを選択することができます。Bot は、デバイスから実行するか、デバイス プールのデバイスのリストから選択することができます。デフォルト デバイスの上書きを選択した場合、Bot は、各実行ユーザーに対して、デバイス プール内の利用可能な任意のデバイスで実行されます。
  • ローカル デバイスにパッケージをプリロードして、Bot の実行時間を短縮することができます。

    デバイスごとに実行できる Bot は、一度に 1 つのみです。Bot がデバイス上ですでに実行されている場合、同じデバイスに別の Bot をデプロイすることはできません。

    デバイスで Bot が実行されているときに、同じデバイス上で別の Bot をデプロイしようとすると、2 番目の Bot はそのタイプに応じてキューに入ります。現在実行中の Bot のデプロイが完了すると、キューに入れられた Bot は自動的に同じデバイスにデプロイされます。

  • Bot エディター から Bot を実行している場合は、Control Room Web ブラウザを閉じると Bot の実行が停止します。
  • 実行ユーザーとは、スケジューラーがデバイスで Bot を実行するために選択できる、一連の Unattended Bot Runner ユーザーです。実行ユーザーは、デバイス プールから使用可能なデバイスを選択して Bot を実行できます。
  • Bot Runner ユーザーに対して Bot がキューに登録済みである場合、優先度の高い Bot が優先度の低い Bot よりも先にデプロイされます。ただし、優先度の低い Bot がすでに実行中の場合は、優先順位の高い Bot は、優先度の低い Bot の実行が完了した後でデプロイされます。
  • [Bot をすぐに実行] オプションを使用して Bot デプロイを作成すると、Bot は実行のためにキューに登録されます。実行のためにキューに登録されている状態またはアクティブな状態の Bot を削除した場合、その Bot に対するエラーが [進行中のアクティビティ] > [アクティビティを表示] ページに表示されます。
  • Attended Bot RunnerBot Creator、および市民開発者 ユーザーは、Bot エディターの [Bot をすぐに実行] オプションまたは F5 ショートカット キーのいずれかを使用して、Bot を実行できます。ただし、Unattended Bot Runner ユーザーは、[Bot をすぐに実行] オプションを使用する方法でのみ Bot を実行できます。

以下の表は、実行ユーザーの Bot 実行デバイスに対してデバイス プールを選択する必要があるさまざまなシナリオを示したものです。

オプション シナリオ デバイス プール デフォルト デバイス 結果
Bot をすぐに実行 ユーザーが他のデバイスにログインできない場合の情報セキュリティ対応 いいえ はい Bot は、ユーザーのデフォルト デバイスにデプロイされます。
ユーザーに対してアクセスが制限された特殊なアプリケーション いいえ はい Bot は、ユーザーのデフォルト デバイスにデプロイされます。
Bot をスケジュール設定 [Bot 実行デバイスを上書き] オプションが選択されている はい はい Bot は、デバイス プール内の選択可能なデバイスにデプロイされます。
[Bot 実行デバイスを上書き] オプションが選択されていない はい はい Bot は、ユーザーのデフォルト デバイスにデプロイされます。デフォルト デバイスが使用できない場合、Bot は、デバイス プール内の選択可能なデバイスにデプロイされます。
ユーザーが他のデバイスにログインできない場合の情報セキュリティ対応 いいえ はい Bot は、ユーザーのデフォルト デバイスにデプロイされます。
ユーザーに対してアクセスが制限された特殊なアプリケーション いいえ はい Bot は、ユーザーのデフォルト デバイスにデプロイされます。
WLM (キューを使用して Bot を実行) [Bot 実行デバイスで実行する] オプションが選択されている はい はい Bot は、ユーザーのデフォルト デバイスにデプロイされます。
[Bot 実行デバイスで実行する] オプションが選択されていない はい はい Bot は、ユーザーのデフォルト デバイスにデプロイされます。デフォルト デバイスが使用できない場合、Bot は、デバイス プール内の選択可能なデバイスにデプロイされます。
Web 上の Automation Co-Pilot デバイス プールが割り当てられた実行ユーザー はい いいえ Bot は、デバイス プール内の選択可能なデバイスにデプロイされます。
注: 実行ユーザーは、割り当てられた Windows 認証情報を使用して、デバイス プール内の任意デバイスにログインできます。