市民開発者 ユーザー

市民開発者 は、Bot を作成して実行し、これらの自動化タスクを同僚と共有できるビジネス ユーザーです。市民開発者 は通常、技術の専門家ではなく、マーケティング アナリスト、人事マネージャー、アカウント マネージャーなどの専門家です。

概要

Bot の作成権限を持つユーザーは、デバイス上で Bot の作成と編集、実行、またはスケジュール設定を行うことができます。Bot の実行権限を持つユーザーは、公開フォルダーにアクセスして、公開済み Bot を実行またはスケジュールすることができます。市民開発者 ユーザーはこれらの権限を組み合わせて Bot を作成したり、公開フォルダーにアクセスしたりするほか、公開済み Bot のクローンを作成してデバイス上で実行したりできます。

機能

組織では、通常は管理者が必要な Bot 権限を持つ 市民開発者 ロールを作成し、データベースまたはフォルダーへのアクセスを指定します。管理者はこのロールを既存または新規ユーザーに割り当て、市民開発者 ライセンスを割り当てます。

市民開発者 ユーザーは、次のタスクを実行できます。

  • Bot を作成し、デバイスで実行します。
  • デバイスで Bot に対するイベント トリガーを追加および削除します。

    市民開発者ユーザーは、プライベート イベント トリガーを作成できます。ただし、他の市民開発者または Bot Runner ユーザーがそのイベント トリガーにアクセスできるようにするには、関連付けられている Bot を公開フォルダーにチェックインする必要があります。

  • 他の 市民開発者 ユーザーがアクセスできる公開フォルダーに Bot を公開します。
  • 公開フォルダーにアクセスして、公開済み Bot のクローンを作成します (トリガーが設定された Bot を含む)。
  • クローンの Bot をカスタマイズし、デバイス上で実行します。
  • デバイスから公開フォルダーに Bot をチェックインします。
  • 公開フォルダーから Bot をチェックアウトします。

次の画像は 市民開発者 ユーザーの権限を示したものです。

市民開発者 ユーザーの権限

組織にマーケティング チームと財務チームがあるとします。管理者は、次の 2 つの 市民開発者 ロールを作成します。
  • CD (マーケティング) は、すべてのマーケティング チーム フォルダーへのアクセスが可能です。
  • CD (財務) は、すべての財務チーム フォルダーへのアクセスが可能です。
その後、管理者は各チーム内のユーザーに 市民開発者 ライセンスを割り当てます。CD (マーケティング) のロールが割り当てられている 市民開発者 ユーザーは、各自のデバイスで Bot を作成して実行できます。CD (マーケティング) ロールを持つユーザーが公開フォルダーに Bot を公開すると、マーケティング チーム内の他の 市民開発者 ユーザーはその Bot のクローンを作成して、各自のデバイスで実行できます。

同様に、CD (財務) ロールを持つ 市民開発者 ユーザーは、財務チーム フォルダー内で同じ権限を持つことになります。ただし、あるチームのユーザーは、他のチームから公開されたフォルダーや Bot にはアクセスできません。

市民開発者 ライセンスと Bot Creator ライセンスの比較

各ユーザーが使用できる機能を理解すると、組織のオートメーション要件に基づいたライセンスの選択に役立ちます。

市民開発者 ライセンス
市民開発者は、コーディングの知識をほとんどまたはまったく持たない、簡単なオートメーションを作成できるビジネス ユーザーです。市民開発者 ライセンスは、マーケティング アナリスト、人事マネージャー、アカウント マネージャーなどのビジネス ユーザーを対象にしています。これらのユーザーは、限られた技術的知識しか持ちませんが、ビジネス プロセスに関する豊富な実務経験を持っています。これは、シンプルで使いやすいアプリケーションを作成してビジネス プロセスを改善するのに役立ちます。ビジネス要件に基づき、管理者は、Bot 開発のためのパッケージ アクセスを市民開発者に制限して、簡素化された開発者エクスペリエンスを提供することができます。簡単に作成できるオートメーションに集中できるように、複雑なパッケージは市民開発者に対して非表示になります。
Bot Creator ライセンス
Bot Creator は、ビジネス プロセスの効率を改善するために Bot を設計、開発、実装する上級開発者であり、コーディングに関する高い知識を持っています。Bot Creator ライセンスは、高い技術的知識を持ち、複雑で重要なアプリケーションを構築できる専門的開発者を対象にしています。管理者によって付与された権限に応じて、高度で複雑なパッケージ、API タスクの作成機能、市民開発者から提出されたコード レビューの承認など、Automation 360 プラットフォームのより多くの機能にアクセスすることができます。
市民開発者 ライセンスと Bot Creator ライセンスで使用できる機能を確認しましょう。
市民開発者 Bot Creator
プロセスに関する知識が豊富だがコーディング スキルが低いビジネス ユーザー 高い技術的スキルとシステム アーキテクチャに関する知識を持つ専門的開発者
高度なパッケージまたは機能にアクセスできない 高度なパッケージおよび機能にアクセスできる
コーディングに関する知識が少ない コーディングとシステム アーキテクチャに関する深い知識
ビジネス プロセスを簡素化するためのシンプルなアプリケーションを構築する ビジネス プロセスのための複雑で重要なアプリケーションを構築する
ソフトウェア開発ライフサイクルに沿ってアプリケーションを構築する必要がない ソフトウェア開発ライフサイクルに沿ってアプリケーションを構築する
コストが低く、リソースを容易に入手できる コストが高く、リソースを容易に入手できない

詳細 (高度なパッケージの制限を含む 市民開発者) につては、AAI 市民開発者ライセンスの制限付きユーザー条件市民開発者 ライセンスのセクションに移動してください。