レコーダー パッケージ
- 更新日 2024/01/19
レコーダー パッケージ
レコーダー パッケージ は、プロセス内の一連のタスクをキャプチャし、それらを自動化します。レコーダー を使用して、テキスト ボックス、ボタン、テーブル、ラジオ ボタン、コンボ ボックス、リスト ビューなどのアプリケーション オブジェクトで実行される アクション をキャプチャして、ビジネス アプリケーション (デスクトップ、Web、SAP、Java アプリケーションなど) を自動化できます。
Automation 360 の拡張機能設定
- ブラウザ ウィンドウの右上隅にある拡張機能アイコンをクリックします。
- Automation 360 プラグインの横にある縦の 3 点リーダーをクリックして、[拡張機能の管理] を選択します。
- [ファイル URL へのアクセスを許可する] オプションを有効にします。
- ブラウザを再起動して、Bot を実行します。
SAP パッケージの代わりにレコーダー パッケージを使用するメリット
- セッションを作成せずにオブジェクトを自動化することができます。SAP パッケージを使用する場合は、セッションを作成する必要があります。
- フィールド パスを生成したり、フィールド パスに関する予備知識を習得したりすることなく直接、オブジェクトを自動化できます。SAP パッケージを使用する場合、検索条件のプロパティと、実行中に Bot が検索するオブジェクトが一致すると、パッケージにより、コントロール フィールド パスで直接、アクションが実行されます。
- レコーダー ランタイム ウィンドウと自動化したいオブジェクトが重なる場合、レコーダーはオブジェクトが自動化される前にランタイム ウィンドウを非表示にします。
- レコーダーは、If、ループおよび待機 パッケージのアクションをサポートしており、これらを使用すると特定のブラウザまたはウィンドウ中にオブジェクトが存在するかどうかをチェックすることができます。
レコーダーを使用したキャプチャ
- バージョン 11.3 以降、オブジェクト クローニング コマンドは [キャプチャ] アクション に置き換えられました。
- コンピューターへのログインに使用したユーザー アカウントとは異なるユーザー アカウントで対応ブラウザ、またはアプリケーションを起動すると、レコーダー がコントロール アクションを正確にキャプチャし再生できない場合があります。
- Automation 360 v.29 とともにリリースされた Bot エージェント (バージョン 21.250 以降) でレコーダー パッケージ (バージョン 2.3.0-20210806-215200 以前) を使用すると、オブジェクトのキャプチャ中に問題が発生する場合があります。オブジェクトを正常にキャプチャするには、Bot エージェント (バージョン 21.250 以降) でレコーダー パッケージ (バージョン 2.4.0-20211118-080716 以降) を使用することをお勧めします。
- Bot エージェントがユーザーレベル、つまりユーザー固有のインストール タイプでインストールされている場合は、Bot エージェントを実行しているセッションに必要な権限がない可能性があるため、Citrix、Java、および SAP は構成されません。現在のユーザーには VMWare プラグインのみが構成されます。
Google Chrome および Microsoft Edge ブラウザで実行中の Web ページを自動化している場合、ターゲット オブジェクトが画面上に表示されていると、 アクションにより、Web ページが下にスクロールされなくなりました。これにより、Web ページに固定された上部ペインがあり、マウス クリックなどの物理的なアクションが想定どおりに動作しない場合のユーザー エクスペリエンスと、オートメーションの信頼性が向上します。
アクションを使用すると、デバイスの資格情報が UPN 形式で入力されたときに、オブジェクトが正常に自動化されます。
Silverlight テクノロジーの手動構成
- C:\ProgramData\AutomationAnywhere\GlobalCache\embedded-resources に移動します
- ec0db824-25eb-4c57-ab44-f77ef67d2579 を検索します。
検索結果に レコーダー パッケージのリストが表示されます。
- 使用する レコーダー パッケージを選択します。
- 該当するフォルダーから check.exe ファイルを管理者として実行します。
- [ファイル] メニューをクリックします。
- に移動します。
- スクリプトに .\Check.exe を入力し、[Enter] をクリックします。
- コマンド プロンプトを開き、管理者として実行します。
- C:\ProgramData\AutomationAnywhere\GlobalCache\embedded-resources\ の後に続けて、使用する レコーダー パッケージのバージョンを入力します。
- スクリプトに Check.exe を入力し、[Enter] をクリックします。
サポートされているアプリケーション
- Java Web アプリケーション
- Citrix Workspace アプリからアクセスするアプリケーション。
- Citrix Virtual Apps注: Citrix 仮想アプリおよびデスクトップ バージョン 2303 は レコーダー パッケージで認証されています (バージョン 2.16.0-20231101-165457 以降)。
- SAP アプリケーション上のオブジェクトを正確にキャプチャまたは自動化するには、スクリプト記述を有効にすることをお勧めします。スクリプト記述が有効でない場合、Bot ランタイム ウィンドウの下に以下のプロンプト メッセージが表示されます。
SAP スクリプトは無効です。スクリプトを有効にすることで、より確実なキャプチャが可能になります
スクリプト記述を有効にしない場合、SAP テクノロジーを使用する代わりに、レコーダー は、オブジェクトのキャプチャに MSAA テクノロジーを使用します。
- Electron アプリケーションを自動化する場合、レコーダー はデフォルトで Microsoft UI オートメーション (COM) テクノロジーを使用して、アプリケーション上の特定のコントロールをキャプチャします。これにより、特定のテクノロジーでオブジェクトを再キャプチャすることなく、Electron アプリケーションをシームレスに自動化することができます。
Citrix XenApp のサポート
- ビジネスアプリケーションを起動するのと同じ Citrix XenApp サーバーに Bot エージェントをインストールしてください。
- Control Room を XenApp として起動する場合、Automation Anywhere リモート エージェント (Citrix 用) は必要ありません。
サポートされるコントロール タイプ
- ポップアップ ウィンドウ
- アラート ダイアログ ボックス
- 確認ダイアログ ボックス
- プロンプト ダイアログ ボックス
クロスドメイン サポート
同じフレーム ソースの複数の IFrame や、Google Chrome および Microsoft Edge Chromium ブラウザで実行時に動的に読み込まれる IFrame を持つクロスドメイン IFrame 内のオブジェクトをキャプチャおよび自動化できます。クロス ドメイン IFrame 内のオブジェクトをキャプチャした後、フレームのパスが [FrameDOMXPath] プロパティにデフォルトで格納されます。
- [FrameDOMXPath] プロパティを検索条件から選択した場合、このプロパティの値を変更しないでください。
- 検索条件から [FrameDOMXPath] プロパティを消去すると、レコーダーはフレームの識別に失敗します。
管理者ユーザーとして実行するアプリケーションの自動化
Bot エディターから [管理者権限でキャプチャして実行する] オプションを選択すると、管理者として実行されているアプリケーションのオブジェクトをキャプチャできます。
- Bot エージェントがシステム プロファイルにインストールされている。
- Bot Creator と Bot Runner が、アプリケーションを自動化するデバイスに対する管理者権限を持っている。
このエラーを回避するには、Bot エディターで [管理者権限でキャプチャして実行する] オプションの選択を解除し、レコーダーを非昇格モードで実行して Java アプリケーションまたは SAP アプリケーションをキャプチャします。
オブジェクトのプロパティ
- キャプチャしたオブジェクト プロパティが意図したオブジェクトと一致することを確認します。
たとえば、Web サイトからテーブルをキャプチャする際は、[コントロール タイプ] と [HTML タグ] の値が [TABLE] であることを確認します。
- プロパティ値を取得します。[プロパティを取得] アクション を使用して、[プロパティ名] フィールドにプロパティの名前を入力するか、使用可能なプロパティのリストからオブジェクト プロパティを選択します。このリストには、[オブジェクト プロパティ] テーブルの検索条件から提案されたプロパティ値が含まれています。プロパティのリストからオブジェクト プロパティを選択するには、マウス ポインターを [プロパティ名] フィールドの右側に移動し、矢印をクリックします。
たとえば、リンクのテキストを取得するには、[プロパティを取得] アクションを使用して、[プロパティ名] フィールドに「HTML InnerText」と入力するか、プロパティのリストから [HTML InnerText] を選択します。
- Bot のプロパティの組み合わせを選択して、ビジネス アプリケーション ウィンドウでオブジェクトを一意に検索できます。
レコーダー パッケージ の検索アルゴリズムにより、Bot を実行したとき、オブジェクトは、そのプロパティが [オブジェクト プロパティ] テーブルで選択されている検索条件と完全に一致する場合にのみキャプチャされるようになります。オブジェクトのプロパティが検索条件と完全に一致しない場合は、Bot はエラー メッセージを表示して失敗します。ただし、検索条件にワイルド カード文字が含まれている場合には、Bot は検索条件に一致する最初のオブジェクトをキャプチャします。
たとえば、firstname1、firstname2、firstname3 と名前の 3 つのテキスト ボックスがあるアプリケーションから 1 つのテキスト ボックスをキャプチャするために、検索条件として [HTML 名] を選択して、HTML 名フィールドに「firstname」と入力し、Bot を実行すると、Bot はエラー メッセージを表示して失敗します。これは、「firstname」という HTML 名のテキスト ボックスが存在しないためです。しかし、[HTML 名] フィールドに「firstname*」と入力して Bot を実行すると、Bot は、条件に一致する最初のテキスト ボックスをキャプチャします。
キャプチャしたオブジェクトで実行するアクション
バックグラウンド処理
- クリック
- テキストを設定
- テキストを取得
安全な記録
安全な記録モードでタスクを記録すると、[プレビュー] ウィンドウにキャプチャされた領域の画像が一時的に表示されます。この画像は、Bot エディター ウィンドウ外に移動したり、ウィンドウを更新すると非表示になります。
管理者権限を持つユーザーは、この設定を有効にする必要があります。「構成設定」を参照してください。
プロキシ サポート
デバイスがプロキシで構成されている場合、この パッケージ からのすべてのアウトバウンド リクエストはプロキシ サーバー経由でルーティングされます。「Bot エージェント とプロキシの設定されているデバイスの接続」を参照してください。
レコーダーの事例
以下のサンプル タスクは、Bot のビルドでレコーダーを使用する方法について紹介しています。