Bot 間で値を渡す例

ディクショナリ変数を使用して、タスク Bot 間で値を渡す方法を学習します。

次のような親タスク Bot と子タスク Bot をビルドします。
  • 親 Bot がユーザーに曲名の入力を求め、それを子 Bot に渡す。
  • 子 Bot は入力文字列を受け取り、親 Bot に新しい文字列を返す。
  • 親 Bot は、子 Bot が渡す文字列を辞書として受け取る。

手順

  1. 子 Bot をビルドします。
    1. Control Room インターフェースから、[オートメーション] タブに進みます。
    2. [新規作成] > [Bot] をクリックします。
    3. Bot の名前を「GetSongDetails」と入力します。
    4. [作成と編集] をクリックします。
  2. sMySong という名前の変数を作成します。
    1. [変数] パネルで、[変数を作成] ボタンをクリックします。
    2. [タイプ] で、[文字列] が選択されていない場合は、それを選択します。
    3. [名前] に、sMySong と入力します。
    4. [入力として使用] と [出力として使用] のチェックボックスを選択します。
    5. [作成] をクリックします。
  3. 戻り値の文字列を作成するには、[文字列] > [代入] アクションを使用します。
    1. [アクション] パネルから、[文字列] > [代入] アクションを探し、子 Bot フローに追加します。
    2. [元の文字列変数/値を選択] に「I love $sMySong$ too!」と入力します。
      実行時に、出力文字列の $sMySong$ は、親 Bot が子 Bot に渡す値に置き換えられます。
    3. [ターゲットの文字列変数を選択] で、新しい文字列を格納するために sMySong を選択します。
    4. [保存] をクリックします。
  4. 親 Bot をビルドします。
    1. 左側のペインで [オートメーション] をクリックします。
      選択可能な Bot とフォームのリストが表示されます。
    2. [新規作成] > [Bot] をクリックします。
    3. Bot の名前を「FavoriteSong-Parent」と入力します。
    4. [作成と編集] をクリックします。
  5. sMySong という名前の変数を作成します。
  6. [プロンプト] > [値の場合] アクションを使用して、曲名をキャプチャします。
    1. [アクション] パネルから、[プロンプト] > [値の場合] アクションを探し、親 Bot フローに追加します。
    2. [ウィンドウ キャプションを表示] フィールドに、「Favorite Song」と入力します。
    3. [メッセージを表示] フィールドに、「Type the title of your favorite song.」と入力します。
    4. [値を変数に代入] フィールドに、「sMySong」と入力します。
    5. [保存] をクリックします。
  7. [タスク Bot] > [実行] アクション を使用して子 Bot を呼び出します。
    1. [アクション] パネルから、[タスク Bot] > [実行] アクションを探し、親 Bot フローに追加します。
    2. [実行するタスク Bot] で、[Control Room] を選択して [選択] をクリックします。
    3. [参照] をクリックし、子 Bot を含むフォルダーに移動し、GetSongDetails を選択します。
    4. [入力値] で、[sMySong を設定] を選択し、変数フィールドに「$sMySong$」と入力します。
    5. [結果を変数に保存] (任意) で、[ディクショナリ] を選択し、dOutput という名前の変数を作成します。
    6. [保存] をクリックします。
  8. 子 Bot が返す文字列を表示するには、[メッセージ ボックス] アクションを使用します。
    1. [アクション] パネルから、[メッセージ ボックス] > [メッセージ ボックス] アクションを探し、親 Bot フローに追加します。
    2. [メッセージ ボックス ウィンドウのタイトルを入力] に、「Automation Anywhere Enterprise Client」と入力します。
    3. [表示するメッセージを入力] に、「$dOutput{sMySong}$」と入力します。
      子 Bot が使用する出力変数の名前は、ディクショナリ変数から値を取得するためのキーとして使用されます。
    4. [保存] をクリックします。
  9. Bot をテストします。
    1. [実行] をクリックして Bot を実行します。
      Bot がデプロイされると、[Favorite Song] 入力ボックスが開きます。
    2. [Favorite Song] 入力ボックスに、曲名を入力します。
    3. [OK] をクリックします。
      子 Bot が返す文字列がメッセージ ボックスに表示されるはずです。値が返されない場合は、入力値をディクショナリ キーと変数に代入する手順を確認します。